うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2014-11-25

つぶやきカルテ(11月20日)

  外は寒くなっても、体育館は暖かい。

 

 みんな元気にオフィスアワーをしました。

 

 

1.どんなことをしていましたか(子)

(ここはお母さんたちがデバイスにこめた“ねがい”を、共有するコーナーです♡)

 

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 はじめにバク転の練習をしたいとリクエストがあったので

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 まずはだいち組子どもたち中心に取り組んでみました。

 

 まずはこうやって背中からダイナミックにダイブできるだけでもスゴイですね(^^♪

 

 自分で見えない背後の世界をからだで感じる。ここから絶対零点としてのからだの感覚が生まれてきます。

 

 

 

 

 

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 その間にたいよう組やほし組のお母さんたちが中心に、『支える』“感覚”のデバイスをつくってくれていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 その先には跳び箱が置かれていたので、『支える』“感覚”つなぎでこんなふうに連結させてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 なにかを感じ始めたのか黙々と取り組み始めたあやかちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 できそうな『感じ』や『気配』を感じ始める”偶発位相”始まりですね(^_-)-☆

 

 ここから「できた~!」という実感が定着すると”図式化位相”ということです。

 

 

 

 

 

 

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 それから高い台へのよじ登りがあったので、せっかくなので下りるところにも“ねがい”をこめてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 「ジャンプ」・「ジャンプ」を連続して

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_3964 跳び箱へつないでみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でもなんだかうまく弾むようなジャンプを引きだせなかったので

 

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 お母さんたちの手を借りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてお母さんと子どもたちの感覚をもっと近づけるために

 

IMG_4009 お母さんたちにも手をつないで一緒にジャンプしてもらいました。

 

 手をつないで歩く、手をつないで走る、手をつないでスキップする、手をつないで……、としていくうちに、感覚を通して“ねがい”が伝わったりするんですね。

 

 手をつないで子どもの感覚を感じながら“ねがい”を伝えようとすると、一方的な押しつけではない優しい伝え方が生まれたりするんですね♡

 

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 するとやがて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 フワッと感覚が伝わるんですね☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 そして楽しさや

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 気持ちよさも伝わります☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やがて一人で

 すると今度は自分でやり始めたりして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 もっともっと楽しく、気持ちよく、“うんどう”し始めることができるんですね(^_-)-☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 (ここは柳川郁生が発見したお母さんたちのスゴイところを、ほめる(すごいね!と感心する☆)コーナーです♡)

 

 お母さんたちも“うんどう”をしだすと、場の雰囲気が変わりますね。

 

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 楽しさを知るっていうこと、からだで感じるということ、大事ですよね(^_-)-☆ 

 

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

(ここは自画自賛。子どもたちの発見をほめるコーナーです♡)

 

 子どもたちはそれぞれの成長の中で“うんどう”と向きあったり、友だちとの遊びに夢中になったり、

できないことにこだわったり、積極的だったり、消極的だったりしますね。

 

 なんだか夢中(無意識)に生きていた子どもたちが、

気持ち(意思や意識)持ちはじめたことでお母さんたちとは違う主張をし始めましたね(^_-)-☆

 

 そして柳川郁生もそうですが、

わが子に関しては親としての“ねがい”が強すぎて

我慢できないことがいっぱいありますよね(笑)\(~o~)/

 

 でも子どもたちにとって「時間は無限にある」と感じているのですから、

来週は、来月は、来年はと、長~い目で見まもる時期があってもいいんじゃないかなと思います。

 

 「できないなら帰る!」というのも必要だとは思いますが、

大人の都合だけではなく子どもが「やりたくなるタイミングを待ってみる」ということも( ^^) _旦~~

 

 「やる!・やらない!」の二択ではなく、

ちょっとずつ「かじる」ことから始めていって、少しずつその量が増えるように、

もしくはその栄養の吸収がよくなる(つまりたくさんでなくても大丈夫な)ように、

そんなプロセス(過程)をつなげてあげてもいいのかなと思います。

 

 先日の研修会で学んだ話ですが「Why ?」を後に回すという話がありました。

 

 「どうしてできないの?」と

「今日はできないんだ。どうしてなんだろう?」ということです。

 

 前者は子どもだけにその原因を問いかけています。

 後者は子どもと一緒にその原因を考えていくような感じになります。

 

