卒業生の進路

学部での学習・訓練をもとに高度な研究段階へ進むべく国内外の大学院に進学すること、実務を通して展開を図るべく企業や行政機関に就職することが主です。当学科はその参考にとインターンシップ（体験就業）を奨励しています。

01川上謙: 建築家 / LIFE RECORD ARCHITECTS; 2015年の春、建築事務所『LIFE RECORD ARCHITECTS』を設立した川上さん。個人住宅のリノベーションをはじめ、新築住宅や公共スペース、オフィス、店舗のデザイン、さらにはメディアやイベントのサポートを手がけるなど、仙台・山形を中心に幅広く活躍しています。大学時代には、山形市街地に建つ元旅館を若者が集うシェアハウスへリノベーションするプロジェクトを経験。自らも2年間そこで暮らし、完成後の使われ方やまちにもたらす変化を実感したことで、リノベーションがもつ可能性を確信したと言います。「リノベーションはリフォームと違い、100あったものを最終的に150にするような“付加価値”をつけるもの。建築を通じてこれまでお世話になってきた東北の人たちの思いを実現するお手伝いができれば嬉しいですし、東北のまちに少しでもいい影響を与えられるよう、これからもいい事例を地道に増やしていきたいと思います」。; （2010年度大学院環境デザイン領域修了／栃木県立宇都宮東高校出身）

02永井宏治
専門コンサルタント / ASOBU（ドイツ法人）
コンサルティングやプランニングを行う一方、セミナーを通し持続可能な建築・都市・地域計画のノウハウを提供している永井さん。デザイン、仕組み、技術のバランスがとれた社会づくりへ、モノとヒトを変えていきます。

（2003年度建築・環境デザイン学科卒業／大阪府立刀根山高校出身）

03鈴木芽久美
コンサルタント / 株式会社リビタ
リノベーションを数多く手掛けるリビタで活躍。目指すのは人とのつながりを大切により良いコミュニティづくりに貢献すること。「古い建物が新しく生まれ変わる。そこに大きな感動があります」。

（2010年度大学院環境デザイン領域修了／山形県立山形工業高校出身）

04黒田良太: 宅地建物取引士 / 東京R不動産; 眺めの良いオフィスビルや、庭のある一軒家。そんな都内に眠る魅力的な空き物件を発見し、仲介を行う東京R不動産。ここで黒田良太さんは宅地建物取引士として活躍しています。「僕らは、居心地がいいとかデザインがいいとか、感覚的な部分を判断軸にして物件を紹介しています。物件を見つけていく上で重視すべきポイントは、自分たちがその物件を良いと思うか。そしてお客さんが欲しいと思うかどうか。そこを間違わないようにするためのデザイン力を芸工大で学べたことは大きかったと思います」。今は、東京R不動産にしかできないような新しい運営の形を仲間とともに探っているという黒田さん。「新しいことに取り組むためには他業種の人とのつながりが欠かせません。芸工大には学科間で交流できる環境がありますから、ぜひ学生のうちから足を一歩踏み出して、積極的に他学科に人たちtp関わっていってほしいですね」。; （2010年度大学院環境デザイン領域修了／宮城県石巻高校出身）

05長谷川高之
設計士 / SANAA（妹島和世+西沢立衛）
建築家ユニットSANAAで設計を担当する長谷川さん。地方の社屋ビルから海外の美術館まで、世界各国の様々な物件の設計・デザインに携わってきました。ひらめきを具現化する力で建築と向き合う毎日です。

（1996年度現建築・環境デザイン学科卒業／北海道帯広柏葉高校出身）

06渋谷達郎
建築家／アーキテクチュアランドスケープ一級建築士事務所
隈研吾氏のもと海外プロジェクトに参加したり、大規模施設に携わるなど多くの経験を重ね、自らの事務所を設立した渋谷さん。『大改造!! 劇的ビフォーアフター』※にも匠として出演しました。

（1998年度現建築・環境デザイン学科卒業／山形県立長井高校出身）

07高橋桂: 現場監督 / 山形パナソニック株式会社; Panasonic製品の卸売をはじめ、住宅リフォームや太陽光発電などを手掛ける山形パナソニック。リビング営業部工務課に所属する高橋さんは、主に街のでんきやさん（パナソニックショップ）が依頼を請けたリフォームの施工管理を担当しています。「街のでんきやさんと一緒に現場へ出向き、解決策を検討提案するのですが、施主さんは高齢の方が多く、そのリフォームがいかに必要かを実感しますね」。大学時代は、地元・白鷹町をフィールドに再生可能エネルギーを地域で活かす取り組みに参加。その頃から現地での調査は特に大切にしてきたと高橋さんは言います。そして、現場監督として大きな仕事を任されるようになってきた今、改めて思うプロセスの重要性。「現場を見に行き、課題や要望をしっかりまとめたよで、一番その人のためになるものを設計していく。そこに、当時の学びがそのままに活かされていると感じています」。; （2012年度学部修了／山形県立長井工業高校卒業）