忙しいわけではないのに時間がない(@_@)
週末の時間をすっかり大会(全日本新体操選手権)役員にとられてしまったので、
もうすっかりいろんなことが滞ってしまいました。
そして今日も朝から天童の小学校へ行って器械運動の指導をしたり、
お昼からはおとなりの大学へ非常勤へ行ったりでした(@_@;)
なんて愚痴を言わせてもらいましたが、
めずらしく今夜は体操クラブの方の指導がなかったので、
研究室へ戻ってきて『うんどうブログ』の更新に手をつけられます。
というわけで、遅くなりますがやっとつぶやきます。
1.どんなことをしていましたか(子)
(ここはお母さんたちがデバイスにこめた“ねがい”を、共有するコーナーです♡)
いきおいよく走っていって一気に駆け上るデバイスです。
全身を使ったダイナミックな動きが展開されました。
自分の身長の二倍はあろうかという高さから、こんなに跳び上がれるなんてスゴイですよね☆
大人でいえば二階からとびおりるぐらいの高さかも……
でもこの大きなデバイスに向かうことで、カッコいい走りが生み出されています。
ひととくらべて速いとか、一等賞とかではなく、見ていてカッコいい走り☆……それで十分“うんどう”が楽しくなるはずです。
あまりみんな気にかけていませんが、足首をキュッと伸ばした軽やかなジャンプがどんどん発生しています。
ヨイショッ ヨイショッ と頑張りながら跳ぶ子どもは減ってきましたよ。
そしてここではなんとなく跳び箱のイメージをもって取り組む子どもも増えてきました。
なんとなく周りでおきているできごとが見えてくると、「やりなさい」と命令しなくても「やってみようかな」って感じになります。
まずは鉄棒を使って技(逆上がりや前回りなど)を覚えるのではなく、さかさまになったり、体をゆすったり、いろいろな感覚を生み出すことが大切です。
いろいろ選べるといいですね。
お母さんたちがつくってくれたデバイスです。
支えながらトンネルをくぐり
そのまま坂道を登っていきます。
ここで指先を開いた手の着き方や手のひらの感覚をつくり、
さまざまな運動へとつなげていきます。
なにげなくつながれている緩やかなスロープマットが、
なにか新しい運動を生み出してくれそうです。
その横にもほし組の子どもたちでもさせて跳ぶことができるようなデバイスをつくってみました。
単純な運動課題ですが、手のひらや肩の上でしっかりと体を支え、肩の微妙な調整でバランスを保つ跳び箱に必要な感覚を生み出してほしいと願いました。
次のデバイスへ戻っていきます。
ここもなにか次の工夫(“ねがい”)が欲しいデバイスですね。
この運動によってどんな感覚が生まれてくるのか……
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
(ここは柳川郁生が発見したお母さんたちのスゴイところを、ほめる(すごいね!と感心する☆)コーナーです♡)
今回はお母さんたちの“ねがい”が散りばめられた感じのデバイスになりました。
子どもたちの成長と栄養(動感素材)と美味しさ(楽しさ)を少しずつ散りばめた感じです。
これをもっともっとみんなで(お母さんたち、子どもたち、そして柳川郁生)で共有して、
みんなの“ねがい”を散りばめられるといいですね♡
理想的な思いですが、思いきって理想を願ってみるのがこの『うんどうのオフィスアワー』です。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
(ここは自画自賛。子どもたちの発見をほめるコーナーです♡)
指を開いて手のひらで地面を押し
そんな『支える』ためのきっかけは、
こんなところでも発生しています。
ほら!しっかりと手のひらで感じとっているはずです☆
こんなふうにデバイスに取り組んでいくうちに
少しずつ運動に変化が現れ
だんだんとおしりがもち上がり
そのもち上げたおしりの感覚を
手のひらで感じることができるようになると
こんなふうに簡単に開脚跳びが跳べちゃったりするんですね。
ぐーんと伸び上がる全身が少しずつ運動感覚の世界をひろげ(徒手伸長能力)
自分のからだから外へ外へと運動感覚が広がっていきます。
そうすると高いところへとびついたり、遠くの方へとびこえたり、跳んできたものをキャッチしたり、遠くの方にむかって投げたりする
「徒手伸長能力」:実在の皮膚からある「隔たり」をもち、運動志向性が密度濃く漂う外縁層に始まって、果ては、はるか遠く離れた対象物にまで及ぶ広範な現象野に関わる能力。
というものが育ってくるのです。
それからこれ!
