夏季休暇が深く身体に刻み込まれていく前に、前期授業に関しては吐き出しておきたい。制度的には夏休みに突入したわけだが、すべてのことがピシャっと遮断されたかのごとく仕事が切り替わるだけではなく、滑らかにシフトしていく。それとともにコミケがあったので、別段、忙しさは変貌することなく眼前に存在し続けていたのだが、それもようやく終わりをみせようとしている。しかし、そのような様相でありながら関東地方には台風が近づいており、「あー、ようやくの休みなのに天気が悪いのか」という愚痴も出てくるわけだ。甲子園では松山聖稜高校が一回戦負けをしているし、今からオリンピックを見ようにも何を見ていいのかわからないし、情報をかき集めるだけの興味がオリンピックに対して、そもそも持っていない。せめて野球とソフトボールがあれば。
前期授業に関して書くとしても、詳細に述べ始めると非常に面倒なのと学科全体のカリキュラムとの連動性があるため、結局のところ総体を把握するためには文芸学科のサイトを見ていただき、わからない点はオープンキャンパスに来ていただいて質問して欲しいとなってしまう。夏休みなので面倒くさがりに拍車がかかっている。そろそろ期間限定セミプロを名乗ってもいいかもしれない。
北村薫「銀座八丁」
乾緑郎「機巧のイヴ」
竹内涼「夜の海」
千早茜「ムジナ和尚」
上田早夕里「皓歯」
田辺青蛙「生き屏風」
米澤穂信「玉野五十鈴の誉れ」
相沢沙呼「原始人ランナウェイ」
初野晴「アスモデウスの視線」
柚木麻子「愛の魂正義の心」
畑野智美「フリーターは、ホームにいた」
宮木あや子「脳膜☆サラマンダー」
小川一水「アリスマ王の愛した魔物」
野尻抱介「南極点のピアピア動画」
長谷敏司「allo,toi,toi」
「作品読解1/表現論1」で玉井が取り上げたラインナップである。毎年変わっていくので、来年も全作品を入れ替えることになる。セレクトした意図はもちろんあるが、一つ一つ書くのは野暮であろう。入学したての1年生に向けた授業なので、まずは読んで考えることが優先される。
野崎まど『know』
乙一『Arknoah 1 僕のつくった怪物』
河野裕『つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない』
恒川光太郎『竜が最後に帰る場所』
水島努監督『ガールズ&パンツァー 劇場版』
こちらはゼミで取り上げた作品である。まだ何かあったような記憶があるが、基本的にゼミでは作品分析だけではなく実践も兼ねているので必然的に取り上げる作品数は少なくなる。
というように今回は現在進行形の感情や何かを書くというよりは、すでに終わったことを記録の意味も込めての更新であった。
BGM:ChouCho「DreamRiser」