2013.11.11
食×アートのピクニック『ふくしましま』|お礼とご報告
11月2日、3日に開催された食×アートのピクニック『ふくしましま』が終了しました。心配していた天気にも恵まれ、とても充実したピースフルなピクニックとなりました。
2日間をとおして午前中はふくしましまの醍醐味である山形ガールズ農場の収穫体験を開催し、収穫した野菜を使った『ピクニックランチ』を皆で一緒につくりました。また1日目には村山市の蕎麦の匠に手ほどきをうけ蕎麦を打ち、収穫したほうれん草を使った具沢山のつけ汁と一緒にいただきました。
2日目 のピクニックランチは山形名物『芋煮』。食のサポートスタッフとして参加してくださった東北芸術工科大学こども芸術大学卒業生のお母さんチームと一緒に、本事業に助成をいただいている東日本大震災復興支援財団の高森雅和さんが視察を兼ねて芋煮づくりに参加してくださいました。高森さんのパワーに200人分のランチづくりをしていた女性陣一同感激!お忙しいなか参加していただきありがとうございます。
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ものづくりワークショップの1日目は午前と午後をとおして、宮城県塩釜で活動するビルド・フルーガスの『おでかけネクタイをつくろう』を開講しました。子どもたちは自分のネクタイはもちろん、お父さんやお母さんのネクタイもつくり、家族そろって素敵なネクタイができあがりました。チームビルドのみんさん本当にありがとうございました!
今回、ネクタイづくりに使用したハギレやボタンは、株式会社三陽商会さま、株式会社アイリスさま、日恵装飾株式会社さま、株式会社ニチベイさま、カノン舎さまにご提供いただきました。皆さんのあたたかいお心使いのおかげでピクニックを彩る素敵なネクタイをつくることができました。また、各社をご紹介いただいたspoken words project 飛田正浩さま、宮川直行さま、TIMBER COURT 相田広源さま、NPO法人南三陸ミシン工房 熊谷安利さまにもこの場をお借りして感謝申し上げます。
お腹いっぱいで迎えた午後は、食×アー トのプログラムが満載でした。特別オープンしたNOUKAカフェでは、福島にある珈琲舎雅さんの豆を焙煎しはじめます。
コーヒーの良い香りがただようなか、午後は料理創作ユニットGoma中村亮子さん&イラストレーターの平澤まりこさんと一緒に『福島と山形をつなぐ美味しい秋の町』をつくりました。福しま図案室から引き続き、株式会社シベールさまに無償で町の土台となるパウンドケーキや、バタークリームをご提供いただき、更に当日はスペシャルゲストとしてシベールの尾関シェフも参加され、お菓子の甘い空気が漂うなか各工場(テーブル)でパーツをつくり、福島と山形を繋ぐ町を完成することができました。その後、完成したお菓子の町を食べながらのお茶の会と、渡辺智史監督の『よみがえりのレシピ』を鑑賞し、1日目が終了しました。
2日目にはLIFEKUが加わり、福島と山形のおススメのお店やスポットを紹介する『FUKUSHIMAPづくり』や『エフピンマントづくり』など、さらに福島と山形を繋ぐ交流の場がぎゅっと凝縮されました。
平澤まりこさんの『お芋のハンコづくり』では、完成したハンコを使ってお土産用の紙袋を作ったり、 ハンコを焼き芋にしたりと盛りだくさん!
広場ではサンデーブースの『カメラ小屋』も開店。どんなポーズで撮ろうか、自然と家族会議が繰り広げられ笑顔あふれる空間となりました。
Goma中村亮子さんの『ぐるぐるパンづくり』ではトマト、紫芋、枝豆のきれいな3色の生地を木の枝にぐるぐる巻き、じっくり焚き火で焼き上げきれいなパンができあがりました。パン生地の焼き上がりを待つ焚き火場では家族間の交流が自然と生まれ、ゆったりあったかな良きひとときとなりました。
そして荒井良二さんのワークショップ『○○をつくる』 で大盛り上がり!原っぱに広げられた素材を自由に使い“家”をつくりました。最後は全員で大きな家をつくり記念撮影。賑やかな時間となりました。
午後から夕方にかけての時間には、ハチ蜜の森キャンドルの安藤竜二さんの『キャンドルリンク』も開催され。蜜蝋を使った双子キャンドルづくりをおこない、最後の終わりの会でキャンドルを灯し、みんなで2日間のふくしましまを振り返りました。
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東日本大震災発生からもうすぐ2年8ヶ月。現在、山形県内に母子避難されているご家族は1万人をきり、山形から福島へ戻られるご家族が増えています。2011年秋から自主避難された母子家族を対象に開催してきた「福しまピクニック・福しま図案室」に参加されていたご家族のなかにも帰郷された方が多くいらっしゃいます。そんな状況のなか、山形に引き続き残られているご家族はもちろん、福島に戻られたご家族や福島に住み続けている家族も参加できる内容になればと、今年は2日間の大きなピクニックイベ ントを企画することとなりました。大規模な定員数にも関わらず、開催1ヶ月前には定員に達し開催することができました。参加者のみなさんとお話をすると、このイベントに参加して久しぶりに友人家族と再会できたと嬉しいお言葉をいただきました。気兼ねせずリラックスしてコミュニケーションを出来る場をみなさん求めているのだと感ました。この輪を来年にも繋げ、食とアートを中心にしたピクニックイベントを継続して開催していきたいと思います。
また改めて、ふくしましまの開催にあたりご協力いただいた団体、企業のみなさまと3日間サポートスタッフとして携わって下さったみなさんに心より感謝申し上げます。そして参加してくださった福島のみなさん、楽しい時間をありがとうございました!また来年、秋の山形で再会できること楽しみにしています!ふくしましまの詳細は、サポートにあたってくれた福興会議メンバーたちのHPでも報告していますので、ぜひこちらも合わせてご覧下さい⇒http://fukukou.tuad.ac.jp/
役野友美(TRSO事務局)