分かりますか?
「状況投射化能力」:いきあたりばったりで運動するのではなく、これから起きる(起こす)運動を予め予期しながら今の運動を実行しています☆
だからこのジャンプの先には
こうやってすぐさま着地の後で
前転をするということが
もうすでに跳び下りる前から実行されているのです。
「ほらね!(^_^)v」って感じで、
自分のからだの中の感覚で分かりきった(了解した)状態で
運動が実行されていきます。
だから楽しいんですね♡
4.次回のオフィスアワーに向けて
(ここはお母さんたちに次回もよろしくとお願いするコーナーです♡)
いろいろと夢中になるとちょっとした怪我も生まれたりします。
大きな怪我につながらなければいいのですが、
でも上手に転んだり、上手に落ちたりすることも大事な運動の一つです。
ちょっと心配もあるので、次回またお話をしたいと思います。
まずはまたみんなで愛情たっぷりの“ねがい”をこめて、優しいデバイスをいっぱいつくりましょう。
よろしくお願いします。
子どもたちのカッコいいところ!たくさん見つけましょう(^_-)-☆
発見!です!!
『親子・うんどうの日』を終え、
‘少し具体的な課題をもって取り組んでみたい’というお母さんたちの“ねがい”もあったので、
ちょっと手を加えてみました。
柳川郁生自身も最近いろんなところで単発的な指導をしてきたので、
いつもよりシステマチックな感じでデバイスを考えてみました。
その結果……結論から言えばこれから小学校でやるような課題を、
今ここ(『うんどうのオフィスアワー』で予習をする必要はないかなということでした。
そんな感じで展開したのは
1.どんなことをしていましたか(子)
(ここはお母さんたちがデバイスにこめた“ねがい”を、共有するコーナーです♡)
まずは『走る』感覚ですが、あくまでも助走としての役割でした。
このデバイスの“ねがい”はいったいなんだったのでしょう?
実は『滑る』のがイチバンのねらいではなく、地面(床やマット)と仲良くなること、上手に転ぶこと、手や足をピンと伸ばすこと、そして滑るために体全体をのばしてキュッとしめることなど、“うんどう”の世界をもっともっと広げていくような動感の素材がたくさんあるのです。
そして今回はこの『支える』感覚をスタートにして、側転へつなげていきました。
あまり直接的に側転を展開すると、ほし組の子どもたちから“うんどう”の場を奪ってしまうことになるので、なるべく共有できるようにと配慮したつもりでした。
こうやってみるとほし組の子どもたちも、じゅうぶんにデバイスの意味や“ねがい”を理解して取り組んでくれていることを感じます。
どうもありがとう♡って感じですね(^_-)-☆
ここは課題となる運動をはっきりとさせ、自然と手足が伸びるよう段差を利用してみました。
手で押しきることができない段階でも、自然と腰が伸びるように工夫をしてみました。
その先にこんなふうにして床に手をついて「側転」になってしまうよう段階的にデバイスを配置してみました。
間に置いたふみきり板は、手をつく目安になりやすいようにするのと、「側転」をしないという選択肢として『跳ぶ』を選べるようにと考えました。
そのあとは坂道を利用して後ろへ『回る』です。
さまざまなデバイスの取り組みのなかでしっかりとマットをとらえる手のひらの感覚がついてくると、ここでの手のつき方も上手くなってきます。
そしてここでさかさまになったり、回ったり、勢いをつけたりする感覚が育てば、またさらに運動の感覚が広がります。
鉄棒も置いてありました。
いろいろとドラマもあったようですが、しばらくは逆上がりの場になっていましたね。
せっかくの鉄棒です、たくまくんのように「足ぬき周り」ができたことに喜びましょう。