 なんとなくそうするだけでお互いに理解しあえるかもしれませんね(^^♪

 

4.次回のオフィスアワーに向けて

(ここはお母さんたちに次回もよろしくとお願いするコーナーです♡)

 

 なるべくなるべくみなさんの邪魔をしないように、

おせっかいを焼きすぎないように見まもりたいと思っています。

 

 お母さんたちでいろんなことを試してみてください。

 

 子どもたちからいろんな話を聞いてください。

 

 

 

 

 

2014-11-10

つぶやきカルテ(11月6日)

  ここのところ落ち着いた雰囲気なので、

少しデバイスづくりに提案をさせてもらってスタートしました。

 

 『走る』“感覚” 『支える』“感覚” 『跳ぶ』“感覚” 『回る』“感覚”

それぞれに“ねがい”をこめながらつくってみようということです。

 

1.どんなことをしていましたか(子)

(ここはお母さんたちがデバイスにこめた“ねがい”を、共有するコーナーです♡)

 

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 ということでまずは『走る』デバイス。

 

 ジグザグに……なんて提案が出たので、

あまり細かい動きにならないよう流れるようなスピードの出るデバイスにしてみました。

 

“ねがい”「軽やかなステップが生まれるように」です。

 

  

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 そして『支える』デバイス。

 

 こういうふうに支えながら進んで欲しいな

というお母さんたちの“ねがい”が

素直に子どもたちに伝わるところがイイですね♡

 

 

“ねがい”

「支えながらおしりが高く上がってくるように」

です。

 

肩よりもおしりが高く上がるようになってくると、

ほかの運動にも良い影響が生まれてきます。

 

IMG_3127 ひとつ前の運動が横向きで終わったので、

そのまま横に転がるようにしました。

 

 “ねがい”

「横転がりをつなげることで、

最後までしっかりと『支える』運動をしてほしい』

です。

 

  

 

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 そして『走る』から(跳んで)『支える』“感覚”

のデバイスです 。

 

 これはもうみんなしっかりと指を開いて、

のびのびとやっていますね。

 

 フワッと自分のからだが気持ちよく

浮かんでくる“感覚”を

たくさん味わえるようになるといいですね。

 

 それがこのデバイスの“ねがい”です(^_-)-☆

  

IMG_3151 『支える』“感覚”の少し先の段階の運動ですが、

こんなこともやっておくといずれ楽しいことへつながっていきます(^_-)-☆

 

 はじめのうちは手をついてからタテの跳び箱に座ってくれればOKです。

 

 そのうちおしりの高さが自然と上がってきたら、

次のステップへ進みます……( ^^) _旦~~

なんて感じがこのデバイスの“ねがい”です。

 

 

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 そして鉄棒を置いて回ったり、ぶら下がったりですね。

 

 今回はこの後にスペシャルデバイスがセットされるので、

とくに流れを意識したデバイスづくりはしませんでした。

 

 

 

 

 というわけで

 

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 今回のスペシャルデバイスは2回目の登場となる

「スラックライン」でした。

 

 お母さんと手をつなぎ、感覚と気持ちをつなげていくのに

とても良いデバイス化デバイスかもしれませんね。

 

 そして子どもたちも試行錯誤しながら運動を取得していく

プロセスを自然と体験しています。

 

 ゆっくりゆっくり意識をしながら、

じっくりじっくり考えながら、

そしてしっかりしっかり工夫をしながら向き合っていました。

 

 

.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 (ここは柳川郁生が発見したお母さんたちのスゴイところを、ほめる(すごいね!と感心する☆)コーナーです♡)

 

 最後に少しもっともっとお母さんたちに委ねたいというお話をさせてもらいました。

 

 この時間体操教室のような時間にしたくないというとです。

 

 「先生は何をお金をとるか(教室にする)かとらない(教室にしない)かの基準にしているのか?」

なんて質問もありましたが、

 

 結局は一方的に指導を伝える場合は技術料をとりますよということです。

 そうではなくてみんなでひとつの時間をつくるという展開においては、

指導者個人の力やエネルギーだけではなく、みんなの志向性が重要になってきます。

子どもたちのためにお母さん(お父さん)も、私も、

そして子どもたち自身も協同して“うんどう”の時間をつくっていく。

とても高度で難しい取組みだと思います。

 でもそこからひとつの世界が生まれたときにすごく幸せを感じます。

だからこの『うんどうのオフィスアワー』を続けているんですね。

 

