うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2012-06-04

つぶやきカルテ2012(5月31日)

 木曜日は朝9時からずっと外の授業で、
途中30分ほどの昼食時間をはさんで、
3時限目のサッカーの授業が13時50分に終わるまでとにかく出ずっぱりです。

 そして迎える「うんどうのオフィスアワー」ということで、
今回は少し遅れての登場になってしまいました。

 それでもなんとなくサラッとした感じでデバイスができあがっていました。

 今回はこのサラッと感がとても面白い結果につながったような気がします。

 ということでそんな‘つぶやき’を……

つぶやきカルテ2012(5月31日)

1.どんなことをしていましたか(子)


 こんなデバイスができていました。

 このスタートがお母さんと子どもたちの距離を近づけてくれたようです。

 実は何年か前になんだかこの「オフィスアワー」の時間が「うんどう」の時間ではなく、子どもたちの「遊びの場」になってしまったような時期がありました。

 体育館に来た子どもたちはワーッと開放的に元気に遊んでいます。

 ……で、お母さんたちは……???

 なんだかその存在の意味が分からなくなってしまいました。

 そこである日、今のように荷物を体育館の入り口側に置かず奥のほうへ持ってくるということと、必ず子どもたちと手をつないで中まで入ってくるということをお母さんたちにお願いしました。

 するとまた子どもたちが「うんどう」の世界にもどってきました。

 子どもたちが遊びたいのはとても良いことなので、
ゆみさんのようにゆいこちゃんが外で遊びたいのであればとことん外で遊んでもよいのではないでしょうか。

 そのあとちょこっと顔を出して「あ、ここ(体育館)ってうんどうをするところなんだ」って感じでだんだん理解してくれれば♡

 着替えをしたり、ご飯を食べたり、トイレに行くことだって、子どもたちにとっては遊びと同じ感覚だったりするのですから。

 「食べながら遊ばないの!」なんて怒りますが、実は食べるという行為そのものが遊びなんだよな〜なんて考えると、どう楽しく食べさせてやろうかなんて試したくなってしまいます☆

 また変な方向に話が行ってしまいました。

 スミマセン 

 とにかく手をつなぐっていうことはいいことだってことです。


 そのあとは自分で渡る平均台がありましたね。

 その先はサッと跳び越えます。


 高く積み上げられたマットの上に跳び乗ります。


 よじ登ったっていいんです。


 高いところに登りたいという意識が、“走る”という感覚をしだいに高めていたりします。


 そして「ロールケーキ」のデバイスがあって、こんなふうに子どもたちが転がります。

 このさかさまになった感覚と、その時のどっちが自分のからだのお腹側で、背中側なのか……そしてどっち側に足を下せばクルンと立てるのかなんてことを感覚として習得していきます。


 そして普通に置いてある跳び箱ですが、
実はこの画像の中にいるゆかこさん
こうしくんの跳びあがった感覚と感覚の共鳴が起きていると思いませんか。

 跳んでないお母さんの中で感覚がこうしくんといっしょに跳んでいる
という状態です。

 実はこの感覚のつながりが、
最初の手をつなぐデバイスによって生み出されていたりします。

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 今回のデバイスに、
なおみさんは‘今日はイマイチ…かたちにならずでした^^;’、
あきこさんは‘ちょっと、こじんまりしていた今日のコースだったので、’
なんて言っていましたが、
ゆきこさんにとっては‘素朴な塩むすびを“あ、おいしいね”って分けあって一緒に食べる。”
そんな感じだったそうです。

 面白いですね〜♡〜

 柳川郁生もそう感じたので
「だいち組だけ〜!」なんて言ってちょっとダイナミックなデバイスもつくってみました。

 これはゆったりと‘塩むすび’を食べている子どもたちのジャマをしないよう、
ちょこっとバーベキュー的なものを準備したということです。


だからボクも食べたいといってきたほし組の子にも「ど〜ぞ♡」と食べさせてあげました。

 それからなんといっても鉄棒渡りのデバイスで生まれたお母さんと子どもたちのつながりがヨカッタですね。

 なおりさんゆきこさんが手のそえ方によって変わる子どものうんどうの変化について深〜いまなざしを見せていました。

 かなりディープになってきましたね。

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 今回はうんどうの変化というよりは“くうき”の変化だったような気がします。

 でもいろんな変化がありました。

 また見つけていってください。

 そして“まなざしカルテ”をちょっと読み返してみてください。

 子どもたちの“できないこと”“できること”、どっちのことをたくさん書いてありますか?

 子どもたちが子どもたちでいる間は「できる」「できない」なんて気にすることではないかもしれませんが、
結果ばかりを見ていると客観的に「できない」ことが見えてくるのかもしれません。

 もっと愛情をこめて主観的に“まなざし”をむけていけばもっと「できる」ことが見えてくるのかもしれません。

 
 わが子のかわいさは
「○○ちゃんと比べるとうちの子のほうがかわいい♡」なんて
客観的に判断しているんじゃないですよね。

 世界の誰とも比べることなく愛しいのではないでしょうか。

 
 そんなふうに“うんどう”にまなざしをむけたいと思っているのが、
この“うんどうのオフィスアワー”です。

4.次回のオフィスアワーに向けて

 愛情たっぷりのねがいをこめたデバイスをつくって、
子どもたちのできそうなこと、できること、楽しそうなこと、楽しいこと、そして気持ちよさそうなこと、気持ちよいことを見つけていきましょう。

 

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