東北復興支援機構 | TRSO

こども芸術の村プロジェクト|石巻工房とのDIYキット共同開発がスタートしました!

工房に入ると木の香りがいっぱいに広がっていました

昨年度より、京都造形芸術大学と東北芸術工科大学が準備を進めてきた「こども芸術の村」プロジェクトが、今年度から本格的に始動します。
「こども芸術の村」プロジェクトは、スイスの財団「日本の子供たち-Fondation Enfants du japon-」の助成を受け、こどもたちが芸術活動やものづくりを通して、将来復興の中心的人材に育ってくれるようにと京都造形大学と東北芸術工科大学が2014年度から5年間、東北のこどもたちを支援していく活動です。

今回、東北復興支援機構TRSOでは、「こども芸術の村」プロジェクトの一環として、石巻工房をパートナーにこどもたちに向けたDIYキットの共同開発をスタートさせました。
石巻工房は、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市で、震災後有志で集まった東京のデザイナーが修復道具や木材を提供し、 地域の復旧・復興のため市民に開かれた公共的な工房としてスタートしました。「地域のものづくりの場」として市民のDIYの拠点となってきた石巻工房と、DIYキット開発にむけて、先日はじめて打合せをさせていただきました。


これまでに開催したワークショップのキットや製品をみせていただきつつ、アイディアを出し合っていきました


組み立てられるのを待つ木材たち。最後に工房を案内していただきました。


工房長の千葉さん(中央右)、芸工大OGでデザイナーの藤原さん(右)

工房長千葉さんに震災後のお話を伺いながら、ものをつくるということを通してこどもたちにどのようなことを伝えられるのか、キットの構想を膨らませていきました。単にガイドに沿いながらつくって終わりでははなく、『どの材料をつかったらつくれるだろう』『どの道具をどうつかったらいいだろう』などじっくり考えることで、ものをつくるための技術やつくることの魅力を伝えていけるようなキットを目指し只今開発中です。
そして、今回一緒にキット開発を進めていく石巻工房の藤原知美さんは、東北芸術工科大学プロダクトデザイン学科の卒業生。石巻工房のデザイナーとしてご活躍されています。

このプロジェクトの詳細やDIYキット完成までのご報告は、随時blog、facebookにて更新していきます。
どのようなキットができあがるのか、どうぞお楽しみに!

 

伊藤眸(TRSO事務局)