まずは技ができることよりも、鉄棒でする運動が好きになることが大切です。
このデバイスは、ゆきこさんとちはるさんが考えてくれました。
ゆきこさんはなにやら反省していましたが、いえいえこんなふうに子どもたちが好きになってくれるようなデバイスを考えていくことが大事だと思いますよ。
今回の柳川郁生はちょっと計算し過ぎの感じがあったので、こんなハプニング要素をもったデバイスの方が素晴らしいとも思いますよ☆
側転や逆上がりにこだわりすぎるとなんか一方的なデバイスやコースになってしまい、
きょうはちょっとシステマチックになりすぎて反省している柳川郁生でした。
もっともっといろんな感覚をちりばめないとダメですね♪
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
(ここは柳川郁生が発見したお母さんたちのスゴイところを、ほめる(すごいね!と感心する☆)コーナーです♡)
まなみさんが母と子で視線が合い喜びを共感でき気持ち良かったそうです。
かよさんもすぐるくんが鉄棒につかまる瞬間に居合わせてうれしい事だったそうです。
なみえさんもこうきくんの“やろう”という気持ちがとても良く見えたそうです。
わかこさんもまだまだ負けない気持ちで!(笑)気持ちで一緒に楽しんで、
たくまくんの楽しさに共感できたようです。
お母さんたちの“まなざし”でいろんなことが見えるようになってくると、
楽しいですね♡
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
(ここは自画自賛。子どもたちの発見をほめるコーナーです♡)
だいち組の子どもたちは、運動の課題を見つけて取り組むことや、
工夫をすることができるようになってきましたね。
たいよう組の子どもたちは、
新しい運動感覚に出会うことを楽しいと感じてくれるようになりましたね。
機械的に運動の反復だけをするのではなく、
「あれ?」というような新たな運動感覚との出会いを楽しんでくれています。
筋力や体力で運動ができるようになったり、上達したりするのではなく、
“カン”をはたらかせて工夫をすることで“コツ”が見つかってくるのです。
それが「あれ?」って瞬間で、わが子のその瞬間に居合わせることができて、
お互いの視線が合うときっと幸せなんでしょうね♡
そしてほし組の子どもたちも楽しみ方、取り組み方、すごし方を見つけ始めてくれましたね。
みんなで子どもたちみんなが楽しめる時間をつくっていきましょうね。
4.次回のオフィスアワーに向けて
(ここはお母さんたちに次回もよろしくとお願いするコーナーです♡)
やっぱりそれぞれのデバイスはみんなで共有しましょう。
特定の運動課題にこだわることで、独占されてしまうデバイスができてしまいます。
なるべくコースの中で共有できるような工夫をしましょう。
というのが今回の柳川郁生の反省でした。
そして以下は最近スポーツセンターで実施している
チャレンジ!!!ジュニアスポーツスクール【9月 チャレンジ!!発見!!!器械運動コース】
の保護者向けにつぶやいた内容です
ちょっと、つぶやきます♡
①. 子どもたちの意欲が育ってきました。
とてもいいことです。
②. 自分の課題ができたりできなかったりを気にし始めています。
でもこのスクールはスポーツ塾ではありません。
体験を楽しみ、運動のきっかけづくりをするところです。
③. 体操クラブを主宰していますが、『逆上がり』や『開脚跳び』などの指導はしていません。
なぜかというと体操競技にとっての基礎ではないからです。(その先の発展があまり無い)
それからそれらの課題ができるために必要なことは、体操競技の基礎の中にあるからです。
④.でも短期の講座ではひとつのきっかけづくりとして、直接的な指導をしています。
