デジタルシネマ時代の小規模映画の上映形式の研究

東北芸術工科大による研究プロジェクト
2014-10-07

06_DCP用語集

DCP(Digital Cinema Package)
暗号化・圧縮化された映像・音声・字幕データ等一式を含んだ上映用ファイル。

DCI(Digital Cinema Initiatives)
デジタルシネマの技術仕様を制定することを目的に、2002年にハリウッドのメジャー映画制作スタジオ7社が設立した会社。また、DCIによって策定されたデジタルシネマの標準化の規格。
Digital Cinema Initiativesサイト(英語版)→ http://www.dcimovies.com/

DLP(Digital Light Processing)
テキサス・インスツルメンツの登録商標で、DLPチップによる高解像度画像と高速な動画応答性能を持つ高画質プロジェクター技術の総称。DLP CinemaRは映画館の上映向けに特化している。
詳細は、テキサス・インスツルメンツ社サイト(日本語)参照→ http://www.dlp.com/jp

SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)
米国映画テレビ技術者協会、また、米国映画テレビ技術者協会による映像と音声の同期(タイムコード)の規格の呼称。
(DCP初期には「Introp(インターロップ)」という規格も使用されていたが、SMPTE規格に移行した)

KDM Key (Key Delivery Message key)
暗号化されたDCPの暗号を解除するためのキー。KDMはサーバー個体ごとのシリアルIDで異なる。

インジェスト(ingest)
製作者・配給者からハードディスクによって上映者に配送されてきたDCPのデータファイルを、上映用のシネマサーバーに取り込むこと。ポートにはUSB2.0とSATAが採用されていて、データの取り込みにかかる所要時間は、作品の上映尺の実時間と同じくらいかかる。

JPEG 2000 (Joint Photographic Experts Group)
コンピュータなどで扱われる静止画像のデジタルデータを圧縮する方式のひとつ。JPEG は、処理負荷の少ないように作られていたが、JPEG 2000では画質と圧縮率の向上を優先している。また JPEG で直面した様々な問題を抜本的に解決する試みも行われており、ISO/IEC 15444-1:2000などにおいて国際規格制定がなされている。

Tiff(ティフ、Tagged Image File Format):保存を繰り返しても基本的に画質が劣化しない画像データを、解像度や色数、符号化方式が異なるものでも様々な形式で一つのファイルにまとめて格納することができるため、アプリケーションソフトに依存することがあまり無いフォーマットであると言える。DCP作成にあたっては、まず動画ファイルからTIFF連番静止画ファイルに書き出したうえで、JPEG2000に変換をおこなう。

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