卒展来場者の場合
去る2月、すっぽりと雪につつまれた芸工大キャンパスを舞台に繰り広げられた卒展には、地元山形市内からはもちろん、広く県外からもたくさんの人々が訪れました。卒展ディレクターズによって構内3カ所に設けられたインフォメーションボックス「HONEY・COME」では、来場者のみなさんを展示会場に案内したり、アンケートに答えていただいたり、温かいハチミツレモンでもてなすなど、密度の濃いコミュニケーションを展開。そのインフォメーションボックスで出会った4組の芸術市民に卒展の印象をお聞きすることができました。
娘が彫刻コースを卒業するので夫婦で卒展を見に来ました。ホコリまみれになってマスクをしながらがんばったと聞いていたので、作品を見た時にはジーンときましたね。吹雪の中、岩手から来た甲斐がありました。他の学生さんの作品もいろいろ見せてもらい感心しました。その発想の素晴らしさ、若さというか勢いというか。特に、院生のみなさんの作品はさすがですよね。
藤沢さん(岩手県奥州市)
私、この春からプロダクトデザイン学科の学生になるんです。入学前の課題も
あって卒展を見に来ました。高校1年の時に初めて見て衝撃を受けて、今回もすごく楽しめました。プロダクトデザイン学科を中心に見たのですが、普通のTシャツが簡単な加工でまったく別のモノになっていたり、見たことのない素材の作品がたくさんあったり、先輩達の溢れるパワーを感じて、入学するのがますます楽しみになりました。
津田さん(宮城県石巻市)
家に飾れるような絵に出会えればと思って見に来ましたが、あまりにも個性的というか、素晴らしすぎて・・。わが家には馴染みそうもありませんが、見事な作品はたくさんありました。特に、ボンドで作ったというレースのような立体作品の独創性にはびっくりしましたね。二度も見に行ったぐらいです。その作品を制作した学生さんと直接話をすることもできたのでとても満足しています。
設楽さんご夫妻(山形市)
私は芸工大の卒業生なので「後輩たち、がんばっているかな」って思いながら、卒展はよく見に来ています。私は情報計画が専攻だったのですが、洋画や日本画の展示場はアトリエも含めて興味深く見ることができました。わが母校ながら、年々レベルが上がっているようでうれしく思っています。
武田さん(山形市)