「これから始まるのが太陽と雨のメロディ」

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 まさか喉と腹痛が来るとは思ってもいなかった。私ほどの風邪引きのプロになると、だいたいのことは経験しているのである。西日本の暖かい地域で思春期まで育った私はこれだけの雪を見ることは山形に来て初めての経験であったし、最高気温が0℃ということも初めてであった。というより最高気温がこれだけ10℃を下回ることですら経験していなかったのである。そして何が起きるかというと初年度はとにかく体を壊した。悪化した風邪がどれだけ大変かということも初体験であった。

 したがって長期休暇の際には、基本的に東京の自宅で過ごして、体を休めているのである。氷河にくらった傷を癒すために火山で過ごしていた一輝のような感じである。そう、常に瞬のことを気にかけているのである。東京はすでに暖かく、桜がついに満開になっている。気が付いたらプロ野球が開幕しているし、気が付いたら2015年度が終わりそうである。『あさが来た』も終わってしまうのだ。

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 先週末は高校生向けの講座を行ってきた。何がすごいかというと、すべて即興で行ったのである。学科長がミュージシャンなだけはあって最早、ライブと言ってよい。参加された皆さん、お疲れ様でした。そのために暖かい東京から山形に移動をし、山形駅に降り立った私は、自分の体が寒さに全面降伏するのを感じ取ってしまった。これは何も抗えない。マフラー一つでは無理だ。日本は南北に長い。そして見事に体調不良に陥り、しかし、頭痛や発熱ではないので、とりあえず仕事をしているのが、今週になるわけである。

 何が言いたいのかというと、たかだか2年ぐらいの風邪引きでは、まだまだプロとは呼べないのである。蝉も取れないセミプロな感じである。明日から新年度に入るので、何かをがんばろうと思う人も多いであろう。時間の流れは同じだというのに、年度がかわるというだけで何かを一新した気分になれるので、人間とはちょろいもんである。来年度はもっと体調をコントロールしたい。私もちょろい人間である。

 

BGM:サニーデイ・サービス「太陽と雨のメロディ」

太陽と雨のメロディ