学科概要
「人間、社会、自然の関係を結び直すデザイン」
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デザインとは何か
デザインとは、ものや環境のかたちを扱うだけのことではなく、真に人間のためになるものや環境を創りだすことです。
人間の生の源は、人間という生物を生んだ自然にあります。しかし、人間が太陽の光や空気や土や他の生命なくして生きられない事実を多くの人々が見失ってしまった今日、デザインは人間と人間、人間と社会、社会と自然の間に生じた問題を解決する手段として慎重に行われる必要があります。デザインは
自然の残るところでなければ学べないデザインを学ぶには、人間の生の本質を実感させる自然があり、そこで生きてきた先人の足跡としての歴史が受け継がれる土地、地域が欠かせません。それこそが私たちの学ぶ場、山々と田園が村や町を取り巻き、古くからの信仰や民俗知識が現代に息づく東北の地であると考えます。
東北芸術工科大学の建築・環境デザイン教育
本学建築・環境デザイン学科の学生は、この地の光、空気、水、土、動植物、人々の生活、地縁、生業、文化、経済その他に身近に接しながら、これらのそれぞれと、それぞれの関係を調べ、考え、人間と社会と自然の間にある問題の核心に迫る経験を積みます。そして、建築・環境デザインによる問題解決がどう行えるのか、実践者である教員に学びます。
人間、社会、自然の関係を結び直すデザイン
当学科は、建築設計、ランドスケイプデザイン、地域計画の進展を基本目的に活動します。さらに「人間、社会、自然の関係を結び直すデザイン」の展開として、従来の観光、農、林、水産、食、保健、医療、福祉他の、持続可能な方向への転換に力を発揮できる人物の育成に務めます。