2015.12.14
こども芸術の村 DIY KIT PROGRAM|やまがた藝術学舎にて開催しました
12月13日(日)にやまがた藝術学舎にて、小さな家具とジャム作りの体験教室を開催しました。
福島から山形へ避難されている方や福島在住のご家族、約50名にご参加いただき、DIYキット「bento」の組み立てと、手づくりパンNOUKAさんによるりんごジャム作りやコーヒー焙煎体験を楽しみました。福興会議を中心とした学生スタッフもお手伝いで参加し、賑わいのある笑顔の絶えない1日となりました。
体験教室は午前と午後に分かれての開催。どちらもまずはDIYキット「bento」の紹介から。今日は協同開発を行った石巻工房さんよりイベント前日に届いたばかりの「bento」を使います。組み立てには一時間弱程かかるため、ご家族で力を合わせて作ります。
少し疲れたらNOUKAさんによるドリンク提供スペースへ。美味しいりんごジュースとコーヒーで一休み。スタッフも美味しいコーヒーの淹れ方を教わります。
一方ではりんごのジャム作りが進んでいます。山形県産のりんごを使用し、皮を剥いていきます。いつもは料理をしないというお子さんやお父さんの包丁さばきに、びっくりしていたお母さんも多かったようです。今回は砂糖の他にバニラビーンズとシナモンも入れて、甘い香りが広がります。
外ではコーヒーの焙煎体験を行っています。生豆を煎って10~15分すると、煙が立ちコーヒーの良い香りがしてきました。茶色く色付いたところで火から下ろして冷まします。煎りたて・挽きたて・淹れたてのコーヒーを味わうと香ばしくもあり深みもあり、至福のひと時です。
(ちょっと焦げました)
本日の「bento」キット制作は限られた時間にも関わらず、1つだけではなく2つの家具を制作する子も多く、オリジナルの家具もいくつか生まれました。子ども達が制作に夢中になり、最後まで集中して取り組む姿には物事を成し遂げようとする逞しさ、活き活きとした力強さを感じました。
このキットの大きなテーマでもある「DIY=Do it yourself」とはどのようなことか、何をすることか、子どもたちには少し難しいかもしれません。しかし、何をどう組み立てるかを考え、力いっぱいドライバーを握り、ビスや釘を木にねじ込んだ体験は、いつか「ものづくり」や「自分たちの暮らし方」について改めて考える時、きっと良いヒントになるのではないかと思います。
さて、今年のDIYキット「bento」を使ったイベントは最後となりますが、来年以降も様々なイベントを行っていく予定です。決まり次第こちらでもお知らせしたいと思っております。また、DIYキット「bento」について興味のある方はお気軽にTRSO事務局までお問い合わせ下さい。