定年後始めた水彩画5点を山田教授に寸評して頂きました。
定年後の趣味を増やそうと考えていた須藤さんの目に留まったのは、とある水彩画のカルチャー番組。「これはイイ」と中学生以来、数十年ぶりに絵筆を取ったのだとか。それからは番組を観たり水彩画の本を読んだり、芸工大の社会人講座にも通うほど熱心に水彩画に取り組んでいます。そして、芸工大の広報誌で寸評室の出品募集を知り、ファックスで応募して頂きました。
「まだ始めたばかりでお恥ずかしい限りですが、先生に作品を見ていただいた上でアドバイス頂けるるなんて願ってもないチャンスなので」と、とても意欲的な須藤さん。
一年ほど前に初めて描いたという山寺の絵をはじめ、今回の寸評に間に合うように仕上げたという最新作まで計5点を持参され、芸術学部長の山田修市教授を訪ねました。
「山寺幽玄」は、大好きな山寺に何度も通い詰めて仕上げたという記念すべき須藤さんの作品第一号。油絵に比べて水彩画は遠近感、立体感を出すのが難しいと試行錯誤の跡をにじませた須藤さんに、山田先生は遠景と近景を描く順序や色の入れ方、絵全体のスペース配分などを的確にアドバイス。先生の話にうなずく須藤さん。「建物をとても丁寧に描いているのはいいですね」という言葉に少し自信を得たようでした。
その他にも、「楯山公園の最上川」「舞鶴山のつつじ」など山形県内の名所を訪ねて描いた作品も、順番にアドバイス。
最後に、自宅の庭を描いた「マイガーデン・マイローズ」という一番の大作について寸評をいただきました。須藤さんが手間暇掛けて育てている自慢のバラが題材ということで、そこにはバラへの深い愛情も描き込まれていました。「バラの白が上手く出せなくて、いろいろやってはみたんですが」と納得のいかない様子の須藤さんに、山田先生は「白」を描くことの難しさに共感した上で、「いろいろ悩んで工夫するという事が大事。そこから何かが生まれてくるんです。」と描くことへの熱意を高く評価。須藤さんは先生の一言一言をとても素直に聞かれ、「今度は人物画にも挑戦してみたい」と次なる作品へ意欲が湧いたようです。
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