2011年度東北芸術工科大学卒業/修了研究・制作展を2011年2月8日〜13日に開催しました。今回は、在学生であるテキスタイルコース2年の姫野知佳さん(以下:姫)、建築・環境デザイン学科3年の荒達宏さん(以下:荒)に卒展を巡りレポートしてもらいました。
震災の影響でggの春号が休刊となり、紙面に掲載できませんでしたが、WEBにてご紹介いたします。
10:00
本館ロビーでは、初めて来た方でも広い構内で目的の作品が見られるように卒展のリーフレットが入った透明バッグを配布。卒展レポートもスタートです!
10:30
最初に向かうのは、建築・環境デザイン学科のブース。野呂光平さんに話を聞いて「思考の積み重ねに感動!」(荒)、「説得力ある作業量に圧倒される!」(姫)と、興奮。
11:00
映像学科では、金澤美香さんの『Gemini girls』を鑑賞。「プロジェクターを使って双子を表現しているのが効果的ですね」(荒)、「話の展開がおもしろいなぁ」(姫)
11:30
プロダクトデザイン学科では、「子どもと共に成長する家具」作者の平家千絵さんにインタビュー。「素材選びのポイントは?」(荒)、「一番は安全性です」(平家)
12:00
ランチは、卒展限定メニュー「和風ミートソースのフェットチーネ」。サラダとスープが付いて360円。「おいしい!」(二人)「…でも、なんでパスタなんだろ?」(荒)
12:30
本館ロビーの「ウッドデッキ」で開催されている、森本千絵さんと中山ダイスケ先生のトークセッション。「もっと聞いていたいけど時間が〜!(泣)」(姫)
13:00
急いで本館裏のバス亭へ!グラフィックデザイン学科の展示場にはバスで移動します。中は満員だけど、なんとか座れそう…。
13:10
多くの来訪者で賑わっている、グラフィックデザイン学科の展示場。「冨樫祐介さんの作品は、最上川に興味を持たせる所にグラフィックの力がありますね」(荒)
13:30
お子さんがこども芸大に入学してから、毎年卒展に訪れるようになったという親子と出会いました!娘さんはプロダクト学科の積み木がお気に入りだったそうです。
13:45
「テキスタイルコースの先輩、今野真莉絵さんの作品は、制作の課程を見ているから思い入れが格別にあります」(姫)。色々知っているだけに話も弾みます。
14:30
彫刻作品『back ground』を鑑賞。家族を表すという8つの石の大きさや位置関係が気になる私たちに、作者の山田美樹さんが解説をしてくれました。
15:00
洋画コース結城ななせさんの作品『BERGAMO』の前で足を止めてしばし鑑賞。美しいものに出会った時の心を絵にしたい、という結城さんの言葉に納得する美しさ。
15:30
美術史・文化財保存修復学科で作品修復を行った宮城加奈子さんは、細やかな作業の工程を話しながら、一緒に作業を進めてくれた仲間に感謝の言葉を伝えていました。
16:00
メディア・コンテンツデザイン学科の榧本高幸さんの、日本固有の文化である畳の存在価値を見直す取り組みを実感。ただ座っているだけではありません。
16:20
知り合いに誘われて以来、卒展には毎年訪れているというご夫婦。「学生さんの作品を見て、直接意見言ったり聞いたりするのが楽しいです。今日はお土産までもらっちゃったの」と笑顔。
16:30
歴史遺産学科、松田和之さんの『中山間地における多機能用水の利用史』は、近代から現代にかけての用水の利用法を明らかにしています。
17:00
情報デザイン学科映像コースの上野雅志さんのCG作品は、写真と見紛うばかりのリアルさ。「気に入っているのはカミキリムシ。悪人面がいいでしょ」と語る上野さん。
17:30
「どの作品もすごい面白かった!自分の卒展の参考になりました」(姫)、「普通に回っても作者の声を聞くことはないよね。出会えてよかった」(荒)卒展中にオープンした『ビジカフェ』で一日を振り返りつつ、今日のレポートは終了です。