東北芸術工科大学水上能楽堂「伝統館」 東インド古典舞踊オリッシーダンス公演
「東インド古典舞踊 オリッシ―ダンス公演
ラフール・アチャリヤ “MOKSHA”モクシャ~解放~」
場所:東北芸術工科大学水上能楽堂「伝統館」
出演:ラフール・アチャリヤ/篠原英子
主催:東北芸術工科大学東北文化研究センター
企画・製作:マルメロ(斎藤朋)、スワスティカ
後援:インド大使館、公益財団法人日印協会
協力:エアインディア
入場協力金:一般1,000円、他大学生500円、小中校生無料、本学学生・本学教職員無料
※事前のお申込が必要です
問合せ・申込先:東北芸術工科大学東北文化研究センター
tel 023-627-2168/fax 023-627-2155
【開催にあたり】
日印国交樹立60周年となる今年、本学水上能楽堂「伝統館」におきまして、インドを代表する世界的な若手舞踊家、ラフール・アチャリヤ氏をお招きし、「東インド古典舞踊 オリッシ-ダンス公演 ラフール・アチャリヤ“MOKSHA”モクシャ~解放~」を開催させていただきます。
皆さまもご存じのとおり、インドは、1991年の経済改革以降、高レベルの高等教育施設等を背景にソフトウェアやIT等最先端分野での急成長によって、急速な発展を続けております。また、世界有数の天然資源の産出国でもあることから、インドを抜きに今後の世界情勢を考えることはできなくなっています。
その一方で、インドは、5千年の歴史、広大な国土ゆえの様々な気候・民族・言語、カースト制度、また、ヒンドゥー教をはじめとする多様な宗教や価値観を有し、それらがひしめきあい、つながりあってひとつの独特の文化圏を形成しています。インドが持つ伝統と革新の両方に目を向けなければ、インドという国も、また、そこに息づく人々をも理解することはできません。
本公演のタイトルとなっている“MOKSHA”モクシャとは、サンスクリット語で「解脱」を意味します。ラフール・アチャリヤ氏は、この世のすべての苦しみからの解放と魂の平穏そして回帰を、ストイックなまでに鍛えぬいた肉体と魂によって表現します。純粋な古典舞踊でありながら、旧態にとらわれず、心が洗われるような生き生きとしたその踊りからは、まさに、伝統と革新を孕んだインドの力強さ、奥深さを感じずにはおれません。
今後、アジアは、世界の政治や経済の場でより一層重要な役割を担って行くことは間違いありませんが、本当の意味で共同体となるには、私たち一人ひとりが、アジアの一員としての自覚を持ち、多元的な眼差しのなかでそれぞれの国や民族について理解し、精神的なつながりを共有することが何よりも大事なことです。
本学水上能楽堂「伝統館」における本公演が、日印両国の文化交流と相互理解を一層深めるための一助となることを祈っています。
東北芸術工科大学学長 根岸吉太郎