東北復興支援機構 | TRSO

南相馬の子どもたちが、大学でアートを体感する3日間

『キッズアートキャンプ山形 2012』を開講!
2012年8月3日[金]→8月5日[日]

東北芸術工科大学こども劇場+グラフィックデザイン学科スタジオ

TRSOでは昨年夏に、福島県南相馬市のNPO『南相馬こどものばさ』と連携し、南相馬市の児童・生徒とその家族109名をキャンパスに招待して『キッズアートキャンプ山形』を実施しました。子どもたちは3泊4日の期間中、大学ちかくのホテルに宿泊して、日替わりで、陶芸、草木染め、Tシャツづくり、野菜の収穫体験などを楽しみました。
(大学広報誌「g*g」WEBの紹介記事→東北の未来を担う、子どもたちに想像体験を

私たちTRSOは、今月11日に南相馬市さくらホールで開催された「受け入れプロブラム合同説明会」に参加し、『キッズアートキャンプ山形』を今年も実施することをお伝えしてきました。
昨年、鹿島中学校体育館でおこなわれた同じ説明会では、参加団体(=受け入れ支援団体)はTRSOを入れてたった7つでしたが、今年はなんと30以上。びっくりしました。『南相馬こどものつばさ』への支援の輪は、1年で飛躍的に大きくなっています!
北は北海道から南は沖縄まで、この夏も、たくさんの福島の子どもたちが全国各地でトムソーヤになります。3.11以降、南相馬の教育現場は気の休まらない状態が続いていますが、だからこそこの夏休みに、子どもたちには違った環境で豊かな経験を積み、たくましく育ってほしいと願っています。

『南相馬こどものつばさ』では本日(6/20)、市内の小中学校を通して告知・回収してきた1次申込み用紙を締め切り、2012年度のキャンプに参加する子どもたちの人数が確定します(定員超過のプログラムは抽選となります)。山形には、どんな子どもたちが来てくるのかな? 昨年ご一緒したご家族と再会できたらとても嬉しいのですが。

『キッズアートキャンプ山形 2012』は、参加者全員で一致団結して「演劇」を創作します。演目は、誰もが知っているウクライナの民話『てぶくろ』です。このシンプルな物語を、みんなで話し合って、自由な発想で面白くリメイクします。
森に落ちていた『てぶくろ』に、次々とやってくる、うさぎ、カエル、ネズミ、オオカミ、狐、熊など、個性豊かな動物たちを子どもたちが演じ・踊ります。舞台美術、衣装などを、親御さんと学生たちが協力してつくりあげます。
振り付けはプロのダンサーが、舞台美術は本学で教鞭をとるデザイナーやアーティストが、衣装づくりはファッションデザイナーが指導します。キャンプの最終日には、それを大学内の劇場で上演します。
立場や年代をこえて「共につくる喜び」を体感する3日間。
私たちにとってもはじめてのチャレンジですが、学外からも素敵なゲスト講師を迎え、2012年度版『てぶくろ@東北』の創作を存分に楽しみましょう!

キッズアートキャンプ山形 2012
期間:8/3[金]→8/5[日](2泊3日)
会場:東北芸術工科大学キャンパス
宿泊:松金屋アネックス(蔵王温泉)
対象:福島県南相馬市在住の小学生・中学生とそのご家族
募集人数:20家族(約80名程度)
※ 募集・申込み手続きはNPO法人『南相馬こどものつばさ』を介しておこなっていますが、定員に空きが出た場合、TRSOへの直接の申込も受付いたします。 現在、南相馬市PTA連絡協議会が現地での申込み数を集計中ですので、個別申込については少々お待ちください。空きが出た場合はこのサイトでお知らせいた します。
参加費:大人1名につき3,000円(高校生以下は無料) 
企画:東北復興支援機構TRSO、福興会議(佐藤彩絵、高橋悠眞)
協力:京都造形芸術大学(こども芸術の家)
助成:三越伊勢丹、メットライフアリコ社員寄付子ども支援プログラム

「14才のワンピース」spoken words project

指導:「演出」=中山ダイスケ(アートディレクター/グラフィックデザイン学科教授)
   「舞台美術」=原高史(画家/グラフィックデザイン学科准教授)
   「衣装」=飛田正浩(ファッションデザイナー/spoken words project主宰)
   「ダンス・音楽」=伊東歌織(ダンサー/ベビーダンスインストラクター養成講師)
    ※この他、本学と京都造形芸術大学の学生が、サポーターとして活動参加します。
プロデュース:宮本武典(TRSOディレクター/美術館大学センター准教授)
連絡先:東北芸術工科大学東北復興支援機構TRSO事務局(担当:須藤知美)
〒990-9530 山形市上桜田3-4-5 mail: y-gakusha@aga.tuad.ac.jp/tel : 023-627-2218

中山ダイスケ教授による「てぶくろ」舞台装置のイメージ。