2013.03.08
『ぼくらのスマイルエンジン』『こども芸術の家2011-2012』2冊の本が完成しました
2011年3月11日に発生した東日本大震災からから始まった活動をまとめた記録本が2冊完成しました。1つは『ぼくらのスマイルエンジン』。2つ目は『こども芸術の家2011-2012』です。
『ぼくらのスマイルエンジン』は山形から宮城県沿岸部に走り続けた学生ボランティアバス「スマイルエンジン山形」の活動記録です。震災で津波の被害にあった、宮城県沿岸部を中心に、2011年5月から始動、2013年1月まで走りつづけ、述べ1880名の学生や市民が参加しました。スマイルエンジン山形は震災後「自分たちに何かできることはないか?」と集まった東北芸術工科大学と山形大学の在学生と卒業生が中心になり運営しています。執筆や編集、デザインもこの学生チームが担当しています。ページをめくると時系列に現地での活動を分かりやすく解説・掲載していますが、ただのマニュアル本ではなく、瓦礫のなかで悩み・揺れ続けた東北の学生たちの心模様がかいま見れる本になっています。出版は山形大学出版会から発行され、県内の書店などで販売されます。
2冊目は『こども芸術の家2011-2012』です。東日本大震災後、被災したこどもたちを支援する活動として東北芸術工科大学と京都造形芸術大学が共同プロジェクト「こども芸術の家プロジェクト」を立ち上げました。本著では、これまでのプロジェクトで展開した4つのケース「荒井良二とふらっぐしっぷ+東北未来絵本」「あそびのえんにち」「キッズ・アート・キャンプ山形」「福しまピクニック+福しま図案室」を例にあげ、どのようなニーズから場が生まれつくられていくのか、どんな気づきが得られたかなどを解説しています。地域や社会に対し、アートがどのように関われる可能性があるのか、を考えている方などへのヒントとなる本になっています。この書籍は今後、東北芸術工科大学と京都造形芸術大学の学生や、3月16日(土)から開催される『未来へのじゃあにぃ』展でも限定配布いたします。以下2冊の書籍概要を掲載します。あと少しで震災から2年が経ちます。この2冊の本は3月11日(月)に合わせ刊行される予定です。販売と配本について詳細が決まりましたら、またご報告いたします!
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書籍名:ぼくらのスマイルエンジン 東日本大震災 学生ボランティアの記録
編集:福興会議
著書:スマイルエンジン山形
〈顧問〉宮本武典(東北芸術工科大学 准教授)
平尾清(山形県 新しい公共推進協議会 会長 山形大学 元教授)
デザイン:茅原ゆきの 小泉遥果 五十嵐かんな
イラスト:早坂歩
高山晴香 斎藤綾子 堤夏輝 梅原もも子
サポート:TRSO[東北芸術工科大学 東北復興支援機構]
発行人:国立大学法人山形大学 結城章夫
発行:山形大学出版会
〒990-8560 山形市小白川町1-4-12
TEL:023-628-4016(編集)023-677-1182(販売)
印刷・製本:藤庄印刷株式会社
発行日:2013年3月11日
サイズ:A5
頁数:128ページ
定価:本体476円+税
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書籍名:こども芸術の家 Home of Art for Kids
震災後の〈こども=未来〉を考えるプロジェクト・メイキング・プロセス
編集:紫牟田伸子(客員教授/編集家・プロジェクトエディター)
著者:荒井良二(絵本作家)
澤口俊輔(グラフィックデザイン学科准教授)
馬場正尊(建築・環境デザイン学科准教授)
原高史(グラフィックデザイン学科准教授)
宮島達男(副学長)
宮本武典(美術館大学センター准教授)
山崎亮(京都造形芸術大学空間演出デザイン学科教授)
装幀:小板橋基希(本学卒業生/アカオニデザイン)
発行:東北芸術工科大学、京都造形芸術大学
印刷・製本:田宮印刷株式会社
発行日:2013年3月11日
発行部数:2000部(非売品)
サイズ:B6版
頁数:132ページ(表紙4ページ、カラー16ページ、モノクロ112ページ)
役野友美(TRSO事務局)