「私、輝きたいんです!」

 今現在、スマホを修理に出している。音声部分が不調なので近所のドコモショップに持っていき修理へと旅立ってもらった。その間、スマホなしでも仕方ないか、ぐらいの気分でいたら、代替機を貸してくれるという。当たり前である。確かにその間のソシャゲをどうするのだ。誰がスクストをやるというのだ。隊長がいないと大変だろう。あの世界も。しかし、借りた機種は普段使っているのとは違う会社のものであり、そのため使い方を色々といじりながら覚えている。何を言いたいのかというと撮ったはずの写真が保存されていない。具体的には一枚だけ撮れており、あとは破損していた。どうやら、私の機種だと撮影したあとは放置しても自動保存されているのが、これは違うようである。

 よく「大学教員は長期休暇のとき暇そうでいいですね」と言われる。あとは「長い休暇の時間は何をしているのですか」とも聞かれる。それほど暇ではない。大学教員は、授業期間は先生という顔をしているが、休暇中はそれぞれ作家や評論家、編集者、そして研究者として活動しているのである。したがって忙しい。もちろん、一切活動せずに休暇中は冬眠中の熊のようにしているだけのこともできる。そうなると大学教員という肩書きを外すと単なる人なのである。そんな状況になったら「俺を生ゴミに出してくれ!」(斉藤和義「男よ それが正常だ!」)という気分になるに違いない。

FIRE DOG

 そこで先日、学会発表をしたので休み中も研究者として仕事してますよ。という意味を込めて、写真を撮ったらゴミデータが保存されていたのである。学習院大学東洋文化研究所内の研究プロジェクト「日本・中国・韓国における歴史認識形成に及ぼすコンテンツの比較研究」によるシンポジウム「東アジアにおけるコンテンツとイメージ」にて「歴史コンテンツにみるイメージの歴史的展開」というタイトルで話をしてきた。いつもながら自分の話は研究者であることとオタクであることが重層化しているので、歴史学としてのコンテクストとオタク文化のコンテクストが混在してしまっている。そのため主眼としているテーマ性がかすんでしまい、わかりにくい内容になっている。学習院に来られるようなお年を召された方に通じたのであろうか。

 お岩さんや岩見重太郎、猿飛佐助、艦隊これくしょん、BRAVE10などを取り上げていったが、自分としては『花咲くいろは』について言及できたので非常に満足である。艦これは大和と陸奥についての話だったので、金剛を旗艦とする我が艦隊にとっては然したる問題ではない。というテンションを押し出していくから、わかりにくいのだ。ちなみに『花咲くいろは HOME SWEET HOME』は素晴らしい。脚本が素晴らしい。2015年度の授業でも取り上げたことを付記しておく。

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BGM:nano.RIPE「影踏み」

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