東北復興支援機構 | TRSO

銀座三越でKISS THE HEART♯3<こども芸術の家>ワークショップを開催しました

株式会社三越伊勢丹が主催する「KISS THE HEART 東日本復興支援アート&チャリティプログラム」は、アーティストとともにアートの力で継続的な東日本の復興支援をおこなう社会貢献事業です。伊勢丹新宿店・日本橋三越本店・銀座三越のショーウインドーには、約1ヶ月間アーティストの作品が展示され(展示は2/24で終了しております)、その後チャリティオークションの落札額は全額、「こども芸術の家」プロジェクトに寄付され、被災地や避難先で暮らす子どもたちへの教育支援に役立てられます。今年で3年目となる2014年のテーマは、「LOVE&PACE with Arts」。「こども芸術の家」プロジェクトにもご協力いただいているアーティスト 荒井良二さんの「love and peace and」の2羽の鳥のイラストが「KISS THE HEART♯3」のビジュアルアイコンとなっています。

また今年は1/22より約1ヶ月間の会期中である2/8,9,11の3日間、<こども芸術の家>のプロジェクトにこれまで関わってくださったアーティストによる、親子を対象としたワークショップが銀座三越で開催され、福興会議の学生たち(大津悠美子さん、佐藤亨くん、小松大知くん)、TRSOスタッフもワークショップをサポートさせていただきました。2/8,9は、2012年の夏に開催した「キッズアートキャンプ山形」のゲスト講師のspoken words project の飛田正浩さんと三橋奈穂子さんによるシルクスクリーン印刷を体験するワークショップをおこないました。

サポートスタッフとして全日程お手伝いしてくれた福興会議の小松大知くんによる報告を掲載します。
※大津悠美子さん、佐藤亨くんによる報告は、福興会議サイトに掲載されています。

+++++
【spoken words projectと、布に遊ぶ】 2/8(土)・2/9日(日)
報告:小松大知(福興会議2期/プロダクトデザイン学科2年)

三越伊勢丹が企画する復興チャリティイベント「KISS THE HEART#3」でおこなったワークショップスタッフとして参加しました。2/8,9の2日間はファションブランドの「spoken words project」さんと共にシルクスクリーンを使った“手ぬぐい”をつくるワークショップをおこないました。はじめに、宮本先生がワークショップの趣旨を参加者に丁寧に説明しました。「このワークショップはみんなで1枚の布に好きな型をすり、手ぬぐいをつくります。1人2枚もらえますが、1枚は自分に、もう1枚は福島の子どもたちにプレゼントします。」参加者は小学生以下の子どもたちでしたが、真剣に話を聞き、親御さんたちもうんうんと頷いていました。福興会議の学生チーム(小松、大津、佐藤)は、それぞれのご家族につき、シルクスクリーンをするためのサポートをおこないました。子どもたちは飲み込みが早く、どんどんすっていきます。版を持ちあげ、布にくっきりと型が写ると、子どもたちの目は一瞬で輝きました。「きれい!」と声があがり、親子のあいだで自然と笑顔と会話が生まれていました。

 誰かがすった型の上に、重ねてすってみたり、連続で並べて模様のようにしてみたり。自由に、大胆に子どもたちは型をすります。山形も福島も東京も「子どもはみんな同じなんだな」と、ちょっと安心にも似た気持ちになりました。気づけば、大きな手ぬぐいの元となる布が出来あがり、それを手ぬぐいの大きさに切りわけ、三越伊勢丹、spoken words project、TRSO の名前が入った特製ロゴをすり、世界に1枚だけの手ぬぐいが完成しました。


参加者のみなさんが「楽しかったです」と言ってくださり、笑顔で帰られました。このワークショップは、ただ楽しいだけではなく、ちゃんと支援を担っていると私は信じています。今回参加してくださったご家族には、きっと心に残る思い出と手ぬぐいができたと思います。そして、手ぬぐいを贈られる福島の子どもたちにも、ワクワク感や楽しさが、きっと伝わるはずです。
また、ワークショップを通じてファッションの可能性を垣間見ました。私は今まで、ファッションは自己表現のための嗜好品だと思っていましたが、社会や子どもたちの未来に向けて、アクションを起こすこともできるのだと、良い意味で衝撃を受けました。東北と東京の子ども、親子の未来、ファッションの可能性。スタッフとして参加したからこそ考えることができました。

 

+++++

2/11(火・祝)は、2013年の「キッズアートキャンプ山形」のゲスト講師、書家の華雪さんによる動物の文字の成り立ちを学び、動物たちを思い描きながら、伸びやかに文字に記す【字の<動物>たちを銀座に放つ】のワークショップをおこないました。元気な馬、優しい羊、仲良しの親子の象などなど、銀座の街に字の<動物>たちがたくさん出現しました。

※華雪さんのワークショップの様子については、福興会議サイト の佐藤亨くんによる報告をご覧ください。

 

東京の子どもたちや、ご家族、アーティスト、学生、三越伊勢丹スタッフの方々、多くの人々の手でつくりあげた3日間のワークショップ。復興支援とワークショップの意義を再認識することができました。ワークショップに参加してくださった参加者のみなさま、スポークンワーズプロジェクトの飛田さま+三橋さま(インターンの山下さん、木村くん)、華雪さま、三越伊勢丹スタッフのみなさま、そして福興会議の大津さん、亨くん、小松くん、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申しあげます。

+++++
「KISS THE HEART♯3」の三越伊勢丹各店舗ショーウインドーでの展示は2/24をもって終了しましたが、3/9(日)のチャリティオークションに先立ち3/5(水)~8(土)の日程で、オークション出品作品23点の事前展示会を銀座三越にておこないますので、ぜひみなさま足をお運びください。

【オークション出品作品事前展示会】
日程:2014/3/5(水)~8(土)
会場:銀座三越9階 銀座テラス/テラスコート

 

 須藤知美(TRSO事務局)