それは“コツ”をみつける工夫の意識を知ってもらうためです。
何回も繰り返して、体力や筋力、そして根性をつけることが上達の近道とは考えていません。
“カン”をはたらかせて“コツ”を探す。そんな工夫の意識を体験してもらいたいのです。
この間ある学校で言われたのが「しっとりとした指導ですね」。
⑤. そしてそのなかで“まぐれ”を発生させるのです。
「あ!」という最初の成功との出会いは“まぐれ”です。
“カン”をはたらかせて(工夫をして)この“まぐれ”と出会った運動者は、
“コツ”を見つけることができます。
逆に言えば“カン”をはたらかせないで“まぐれ”と出会っても、
“コツ”を見つけることはできないのです。
ということで・・・
まずは、いろんな基礎的な運動を楽しんでください。
できないことがあったら、工夫をしてみてください。
でも、人と同じようにはできません。
自分なりの工夫の仕方を探してみてください。
だから、塾のように(といっても最近の学校や塾はそんなことはないと思いますが)
人のやり方をつめ込もうとしないでください。
じぶんのやり方(うごき方)を探しましょう。
そんな感じで今日は……
柳川郁生
なんか結局同じようなことを言ってますね。
でも本当にそう思っています。
土曜日にわが子と公園に行ったときに、そういえば教えたことないなと思って
「逆上がりできる?」とやってもらったら、やっぱりできませんでした。
なんだかホッとしました♡
ほらね☆逆上がりにこだわらなくたって、
いろんな運動を楽しんでるでしょ!って感じですね♪
きっといろんな“うんどう”を楽しみながら、たくさんの運動感覚の素材を獲得しておけば、
小学生になったときにいろんな工夫ができるようになっているはずです。
そう思ってたくさんの動感素材をちりばめましょう☆☆☆
・・・・・・はあ、やっとつぶやけました。
……ただいま10月23日午前2時です……
10月5日に『親子・うんどうの日』を開催しました。
保育スタッフの
「今年は、子どもたちが日々身近に感じている“自然”について、
お家の方々と意見を出しあいながら考えていきます。」
というのがはじまりの“ねがい”でした。
9月13日
☆お母さん、お父さんが子どものときに触れ合った自然は?
そんな問いかけから
始まって
☆今、子どもたちと一緒に触れ合いたい自然は?
そんなきっかけで
このイベントが
スタートしました。
お母さんとお父さんたちから生まれてきた
いろいろな言葉や思いを
みんなで
共有していきます。
そして浮かび上がってきたのは……?
『ト・ン・ボ』 でした!
さあ!もうここからもっともっといろんなことが始まります。
9月25日
秋の空を飛びまわるトンボをイメージして、
お母さんたちが“うんどう”の“ねがい”をさがしていきます。
そしてその“ねがい”をデバイスへと
形(かたち)にしていきます。
マットをこんなふうに
花びらのようにならべたり
スイーッと水平飛行のようにしてみたり
右へ左へ切り返しながら
スイスイと飛んでみたり
思いきってトンボになりきっちゃったり
トンボの目を回すぞ!なんて考えてみたり
さまざまなデバイスをお母さんたちが創りだしていきました。
そしてお母さんたちが帰った後で
そのデバイスにこめられた“ねがい”を
スタッフも共有しました。
こんなふうに実際に体験することで
運動の感覚を共有しておくことは大事ですね♡
さらにスタッフは
お母さんたちの“ねがい”を
当日をイメージしながら
より具体的な形へとつなげていきます。
9月25日
『親子・うんどうの日』の3日前から子どもたちの物語が始まります。
そう!
この日が子どもたちの
『親子・うんどうの日』の始まりです☆
秋を探しながら
丘へ行って遊んでいると……
おや?
なにかを見つけました!!
