東北復興支援機構 | TRSO

KACY2日目:自然を感じるクラフト【その1=藍染め】

 

お揃いのKACYオリジナルTシャツ。赤ちゃんサイズも用意しました。

 

KIDS ART CAMP Yamagata、4日間のプログラムを無事終了しました!
大きな怪我や病気、アクシデントもなく、
何より天候に恵まれ、東北の太陽のもと、
思いきり創作+外遊びを楽しんだ4日間。
KACYの活動の様子を、引き続きこのブログで報告していきます。

******

2日目の演習は『自然を感じるクラフト』。
美術科工芸コース+テキスタイルコースの工房をお借りして、
染色と陶芸を体験します。

まずは染色から報告。藍の天然染料を使って、
絞り染めなどの技法でそれぞれの手ぬぐいを染めていきます。

バジルではありません。

まずは導入編です。
藍(インディゴ)の生の葉をつかった「タタキ染め」に挑戦。
木綿の手ぬぐいに葉っぱを並べて、トントンと叩き、
直接、藍の葉の成分を布に定着させていきます。

涼しげな柄になりました。

この段階ではまだ緑ですが、徐々に藍色に変色して馴染んできます。
「植物で染める(色をつける)」を体感できるシンプルな方法ですね。

あっという間に1枚目の手ぬぐいが完成。
工房のバルコニーに干していきます。
緑のTシャツが参加者。ピンクはスタッフです。

*****

続いては「絞り染め」。
布地に豆や小石を縛ったり、板で挟んだりして、
模様を描いていく技法です。

染織家の山崎准教授に指導していただきます。布のたたみ方で幾何学模様が変わりますよ。

これを藍瓶のなかにつけていきます。
さて、どんな柄に染め上がるでしょう?

はじめに水に浸透させてから藍瓶に浸します。天然染料なので、少し臭いもしますよ。

藍瓶につけて水洗いすると、美しい藍色に染まりました!
板で挟んだり、豆を縛っていた部分には染料が入らないので、
このような幾何学模様ができます。
風にたなびく天然の青、キレイですね!

工房では別の技法にチャレンジしているグループも。
ケーキにクリームを絞っていくように、糊で布地に絵を描いていきます。
まずは学生が実演して見せます。

お父さんも集中してます。バイクの柄!

工房の隅でおひるね中。
こういう光景、いいなぁ。

さて、柄を描いたら太陽にあてて、
糊を少し乾燥させたらいよいよ染めです。
布をピンと張って、藍のなかへ静かに投入します。
緊張!

藍瓶につけたまま、60秒を数えます。

瓶から引き上げてからも、ちょっとそのまま待機。
空気に触れて酸化が進み、みるみるうちに茶色から藍色に変化していきます。

水洗いすれば完成です!
美羽ちゃんは「お気に入りのバッグ」を描いたそうです。
みんな嬉しそう。

風にたなびく手ぬぐいたち。
このあと、自分の名前を渋紙に彫って、手ぬぐいに刷り込みました。

「山形の記念に」とサクランボの柄が多かった。

藍(インディゴ)には、古来より虫除けの効果があると言われいます。
翌日の農業体験で、さっそく頭や首に巻いている粋な姿が見られましたよ。