ラグナル・ヨナソン『闇という名の娘』(小学館文庫)の解説(オリジナル・ロングバージョン)

昨年の12月に、アイスランドの作家ラグナル・ヨナソンの『闇という名の娘』(小学館文庫)が出た。海外ミステリの主流になっている北欧ミステリの新刊で、嬉しいことに文庫の解説を担当することができた。小説の出来も素晴らしくて、書...

数をこなせば忘れます

 芸工大の文芸学科に寄贈するために、研究室で、ブックオフで求めた文庫解説本を整理していたら、あれれと思った。重松清『幼な子われらに生まれ』(幻冬舎文庫)の解説者が吉野仁なのである。え? なんで池上冬樹ではないの? と思っ...

小説の文章を書くうえでの「指針」

先日、旧知の編集者から、以下のメールをいただいた。 ------------------------- 大変お世話になっています。××××の××です。 門井慶喜さんの山形小説講座のご講評が素晴らしすぎて、 この連休中、7...

どんでん返し

 「ランティエ」7月号の特集は「今野敏の世界」で、ベストセラー作家今野敏と新鋭作家の今村翔吾が対談をしている。  今野敏は昨年作家生活40周年を迎えたベテランのミステリ作家で、今年5月まで日本推理作家協会理事長をつとめて...