手紙には
『おそらのうえから、おとしものをしました。
なにもみえなくて こまっています。
みつけたら 10がつ5にちに
ぐらうんどへもってきてください。
〇〇〇より』
と書いてありました。
さあ、どうしよう?と思っていたら
こんなものも落ちていました。
……さあいったい、
どうなるんでしょう?
楽しい、楽しい
『親子・うんどうの日」は
3日後です♡
ここまでの物語が
ある秋の日、森の中に手紙が落ちていました。
『おそらのうえから、おとしものをしました。なにもみえなくて こまっています。
みつけたら 10がつ5にちに ぐらうんどへもってきてください。〇〇〇より』
「落し物?」 「何かな?」 「誰が落としたんだろう・・・」
あれ? 草の中に何か落ちています。
これはメガネかな?
「でも、何も見えないね」 「レンズがないのかな?」
そしてここからの物語が
次の日、こども芸大のお庭に、色つきレンズが落ちていました。
「そうだ、レンズがないと見えないんだ!」
でも色つきレンズは1つしか落ちていません。
「きっと、レンズがたくさんないとダメなんじゃない?」
これをきっかけに物語は『親子・うんどうの日』にさらにつながっていきます。
10月5日
いよいよ『親子・うんどうの日』が始まります!
そして、10月5日のグラウンド。
『色つきレンズを!探しに行こう!!』
ほらね!
ここがグラウンドだよ☆
さあ!またまた物語が始まります!!
たまごの殻を抜けると、
なんと子どもたちは、トンボになっちゃった~!
勢いよく花のまわりを回って空へ飛びだします。
あっちかな?こっちかな?
トンボがえりで スーイスイ。
水の上も、
低空飛行でサッと飛びぬけます。
上手に飛べるように
支えてもらったり・・・
どこかなぁ?あるかなぁ?
もっと高い木の上から探せばみつかるかな?
大きな銀ヤンマが
目玉をクルっとまわして
『あっちだよ』
と教えてくれました。
ところが、
網で捕まりそうになって・・・
あ~びっくりした。
大丈夫!大きな雲に到着したよ。
こんなデバイスのコースを何度も何度も子どもたちは回っていました。
そうなんです!
『親子・うんどうの日』は“うんどう”を楽しむ日です。
何回も何回も繰り返すことで、
運動の感覚的な楽しさを存分に味わって欲しい!!
というのがみんなの“ねがい”なんです☆
本当に子どもたちは、お母さんたちが創りだしてくれたデバイスを、
お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん、そしてみんなで、
いっぱいいっぱい楽しんでくれました♡
そしてやがて……
・・・・・・雲の向こうには・・・・・
キラキラと光る色とりどりの
レンズをつけた、
たくさんのトンボたちがいました。
『お~い!』
みんなで追いかけて
そのレンズを分けてもらうと、
メガネのレンズを
なくして困っていた
大きなオニヤンマが
やってきて
『探してくれて、どうもありがとう。』
『これで安心、みんなの顔もバッチリ見えるよ。』
そう言って、
見つけてくれたみんなに
素敵なプレゼントをくれました。
『このメガネでいろんなところを見てごらん、きっと見えるよ。』
「もしかしたら・・・好きなものも描けるかも~!」
そんな物語で『親子・うんどうの日』を展開してみました。
たった一日のうんどうの日が、思い出いっぱいの日になるよう、
みんなで愛情たっぷりに準備することができました。
みんなの“思い”とみんなの“ねがい”がしっかりとつながってできた日になったかな。
みんなの拍手で終えることができたから、きっと大丈夫でしょう♡
今年のこども芸大らしい『親子・うんどうの日』になったと思います☆
この物語
現場にいなかった人には伝わりにくいと思いますが
最後にすべての物語をもう一度
秋の空へ
ある秋の日、森の中に手紙が落ちていました。
『おそらのうえから、おとしものをしました。なにもみえなくて こまっています。
みつけたら 10がつ5にちに ぐらうんどへもってきてください。〇〇〇より』
「落し物?」 「何かな?」 「誰が落としたんだろう・・・」
あれ? 草の中に何か落ちています。
これはメガネかな?
