2012.12.06
福しま図案室vol.4『Goma×シベール』|シベールファクトリーにて開講しました!
山形に自主避難されている福島のご家族を応援する『福しまピクニック』の冬の屋内プログラム『福しま図案室』を、12月2日(日)、『シベールファクトリーメゾン(株式会社シベール)』で開催しました。料理創作ユニット『Goma』の中村さん、アラキさん、ふぅちゃん(5才)をゲスト講師にお招きし、福しま図案室初の『食』をテーマにしたワークショップを開講しました。今回は「クリスマス」をテーマにオーナメントとして飾るれる『飾りパン』づくりと、小さな『デコレーションケーキ』を作りました。
【飾りパンづくり】飾りパンは装飾用につくられるパンのことです。卵や牛乳などを使わず、じっくり焼きこむことにより、水分が飛び、虫が寄り付きにくく腐敗しにくいパンになります。まずは皆でGomaのアラキさんのお手本を見せてもらいました。今回も小さなお子さんの参加が多かったので、パン生地をこねたりするのは難しいかな?と思っていたのですが、アラキさんの実演から既にみんな興味津々の様子。
さっそく飾りパンづくりがスタートし、Gomaのお2人からアドバイスをもらいながら一生懸命こねこね。後ろの立派な帽子をかぶっている方は会場となっているシベールファクトリーメゾンの熟練パティシエ尾関さんです。
生地をこね終わったら30分ほど冷蔵庫で寝かせます。その間は次に作る『デコレーションケーキ』のデモンストレーションをGomaさんに見せていただきました。一緒にどんなケーキを作ろうか、生地を寝かせている間に家族で作戦会議!
福興会議メンバーも恒例のオレンジ色のエプロンを身に付け各テーブルのお手伝い。クリスマスの思い出や、出来上がったらどこに飾りたいかなど、会話と手を動かしながらサポートしました。Gomaさんから生地のGOサインが出たらさっそくパンの成形です。切り込みを入れるのにハサミを使ったり、ストローで穴を開けたり、竹串でてんてん模様を付けたり、家族で力を合わせオーナメントを作っていきました。
形ができたら飾りつけに赤と緑の「ドレンチェリー」や「けしの実」をトッピング。最後に焦げ目を付けるため「卵黄」を塗って準備完了。後はじっくりオーブンにお任せです。
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パンが焼き上がる間の時間を使い『デコレーションケーキ』を作ります。シベールのパティシエ尾関さんに4号のケーキスポンジと生クリームを用意していただき、イチゴやカラースプレー、チョコペンやマシュマロを使って飾り付け。生クリームを塗る人、マシュマロで飾りを作る人、生クリームを食べる人(!)と上手に役割分担をして家族で1 個のケーキを作りました。みんな甘〜い誘惑にパクリ!
Gomaのメンバーふぅちゃんも、お母さんのアラキさんからバトンタッチで飾り付けを担当です。
完成したら一足早いクリスマスパーティーのはじまりはじまり。ささやかなティータイムでほっと一息。
まったりお茶の時間を終え無事にパンが焼き上がりました。クリスマスにぴったりの赤と緑のカラーに、小麦色の焼き色が気持ちをほっこりさせてくれます。最後にクリスマスカラーの毛糸や紐を通して飾りパンが無事に完成しました。
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Gomaのお2人は作ったオーナメントを福島と山形で暮らすそれぞれのお家に飾り、離れて暮らす家族が一緒に体験したこのワークショップを思い出して笑顔になれる「きっかけ」になればとお話しされていました。第4回目となる今回の『福しま図案室』は初めて『食』をテーマにしたワークショップでしたが、福島のご家族も、スタッフも笑顔の絶えない時間となりました。今回参加してくれた子どもたちにとって、甘い香りに包まれ、お父さん、お母さんと楽しく創作の時間を過ごしたことは特別な思い出になったのではないでしょうか。そしてGomaの中村さん、アラキさんの人柄がいつも以上に、笑顔の耐えない幸せな時間をつくってくださったと思います。
この度、全面的にご協力いただいた株式会社シベールのパティシエ尾関さん、総務の大場さんには時間一杯心強いサポートをいただきました。また、社佐島社長と本田常務には、前日の設営から何度も様子を見にきていただき、皆さまのご支援へのお心使いに感謝申し上げます。
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さて、次回の『福しま図案室』は年があけて2/3(日)講師はイラストレーターの平澤まりこさんです。昨年の第1回目のもゲスト講師としてお招きし2回目の登場です。前回は使わなくなった「包装紙」を使い【コラージュペーパーバッグ】をつくりました。詳細は福興会議HPをご覧ください。2月以降のワークショップの詳細が決まり次第、TRSO HPにてご報告いたします。お申込みはTRSO事務局までお気軽にお問合せ下さい。
『福しま図案室』参加者募集中!
第4回:2012年12月2日[日]←【終了しました】
ゲスト講師:料理創作ユニットGoma……1998年結成。現在アラキミカ、中村亮子の2名にて活動中。日常の楽しいことや嬉しいことを「食」というテーマで表現し、料理、雑貨の単行本、雑誌、web上での作品発表や、企業での商品アドバイザー、商品デザイン、子ども、大人とのものづくりワークショップ開催など活動は多岐に渡る。近年では「子ども」というテーマも重要なキーワードととして活動している。2002年〜2008年におけるフランスで フードや雑貨の展覧会などの活動から、最近ではタイで親子向けワークショップを開催するなど、その活動範囲は国内外問わず広がっている。http://www.gommette.com/
第5回:2013年2月3日[日]
ゲスト講師:平澤まりこ(イラストレーター)……東京都生まれ。セツ・モードセミナー卒業。広告、装画などを手掛けるほか、気になる人、気になる場所を訪ねては絵と文章、写真などを用いて雑誌や著書にま とめている。主な著書に『1ヵ月のパリジェンヌ』(主婦と生活社)、『ずっとこんなのほしかった。』(集英社)、『ギャラリーへ行く日』(ピエブックス) など。「海のモビールをつくろう」(横須賀美術館)、「かぞくの絵巻物づくり」(宮本三郎記念美術館)など親子で楽しむワークショップも手掛ける。 http://www.hirasawamariko.com/
第6回:2013年3月3日[日]
講 師:鹿野護(WOWアートディレクター)……1972年生まれ。東北芸術工科大学卒。WOWアートディレクター。WOWにてCMを中心に様々なコンピューターグラフィックス作品を手がける一方、サイ ト「未来派図画工作」にて個人的な表現活動を展開中。配布を前提とした映像作品の公開や、海外のデザイナーとの共同制作プロジェクトに多数参加。最近では インターフェイスデザインのためのアートをテーマにwowlabを主宰。国内外でインスタレーション作品の展示を積極的に行っている。http://www.zugakousaku.com/
『福しま図案室』って?
山 形県には現在、福島県各地から約1万4千人の自主避難者がいらっしゃいます。そのうちの4割が母子だけで転居されている逆単身赴任型です。東北芸術工科大 学(企画=福興会議)では、福島のご家族の、山形での新しい生活を応援するピクニックイベント『福しまピクニック』を今年も、村山市の農業体験施設で実施 しました。『福しま図案室』は、その後継企画として、各方面で活躍中の素敵なゲスト講師をお招きし、冬の生活を家族で楽しく飾るためのデザインワーク ショップ を開講いたします。
TRSO事務局 役野友美