 昔はよくこんなことに例えていたのですが……

”一流レストランのシェフの料理を味わうことも大事ですが、

お母さんたちの手作り料理をもちよって「みんなで食べると美味しいね♡」って感じることも

すごく大切かなって思っているのです。”

 

 それはお金がかからないことだけど、お金を払っても得られない♡幸せ♡だと思います。

 

 そんなことの“うんどう”版をやろうとしているのです(^_-)-☆

 

 だからこの『うんどうのオフィスアワー』の時間が大好きなんですね。

 

 ね!楽しいでしょ(^^♪ってことをみんなに伝えたい、みんなに味わってほしい、

みんなで仲良くなりたいというのが本当の気持ちです。

 

 というわけでみんなに仲良しになってもらうのにお金をもらうわけにはいきませんよね(笑)

 

 

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

(ここは自画自賛。子どもたちの発見をほめるコーナーです♡)

 

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 『支える』という“感覚”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 これも『支える』“感覚”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 そしてこれは『支える』“感覚”が発生する志向性の出現!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 そんな『支える』“感覚”の準備があって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 だんだんと跳び箱の向こう側の世界が見えてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 少しずつ“感覚”の素材を準備することで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 運動の習得につながっていくのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1年後の子どもたち、2年後の子どもたちの姿が

今のたいよう組や、だいち組の子どもたちの姿だと想像してみてください。

 

 そこへつながる“感覚”の素材=動感素材をみんなで創造しましょう(^_-)-☆

 

 

4.次回のオフィスアワーに向けて

(ここはお母さんたちに次回もよろしくとお願いするコーナーです♡)

 

  こども芸大をつくるときに

『ART』ってなに?

という議論をしました。

 

 そしてその時に共有したのが

『ART=創意工夫』ということでした。

 

 作品づくりやデザインだけが『ART』なのではなく、

生活の中での工夫、仲良くなるための工夫、生きていくための工夫、

すべての創意工夫が『ART』なんだということです。

 

 そしてこの“うんどう”の世界も

『ART』としての展開は可能であると考えています。

 

 だからあんな「親子・うんどうの日」みたいなことを

みんなで楽しめるのではないでしょうか。

 

 ということで、お母さんたちも運動の専門的な知識ではなく、

子どもたちの一番の理解者としての“まなざし”で

創意工夫をしていきましょう。

 

 よろしくお願いします♡

 

 

 

 

 

2014-11-04

つぶやきカルテ(10月30日)

 今回も少ない人数でしたね。

 

 思いかえせばこの『つぶやきカルテ』も、多分こんな時期に始まったのかと思います。

 

 9年ほど前にお母さんたちと始めたこの『うんどうのオフィスアワー』です。

 

 この時間を続けていくうちに、伝えたいこと、共有したいことが生まれはじめ、

それをつぶやきだしたのがこの『つぶやきカルテ』の始まりです。

 

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 お母さんたちの中にも少し足ぶみ感をもった人もいるみたいですが、

何年かこの“うんどう”を続けていくと感じる違和感のようなものです。

 

 この『違和感』を感じるというのも、運動学にとっては大事な感覚です。

 

 「あれ?」「おかしいな?」「ちがうぞ!」なんて“感覚”は、

りっぱな発見(気づき)なんですね!(^^)!

 

 なのでこの時期はステップアップのチャンスです!!

 

 いろいろと試しながら

『うんどうのオフィスアワー』らしい展開を探していきましょう(^_-)-☆

 

 そんなこともあって今回は『バク転』にチャレンジしてみました。

 

 あえて『バク転』を課題にしたのは、

目標をあまり生々しいものにしたくなかったからです。

 

 いつか『バク転』ができたらいいな♡ぐらいの気持ちで取り組みたいと思ったからです。

 

 これを『逆上がり』なんてしてしまうと体操教室みたいになってしまいますから、

それはまた別の時間に展開すればいいと思っています。

 

 ゆるやか~に“うんどう”を展開しながら、少しずつ『逆上がり』や『開脚跳び』、

ボール投げやジャンプなど、さまざまな運動に必要な”動感素材”を準備(習得)していくのが

この『うんどうのオフィスアワー』です。

 

 少し参加人数も落ち着いてきたこの時期に、

じっくりみんなと向きあってみたいなと思っています。

 

 

 

 

 

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