お知らせ

【公開講座】八戸の集落一万年―なぜムラができ、消えたか?― vol.1


【公開講座】八戸の集落一万年―なぜムラができ、消えたか?― vol.1
日時:平成25年12月14日(土)13:00-17:00(開場12:30)
場所:八戸市総合福祉会館「はちふくプラザ ねじょう」(青森県八戸市根城8-8-155)
   ※会場までのアクセス方法は、http://www.city.hachinohe.aomori.jpをご参照ください。
入場: 無料
主催:東北芸術工科大学東北文化研究センター(問い合わせ:TEL 023-627-2168)
後援:八戸市教育委員会

【開催にあたり】
 東北芸術工科大学東北文化研究センターでは、地域再生の学として、「東北学」を提唱し、その実践的研究として平成19年度から2期、10年間にわたり文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業「オープン・リサーチ・センター整備事業」を実施しました。その流れを汲んで、平成24年度からは、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業『環境動態を視点とした地域社会と集落形成に関する総合的研究』に取り組んでいます。これは生活の場としての「集落」に焦点を当てて、考古学、歴史学、民俗・人類学からなる三学協働体制のもと、縄文時代以降の東北一万年の歴史社会研究を行うものです。
 古く八戸においては、大正―昭和初期に設立された大山史前学研究所(東京)などによる是川遺跡の発掘調査に始まり、戦後の早稲田大学や慶応義塾大学の調査、高度経済成長期に飛躍的に増加した緊急発掘調査等によって、質量ともにきわめて重要な遺跡が多数調査されました。八戸はその歴史的特質から、東北における集落一万年の変遷を辿ることができる格好のフィールドであると考えられます。
 この度考古班では、八戸市教育委員会のご協力を受け、八戸における集落変遷一万年のあいだで大きな変化の画期となったと考えられる縄文時代早・前・中期、縄文時代後・晩期、そして弥生・古代以降の3回に分けて、公開講座を開く計画を立てました。今回の公開講座「八戸の集落一万年:なぜムラができ、消えたか?vol.1」では、八戸における縄文時代前半期の集落の移り変わりについて、立地条件の変化やそれに関係する居住痕跡、住居の消長などの具体的な事例から、掘り下げていきたいと思います。
東北芸術工科大学東北文化研究センター所長/歴史遺産学科教授 田口洋美

【プログラム】
13:00-13:10 開会挨拶 田口洋美
           小林和彦(八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館館長)
13;10-13:50  基調講演「集落の歴史動態」田口洋美
13:50-14:30 基調講演「八戸における縄文集落変遷」
       村木淳(八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館副参事)
14:40-15:10 講演「八戸における縄文時代早期の集落―遺跡の分布と集落構造から」
       中村哲也(青森県立郷土館学芸主査)
15:10-15:40 講演「八戸市周辺の縄文時代前・中期の円筒土器文化期の集落の事例紹介」
       小笠原雅行(青森県教育庁文化財保護主幹)
15:50-16:30 講演「約8,000年前の大変動」
       安斎正人(東北芸術工科大学東北文化研究センター教授)
16:30-17:00 質疑応答
17:00    閉会