「でも、何も見えないね」 「レンズがないのかな?」
次の日、こども芸大のお庭に、色つきレンズが落ちていました。
「そうだ、レンズがないと見えないんだ!」
でも色つきレンズは1つしか落ちていません。
「きっと、レンズがたくさんないとダメなんじゃない?」
そして、10月5日のグラウンド。
『色つきレンズを!探しに行こう!!』
たまごの殻を抜けると、なんと子どもたちは、トンボになっちゃった~!
勢いよく花のまわりを回って空へ飛びだします。
あっちかな?こっちかな? トンボがえりで スーイスイ。
水の上も、低空飛行でサッと飛びぬけます。
上手に飛べるように支えてもらったり・・・どこかなぁ?あるかなぁ?
もっと高い木の上から探せばみつかるかな?
大きな銀ヤンマが目玉をクルっとまわして『あっちだよ』と教えてくれました。
ところが、網で捕まりそうになって・・・ あ~びっくりした。
大丈夫!大きな雲に到着したよ。
・・・・・・雲の向こうには・・・・・
キラキラと光る色とりどりのレンズをつけた、たくさんのトンボたちがいました。
『お~い!』
みんなで追いかけてそのレンズを分けてもらうと、
メガネのレンズをなくして困っていた大きなオニヤンマがやってきて
『探してくれて、どうもありがとう。』
『これで安心、みんなの顔もバッチリ見えるよ。』
そう言って、見つけてくれたみんなに素敵なプレゼントをくれました。
『このメガネでいろんなところを見てごらん、きっと見えるよ。』
「もしかしたら・・・好きなものも描けるかも~!」
『親子・うんどうの日』をひかえているので軽くいきましょう♡
なんて言っていたのですが、
楽しくなってしまうと我慢できませんね☆
みんなが喜んでくれればそれでいいか・・・・・・
1.どんなことをしていましたか(子)
(ここはお母さんたちがデバイスにこめた“ねがい”を、共有するコーナーです♡)
まずは『走る』感覚のデバイスでした。
長くまっすぐのコースもいいですが、すこしジグザグに見えたり、フープを置くことで間があいていたりで、なにか『走る』感覚に変化がおきないかなと思って見ていました。
ここは滑りこむデバイスですが、薄着の季節はちょっと滑りにくいですね。
でも実はここで地面と仲よくなって、次のデバイスへつないでいく効果もあったのです☆
手をついたり、倒れこんだりする動きは、大きなからだに成長してしまうと大変になったりします。今のうちにこんなことをたくさん体験しておくのも大事ですね。
ということで、お母さんたちと考えて2つのデバイスを関連づけてみました。
まさえさんは、そんなやりとりに参加して「!!」とみんなの“ねがい”をつなげることを大事だと思ったそうです。
このデバイスは、つくったお母さんとはちがう“うんどう”が子どもたちには見えていたようですね。
でもそれぞれが自分の意志で自分なりのやり方を見つけていく。まさに運動の志向性というものです。
こうきくんが‘前回までは“コレはこのやり方?”と聞くことが多かったのですが、今日は平均台を普通に渡ったり、ハイハイしながらやってみよう!!と自分で提案して動いている姿が見られました。’というのもそのあらわれではないでしょうか。
いろんなことが理解できてきたから、こんなふうにこつこつと運動に取り組むこともできるようになってきたんでしょうね。
みんなはここでなにをしているの?ってことが分かってくると、子どもたちの探索が始まります。
ということでここでは『支える』感覚をつかって運動でした。
つなげたデバイスは『支える』感覚をつなげることもできるし、そうでない『跳ぶ』感覚もできるものです。
そしてとなりには『跳ぶ』感覚つながりで踏みきり板とソフトマットでデバイスをつくりました。
次の鉄棒も『跳ぶ』感覚から動きが始まることを意識してゆみこさんが考えていました。
ここでも運動や感覚のつながりが意識されていますね。
だからこんなふうにのびやかに跳びつけたのかもしれませんね。
いろんな運動感覚を誘いだすような感覚のつながりを見つけると楽しいですね。
発見!ってことです☆
でもこんなふうにまた新たな運動に出会うのもいいですね。
今回は後ろに回る背中の感覚を体験し始めるきっかけにもなったのではないでしょうか。
あとはコツコツと自分なりに鉄棒に取り組んだり
倒立をしてみたり、いろんな運動への興味が生まれてきたのではないでしょうか。
わが子の興味がなににあるのか、お母さんたちの“まなざし”にもいろいろ見えてきていますよね?
