高校生の皆さんへのメッセージ

いま我々が直面している現実は、 まだ誰も経験したことがない未曾有のもの。だから僕は、真っ白な原稿用紙に作品を書いていくように、何もないところから言語の力でクリエイトしていける学生を育てていきたいのです。もちろん文芸学科でもいわゆる文学部と同じように文学や思想について学んでいます。でも大きく違うのは、その目的。ここにいる学生たちは自分の書く作品をより良くしようと、「表現するための言語」を教えてくれる過去の文学と向き合い、文章力を鍛え、体の中にナラト ロジー(物語論)を埋め込んで卒業していくのです。作家になるのは至難の業だし、 言語というのは自分の人生を対象化することで出てくるものなので、時間だってかかります。でも書き続けていれば絶対どこかでデビューできると僕は信じています。

「大学案内パンフレット」より

 スクリーンショット 2016-03-06 0.01.23