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森美術館「ゴー・ビトウィーンズ展」に東北未来絵本『あのとき あれから それから それから』が出展

森美術館「ゴー・ビトュイーンズ展:こどもを通して見る世界」公式HPより

東北未来絵本「あのとき あれから それから それから」(作:みんなと荒井良二)|未来へのじゃあにぃ展 2013.3日和アートセンターにて

この度、森美術館で開催されている『ゴー・ビトュイーンズ展:こどもを通して見る世界』にて、東北未来絵本キャンペーン(山形新聞企画・制作/東北芸術工科大学東北復興支援機構協力)で制作された絵本、『あのとき あれから それから それから』が、関連企画「えほんのとしょかん」に出展されています。この展覧会では、異なる文化を行き来する子どもたちの「生きるちから」を、写真や映像、絵本などのアート作品をとおし、子どもの創造性や多様な感覚を発信しています。(以下、HPより転載)

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「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」

異なる文化、現実と想像、大人と子ども、
あらゆる境界を行き来する子どもたちが放つ「生きるちから」

19世紀後半のニューヨークで貧しい移民の暮らしを取材した写真家ジェイコブ・A・リースは、英語が不自由な両親の橋渡しとしてさまざまな用務をこなす移民の子どもたちを「ゴー・ビトゥイーンズ(媒介者)」と呼びました。
本展は、異なる文化の間、現実と想像の世界の間など、さまざまな境界を自由に行き来する子どもの性質に注目し、子どもの視点を通して世界を展望しようとする試みです。世界各国の優れたアーティスト26組の作品に表れる子どものイメージを通して、社会で起こっているさまざまな事象に注目し、政治、文化、家族など子どもを取り巻く環境と、彼らが直面する諸問題に目を向けます。さらに、遊びや夢、記憶などをキーワードに、大人の常識や伝統の枠組みにとらわれない子どもの創造性と、その多様な感覚に迫ります。

環境に翻弄される存在であると同時に、行き詰まった情況の突破口ともなり得る子どもの潜在能力は、未来への鍵となることでしょう。境界を超える子どもの姿を通して、より多様な価値が共存する、新たな世界への可能性を探ります。
ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界

会期:2014年5月31日(土)-8月31日(日)
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
主催:森美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
企画:荒木夏実(森美術館キュレーター)
協賛:トヨタ自動車株式会社、ボンポワン、ライオン株式会社、清水建設株式会社、大日本印刷株式会社、株式会社損害保険ジャパン/日本興亜損害保険株式会社、日本テレビ放送網株式会社
制作協力:キヤノンマーケティングジャパン株式会社、リボード、五十嵐製箱株式会社、株式会社偕成社、福音館書店
協力:シャンパーニュ パイパー・エドシック、ボンベイ・サファイア
      
■巡回スケジュール:
名古屋市美術館:2014年11月8日(土)-12月23日(火)
沖縄県立博物館・美術館:2015年1月16日(金)-3月15日(日)
高知県立美術館:2015年4月5日(日)-6月7日(日)

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東北未来絵本キャンペーン『あのとき あれから それから それから』
『東北未来絵本 あのとき あれから それから それから』は、山形新聞社と絵本作家の荒井良二さんが、震災発生から1年たった2012年3月11日の朝刊に掲載した「震災を子どもたちに語り継ぐ絵本をつくろう」という呼びかけに応じて、新聞社によせられたたくさんの震災体験をもとにつくられました。

このときの絵巻を原画にした『東北未来絵本 あのとき あれから それから それから』は、山形の企業からの協賛金によって3千冊限定で印刷・製本され、被災地をはじめとする東北各地の図書館や小学校などに届けられました。しかし、絵本の配本後、東北以外の地域からも、「手元に置きたい」「子どもたちに読ませたい」との多くの声が、山形新聞社に届くようになり、2013年10月、株式会社セント・フォースのキャスターのみなさんの協力を得て、このインターネット上の「よみきかせ絵本」が誕生しました。この絵本は、震災のドキュメンタリーです。

WEB版『東北未来絵本 あのとき あれから それから それから』⇒http://tohokumirai.com/

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お声がけいただきましたこと、この場をお借りして感謝申し上げます。興味をお持ちの方は、ぜひ足をお運びください。

役野友美(TRSO事務局)