「頼みもしないのに朝はやって来る」

 先日、大学の図書館より「教員それぞれが感銘を受けた作品の紹介文をつけて展示する」ので、何か書くようにという連絡がきた。実は私は誰かに作品を薦めることや紹介することが苦手である。その理由として感銘を受けることや心に残ると...

「けだるい空は飛んでゆけるんだ」

 対象との距離感は当然ながら人によって違ってくるものではある。その違いをどのようにしてクリアにしていくか、もしくはしなくてもよいと考えるのかは大きな問題かもしれない。ということを松井雪子の『ぐうたら山暮らし』(イースト・...