「小さな虫さえも 道に迷っている」

 地図を読むのは、かなり大変な作業である。とはいえ機械的に自分自身の位置と目的地、その途上にある目印さえ把握していれば、地図など何とでもなるし、普通に生活していれば地図を手に取る機会はそれ以上、発生することはないかもしれ...

日本経済新聞(7月16日朝刊)で『文芸ラジオ』を取り上げていただきました。

 日本経済新聞(7月16日朝刊)に『文芸ラジオ』が取り上げられました。文化欄の「地域発の文芸誌 書き手を発掘」という記事に『アルテリ』、『たべるのがおそい』とともに大学発そして東北発の文芸誌として『文芸ラジオ』が挙げられ...

「声をそろえてNIRVANA」

 私はこの町に住んでいる。駅の向こう側に本屋があり、こちら側にも本屋がある。品揃えが少し違う、というかプッシュしている本の違いなのか、目につくものが違うので、どちらにも足を運ぶ。図書館もあるため、書籍という情報のフローと...

「こわれた大切なものと」

 大学生のとき、私は大学教員のweb日記(まだブログではない)を読むのが日課であった。大学の授業での取り組みや論文の内容、会議の話などはどうでもよく、日々の考えや生活を垣間見ることのほうが面白かったのである。そのなかでも...

「僕らは少しずつ進む あくまでも」

 本屋で三沢陽一の『不機嫌なスピッツの公式』(富士見L文庫)が平台で並んでいるのを見たとき、スピッツは犬だろうか、バンドだろうか、と立ち止まって考えてしまった。本屋の平台で立ち止まるのは、いつものことなので、別に「ラブソ...

文芸ラジオのラジオ 第7回

久しぶりに更新しました。お時間があるときにお聞きください。 東北芸術工科大学芸術学部文芸学科が発行する文芸誌『文芸ラジオ』の編集部がお送りす­るラジオです。編集部の教員(池田雄一、玉井建也、野上勇人)および学生編集長であ...