今年度は例年よりなぜだか忙しくて、よくわからないことが多発し、自分自身の脳みその限界を感じながら生きていた。そのわからないことの代表的なものが「この文章を書いたっけ?」である。そう、この論文のことは結構、忘れている。けど、書いたことは書いたし、書いたこと自体は覚えている。
一応、この論文は以下の論文の流れの中で書いているつもりではある。
- 「物語文化と歴史イメージ、コンテンツツーリズム」(『東洋文化研究』18号、2016年)
- 「物語・ゲーム・ライトノベル―ウェブ小説と物語論の関係―」(『東北芸術工科大学紀要』25号、2018年)
- 「歴史と空間をめぐるコンテンツ」(『学習院大学東洋文化研究所調査研究報告』64号、2018年)
- 「歴史コンテンツとメディアとしての小説」(『東北芸術工科大学紀要』26号、2019年)
歴史とフィクションの問題を、あーでもない、こーでもない、と外周を回りながら、近づいたり、遠ざかったりしている気がする。なかなかもどかしい。ここ数本の論文では、ネット小説を取り上げており、この点は今回も同様ではあるが、次はまったく違うアプローチをしよう。そう思いながら、春休みをむかえたはずなのに、ずっと課題を読み、講評書きを行っている現実である。
最後にこの論文で取り上げた作品を以下に列挙する(学術書・研究論文は今回はカット)。