東北復興支援機構 | TRSO

キッズアートキャンプ山形 スピンオフ企画『福しまピクニック』

現在、山形県に自主避難された福島県のご家族は1万2171人(山形新聞調べ)。夏休みに実施したキッズアートキャンプ山形は、南相馬に現在お住まいのご家族を山形に招待する企画でしたが、それから1ヶ月経って足元を見ると、山形は国内最大の自主避難の受け入れ県になっていました。

 そのほとんどが、ご主人を福島に残して子どもと母親だけが転居する、「逆単身赴任型」です。県境の街・米沢市では、アパートもほとんど埋まっている状態。おじいちゃん、おばあちゃんもそのまま福島に残るケースが多いようです。
 福島に残る選択、山形に移る選択、どちらも「家族」のことを想ってのこと。家族観はそれぞれですが、TRSOとしては、そのどちらの選択も応援したいと考えます。

学生復興支援チーム『福興会議』が中心となって、9/23(金)に、大震災後に山形県に自主避難された福島のご家族を対象に、山形県村山市で交流ピクニックを計画・実施しました。プログラムは、キッズアートキャンプ山形 3日目をベースにしています。
 当日は、震災後に福島県から転入したご家族9組(30人)と、山形の7家族(22人)にご参加いただき、みんなでシマシマの服を着て、シマシマのピクニックシートの上で、第1回『福しまピクニック』を楽しんできました。笑いあり、涙あり、集中あり、大騒ぎあり、ほっと一息ありの、幸せな一日でした。
 詳細は『福興会議』のウェブサイトをご覧ください→http://gs.tuad.ac.jp/fukukouinfo/index.php

 ピクニック会場には『荒井良二とふらっぐしっぷ』で生まれた「ありがとう、おとなりさん」の旗を掲げました。
 山形と福島は「おとなりさん」。東北で子育てをする心細さは同じです。こうしたコミュニティー支援によって、母同士、父同士、互いに支えあって、心豊かに子どもたちと向き合っていければと思います。

 TRSOでは、今後も福島と山形のご家族の、多様な選択にあわせた子育て応援をおこなっていきます。

宮本武典(TRSOプログラムディレクター)