東北復興支援機構 | TRSO

福しま図案室vol.6| 鹿野護さんをお招きし、ワークショップ『おどるえ』を開催しました!

2013年3月3日(日)に今年度最後となる「福しま図案室vol.6」を開講しました。福しま図案室は、福島から避難されているご家族のための、手と指で表現する<暮らし+デザイン>のレッスンです。ゲスト講師としてお招きしたのは、WOWアートディレクターの鹿野護さん。鹿野さんは東北芸術工科大学(以下:芸工大)の一期生でもあります。現在はWOWとして様々な作品を手掛けながら、個人で「未来派図画工作」を主宰しています。映像を媒体に表現の可能性を探っている鹿野さんが今回準備してくださったのは、参加型映像ワークショップ 『おどるえ』 です。おどるえについては、未来派図画工作でご紹介されています。こちらも合せてご覧ください!

 

「作ることは想うこと。」

参加者に準備されたのは真っ白な壁と、黒い折り紙。そして「そうぞうのもり」、「どうぶつのおうこく」、「おんがくのあめ」の3つの世界です。これからなにを描こうかな?これからどんなことが起きるのだろう?と、それぞれが想像を膨らませ描いた黒い紙に映像が投影されると、枝が生えたり、いろんな虫がやってきたり、音の雨がふりだしたりと不思議な世界が繰り広げられました。おとなもこどももその世界に夢中になっていろいろな想像をふくらませていました。おどるえの世界に登場する動物や植物は鹿野さんの奥さまがデザインされ、映像のシステムや投影作業はWOWスタッフの吉村篤さんと佐藤宏樹さんに手がけていただきました。

「そうぞうのもり」

「むしたちのおうこく」

「おとのあめ」

今年度最後の福しま図案室もたくさんの方に支えていただき無事に終了することができました。ワークショップのサポートをしてくれた福興会議学生メンバー&OB・OGの金子くん、立花さん、初参加の芸工大学生の皆さん本当にお疲れ様でした。急遽、大掛かりな規模のワークショップに対応していただいたWOWスタッフの吉村さん、佐藤さんにも素敵な空間をつくっていただきました。そして、お忙しいなか、全面的に協力していただいた鹿野さんには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。サポートしてくださった皆さまにも、改めて感謝申し上げます。今回の福しま図案室6の様子は福興会議HPで更に詳しく更新されています。こちらもぜひご確認ください!→報告:鹿野護さんの『福しま図案室6』

 

 2013年3月を迎え、県内の避難者数ももうすぐ1万人を切るのではと言われています。それぞれご家族に変化が訪れているようです。ですが、福興会議とTRSOでは今後も「福しま図案室」や「福しまピクニック」を継続して開催していく予定です!今年も山形で生活を続ける福島のご家族との出会いを楽しみにしています。ほんの少し福しまシリーズはお休みをいただきます。また、暖かい季節に福しまピクニックで皆さんとの再会を心待ちにしています!

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『福しま図案室』とは?

山形県には、福島県各地から約1万人の避難者がいらっしゃいます。そのうちの4割が母子だけで転居されている逆単身赴任型です。東北芸術工科大学(企画=福興会議) では、福島のご家族の、山形での新しい生活を応援するピクニックイベント『福し まピクニック』を2011年、2012年の夏から秋にかけ、村山市の農業体験施設で実施しています。『福しま図案室』は、冬季期間の福しまピクニック後継企画としてはじまりました。毎回、各方面で活躍中の素敵なゲスト講師をお招きし、冬の生活を家族で楽しく飾るためのデザインワークショップを開講していま す。2013年3月の開催で福島ピクニック、福しま図案室を合わせ延べ650名以上のご参加をいただきました。

2012.12.2(sun) Goma(料理創作ユニット)←終了しました
2013.2.3(sun) 平澤まりこ(イラストレーター)←終了しました
2013.3.3(sun) 鹿野護(WOWアートディレクター/未来派図画工作)←終了しました

※2012年度の福しま図案室は全て終了しました。

会場=やまがた藝術学舎、他
主宰=東北芸術工科大学東北復興支援機構
協力=株式会社シベール、株式会社でん六、株式会社三越伊勢丹、WOW株式会社
企画=福興会議

お問い合わせ:東北芸術工科大学 東北復興支援機構事務局
TEL:023-627-2218(平日9:00~17:00)
E-mail:y-gakusha@aga.tuad.ac.jp

 役野友美(TRSO事務局)