東北復興支援機構 | TRSO

KACY2日目:自然を感じるクラフト【その2=陶芸】

キャンプ2日目『自然を感じるクラフト』では、
午前/午後いれかえ制で、2つの工房でものづくり体験をしてもらいました。
大学の新実習棟A2階にある染色工房では藍染めを、
同じフロアにあるロクロ場では、陶芸に挑戦しました。

この日は36度の猛暑日!
粘土を扱う工房は乾燥を嫌うため、冷房設備はありません。
工房のバルコニーには学生たちが打ち水をしっかりと。
窓をあけ放ち、大型の扇風機を持ち込んで、
塩飴をなめたり、水分補給(ポカリスエット)をとりながら作陶します。

家族でおしゃべりしながら土いじり、楽しそう。

お母さんと参加した子どもたちは、福島で仕事中のお父さんのために、
「(禁煙の文字のはいった)灰皿」を、つくる子が多かった(笑)

あと、お父さんが子どもたち以上に熱中してました。
男性は永遠の子ども、童心に還ります。
僕もこういうの、娘たちと参加したいです。

就学前の子どもたちは陶芸より粘土あそび。
小さな手が土をペチペチ叩いたり、ちぎって丸めたり。
「アイスクリームをつくってるそうです」と笑うおばあちゃん。

陶芸の指導は彫刻家の深井聡一郎さん。帽子、似合いますね。
「土いじり、楽しんでもらえたのかな?」と気にしていましたが、
最終日の閉校式では、「陶芸が楽しかった〜」という感想がダントツでしたよ!

茶碗などの底部(高台)の仕上げ方を教わります。
学生たちのロクロのデモンストレーションも子どもたちに大人気でした。
学生たちも手伝います。
というより、一緒になって楽しんでます。
この女の子は亀をつくっていますが、内部が無垢だと充分に乾燥せず、
ひび割れや変形の原因になるので、学生が仕上げを確認します。

作品はこのままじっくり乾燥させてから、
素焼き→釉薬がけ→本焼きの3つの行程を経ます。
陶芸専攻の学生たちが心をこめて焼きますので、少々お待ちください。

南相馬に届けられるのは秋の終わりかな?
忘れた頃に、夏の思い出が届くのもいいですよね。