文芸ラジオイベント(9月30日)を終えて

 入学前スクーリングを終えた。私が大学生であったころ(大学院生であったころを含めてもいいが)と比較してもAO入試が活発になっている。AO入試は大学により実施時期が違うであろうが、うちの大学では秋に行われている。すると合格者は入学するまで半年もの時間を持て余すことになってしまう。別に持て余すこともなく目標に向かって日々を淡々と過ごしていく人はいいが、多くはそうではない。のかもしれない。したがってスクーリングというイベントが行われ、合格者が集められて、心構えだけではなく課題が出されることになる。このAO入試からスクーリングまでは1か月ほどしかない。合間に後期の授業がはじまり、忙しい日々にあっという間に飲み込まれて、気付いたら10月半ばになっているのだ。何を言いたいのかというとブログを放置していたということを述べているのである。

 9月30日に文芸ラジオ2号発売記念イベントが開催された。金曜日とはいえ平日夜にも関わらず多くの人に来ていただき、まことにありがたい。何がありがたいかというとうちの大学の公式twitterアカウントは全く告知に協力してくれなかったというのにサンライズの公式twitterアカウントは何度もつぶやいてくれたのは非常にありがたかった。鉄血のオルフェンズは毎週見ている。クラシカロイドは毎週見るべきかどうか悩んでいるが、ゼーガペインADPは見たい。サンライズ万歳。イベント自体は非常に興味深く、高島雄哉さんが創作に取り掛かる際、テーマを「問い」にするというのは面白い観点であった。自分自身も論文を書くとき、「テーマはとにかくシンプルに」を言い聞かせているし、学生にもそう言っている。しかし学生から「テーマと言われてもなあ」というリアクションをされることがないわけではないし、自分も若いころからきっちりとした輪郭を持っていたわけでもない。「問い」への変換はなかなか秀逸な考えかもしれない。

 三宅陽一郎さんによるAIと物語の関係に関する話も面白く拝聴した。フロアからの質問もあったが、「AIが物語をすべて生み出していく時代が来るのではないか」という疑念を抱く人は多いような気がする。しかし、結局のところツールでしかないので、いかに活用していくのかの問題だと個人的には考えている。変化に対応できる柔軟性に依拠しているだけではないだろうか。さておき終了後の会食のほうが盛り上がって、久しぶりに『かしまし~ガール・ミーツ・ガール~』の話をしてしまった。さあ、そろそろ気付いたであろう。『かしまし』といえば、「あのね」である。イベントの内容は『文芸ラジオ』3号に収録される予定である。あのね、