渡部 桂
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渡部 桂教授 / 学科長
土地と風景と環境の関係を整える
ランドスケイプ(風景)のデザインが専門です。地域環境の特性を踏まえながら、庭や公園の設計・施工、地域景観の調査・計画などを行っています。私たちを取り巻く環境は、切れ目なく空気や水、地面でつながり、風景としても一体です。それらが意味として質として豊かにつながる空間と環境そして風景をデザインしていきたいと考えています。
今までの取り組みと実績
山形エコハウス・ガーデン
- 「山形エコハウス」の庭を設計しました。環境に配慮した住宅は、敷地もその理念が貫かれる必要があります。地域の生態系と風景に調和する空間を、手づくりで少しずつ建設しました。
山形県長井市散居集落エリア調査
- 国の「重要文化的景観」に選定された長井市の町場は、背後の美しい農村に支えられてきました。ここに散居する防風林を持った屋敷の分布や、集落の形態を調査し報告書にまとめました。
学科での担当演習と教育方針
- 1年次
- 建築・環境基礎演習、建築・環境施工演習
- 2年次
- 環境計画演習1「フィールドワーク入門」、環境計画演習2「住宅のランドスケイプデザイン」
- 3年次
- 環境計画演習4「リノベーション演習 -郊外コース- 」、環境計画演習6「地域のランドスケイプデザイン」
- 4年次
- 卒業研究
実際のフィールドで手を使い、素材に触れ、自然を体感することは、空間や環境のデザインをする上でとても重要な感覚です。演習では大学周辺に広がる豊かなフィールドに出かけ、制作や調査を行います。
実現していく未来の姿
人口減少が加速する中、これまで手をかけてきた身近な環境をどのように管理してゆくかが課題です。一方、道具や情報の進化も早く、身近な環境を新たな視点で観ることで土地や環境の潜在的な可能性に気づくこともできます。自然はそれほど奥行きがあります。地域に住まう皆さんと共に、土地を使い、楽しみ、守る活動を通じて美しい風景をつくり、それに共感する仲間を増やして仕組みを継承してゆきたいと考えています。
動画
- 「建環ミニ講義」ランドスケイプ [Landscape] の世界
- その地域の人と生態系に配慮したランドスケイプ(風景)のデザインを実践する渡部桂教授より、「ランドスケイプ」という分野について、15分ほどのミニ講義を行います。