山畑 信博
-
山畑 信博教授
風土と五感で建築・景観をつくる
今まで60カ国ほど旅してきました。熱帯雨林から砂漠まで、地球上には様々な人たちが風土に合った素材を活かして暮らしています。また都会の街並みには歴史と文化が刻まれています。アメリカ留学では最先端の技術に触れましたが、建築や景観の創造には、その土地に伝わる先人の叡智や文化・技術を継承して発展させてゆくことが大事なことだと思っています。
今までの取り組みと実績
小坂鉱山事務所
- 歴史的建造物を維持することは難しいことですが、活用される建築として再生させるために、継承すべき技術や空間的価値を保持しつつ、新たな機能を付加した空間デザインを提案しています。
白鷹町のツリーハウス拾壱号樹
- ツリーハウスは、ヴァナキュラ-(風土的)建築に繋がり本能をかき立てます。原始の人類が木を組み上げてきたように、学生たちとのプロジェクトも思考を超えた活動として取り組んでいます。
学科での担当演習と教育方針
- 1年次
- インテリア基礎演習「光の箱」、図学製図演習、CAD演習
- 2年次
- 建築設計演習1「木造建築演習」
- 3年次
- 建築設計演習5「構造デザイン/インテリア応用演習」
- 4年次
- 卒業研究
他では得難い様々な旅や体験を通じて感性と洞察力、判断力を高め、自らが生活する空間やデザインしてゆく建築や環境が、社会の中でどのような意味を持って影響を与えるのかに配意できる人材を育てたいと思っています。
実現していく未来の姿
科学技術の発達により仮想現実の世界が実現しつつある今だからこそ、五感を研ぎ澄ませた環境づくりが重要となってきます。それゆえ、様々な空間や環境に身を置いて、自ら感じて、考えて、創造してゆくことが意義深いこととなるでしょう。また、先人が辿った苦難と克服の軌跡には、人間らしい生活を営む知恵が潜んでいます。それらの知識と自らの経験を咀嚼することにより、地球上の多様な風土を楽しむことのできる未来づくりが可能となります。
動画
- 「海外旅レポート」#01|南フランスの石切場レ・ボー・ド・プロヴァンス
- 世界60カ国以上を旅してきた山畑信博教授より、南フランスにある石切場、レ・ボー・ド・プロヴァンスを紹介します。
- 「海外旅レポート」#02|カップマルタンの休暇小屋とル・コルビュジエの墓
- 今回の舞台はモダニズム建築の巨匠「ル・コルビュジエ」ゆかりの土地、南フランスのロクブリュヌ=カップ=マルタンです。
- 「建環ミニ講義」世界の住居
- 地球上のさまざまな気候や風土から生まれた住居について、15分ほどのミニ講義を行います。