活動報告

【「戦略」調査報告】室根神社マツリバ行事の観察(第2回唐桑半島調査)

 

2013年10月26・27日、岩手県一関市の室根神社における「マツリバ行事」を見に行きました。約1300年の歴史を持つ一関市の室根神社は、紀州熊野の神を勧請して創建された神社で、その分霊は、紀州から海路、唐桑半島に到着したのち、室根山に安置されたという由緒を持っています。この祭礼は、その熊野神勧請にまつわる祭礼を再現したものとされています。今後、本事業で研究を進める予定である、唐桑半島の人々からも篤く信仰されてきた神社です。

見学したのは、室根神社本宮社殿でとり行われた忌夜祭(26日午後10時頃)、町内荒馬行進(27日午前2時頃)、神輿到着前の祭場の様子(午前5時頃)、神輿先着争い(午前7時30分頃)です。26日の夜から27日朝にかけては、宿には泊まらず、車中で若干の仮眠をとる程度。なかなかの寒さでした。
本宮・新宮の神輿の先着争いは、大変迫力があるもので、祭りの熱気を存分に感じてまいりました。

(中村 只吾)