そんな興味がだいち組ぐらいになると具体的になってきたりします。
それまではあせらずに、その時の準備をしましょう。
たくさんの動感素材(動く感覚の体験)をたくさん持っておくことが大事になります。
走ったり、跳んだり、転んだり、滑ったり、投げたり、受けとめたり、
回ったり、支えたり、さかさまになったり、登ったり、ぶら下がったり、ゆらしたり、
いろんな運動の体験をしてその感じをたくさん覚えましょう。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
(ここは柳川郁生が発見したお母さんたちのスゴイところを、ほめる(すごいね!と感心する☆)コーナーです♡)
「やっぱり≪走る≫事が好きみたいです。」と再発見のあゆみさんでした。
だからこんなふうに楽しくなるんですね。
できないことを見つけるよりも、どんなことが好きなのか見つけてみましょう。
逆立ちができなくたって、手をついて足を振り上げようとしたら、それはもう倒立が始まったということです。
いつできたかばかりにこだわらず、いつからやろうとし始めたのかを見つけてみてください。
できるようになるデバイスではなく、
やりたくなるようなデバイスづくりが分かってくるかもしれません。
はるきくんにもそんな側転のきっかけになるようなデバイスを一緒に考えていきましょう。
そしてデバイスづくりに参加するお母さんたちが増えてきましたね。
そこで展開する“うんどう”の意味が見えるようになってきた感じです。
必要なのはお手伝いではなく“共有”ですね!
みんなの“ねがい”、運動の感覚、それをつなげていくことで
“共有”そして”共感”が生まれてくるのではないでしょうか。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
(ここは自画自賛。子どもたちの発見をほめるコーナーです♡)
生き生きとした弾むような走りになってきましたね。
脚だけで走るのではなくて、からだ全体でバランスをとりながら走る感じがいいですね☆
こっちのジャンプもそうですね。
大きく大胆にからだを伸ばしています。
自分のからだの空間を広げること、大事ですね(^_-)-☆
こっちのデバイスは、滑りこまなくたっていいんです。
乾燥した冬になるともっと滑りやすくなりますよ!
寝っ転がったり、床に手をついたり、からだが大きくなるとだんだん苦手になってきます。
壁の下にやっと通れるような小さな穴が開いていました。
向こうの方に壁の端っこがあり、遠回りすれば向こう側へ行けます。
どっちを選びますか?
最近の柳川郁生は後者の遠回りを選びます。
4.次回のオフィスアワーに向けて
(ここはお母さんたちに次回もよろしくとお願いするコーナーです♡)
『親子・うんどうの日』を終えて、休み明けのひさしぶりの開催で、
どんな『うんどうのオフィスアワー』になるのでしょう?
楽しみにしています。
……でもその前に『親子・うんどうの日』もブログアップして、
ふだん『うんどうのオフィスアワー』に来ることができないお母さんたちとも共有したいと思っています。
そのためにはもっとゆとりが欲しいけど…… 「細々とした日常が」