【公開シンポジウム】 中世への胎動 −北の視点・南の視点−
【公開シンポジウム】 中世への胎動 −北の視点・南の視点−
【1日目】平成23年9月2日(金)18:00−20:10(開場17:30)
【2日目】平成23年9月3日(土) 9:30−16:00(開場9:00)
会 場:東北芸術工科大学本館4階408講義室
主 催:東北芸術工科大学
企 画:東北芸術工科大学東北文化研究センター
受講料:(2日間通し) 一般1,000円、他大学生500円、高校生以下無料
※本学生・教職員無料 ※事前のお申し込みが必要です。
申込先:東北文化研究センター(図書館2階・Tel:023-627-2168)
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【開催にあたり】
東北芸術工科大学東北文化研究センターでは、平成19年度より文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業「東北地方における環境・生業・技術に関する歴史動態的総合研究」に取り組んでいます。これは、歴史・考古・民俗の各分野が人為的生態系を共通の視点として、東北一万年の歴史を動態的に研究することによって、東北地方が抱えている切迫した状況に真摯に応えうる研究のあり方、応用性に富んだ実学的研究のあり方の創出を目指すものです。
東北芸術工科大学東北文化研究センターでは、昨年4月に、「東北古代の変動−火山灰と鉄−」をテーマとする公開シンポジウムを開催して、歴史・考古・民俗の三分野の研究者に集まっていただき、10世紀初頭における十和田火山の巨大噴火に前後する歴史に光を当てることができました。今年9月には、「中世への胎動−北の視点・南の視点−」をテーマとして、11世紀前後における歴史に取り組むことになりました。この時期、北の世界では前九年・後三年合戦ほかの戦乱があいつぐなか、中世につながる新しい政治・経済・生活のかたちが創り出される。あわせて、北の世界の地域差があらわになるなかで、新しい交易・流通、さらには統治のシステムが創り出される。ということになりました。そればかりではありません。南の世界でも、同じような歴史が生み出されていたのでした。そのために、今回は、南北の世界を較べあわせながら、広角的な視野の取り組みをめざすことになります。
(東北芸術工科大学大学院長・東北文化研究センター所長 入間田宣夫)
【プログラム】
9月2日(金)(受付開始 17:30)
18:00‐18:10 開催あいさつ
18:10‐19:10 「安倍、清原、藤原 政権の成立史を組み直す
−北方諸地域の差異に関する考古学的所見に学んで−」
入間田宣夫(東北芸術工科大学)
19:10‐20:10 「荘園制と『日本』社会−周縁からの中世−」
小川弘和(熊本学園大学)
9月3日(土)(受付開始 9:00)
9:30‐10:30 「考古学から見た北の中世」
八重樫忠郎(平泉町役場)
10:40‐11:40 「日本古代
〜中世移行期の北海道・アイヌ史と北東アジア情勢」
蓑島栄紀(苫小牧駒澤大学)
11:40‐13:00 昼食・休憩
13:00‐14:00 「アイヌのエコシステムと中世社会への胎動」
瀬川拓郎(旭川市博物科学館)
14:10‐15:10 「鎌倉幕府成立前後の南海島嶼海域の様子
−キカイガシマ海域の考古学的検討−」
高梨修(奄美博物館)
15:15‐16:00 総括討論(司会:入間田宣夫)
*このシンポジウムは、平成23年度文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業「東北地方における環境・生業・技術に関する歴史動態的総合研究」の一環として実施いたします。