うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2013-10-23

つぶやきカルテ2013(10月17日)

 『親子・うんどうの日』を終え、

‘少し具体的な課題をもって取り組んでみたい’というお母さんたちの“ねがい”もあったので、

ちょっと手を加えてみました。

 柳川郁生自身も最近いろんなところで単発的な指導をしてきたので、

いつもよりシステマチックな感じでデバイスを考えてみました。

 

 その結果……結論から言えばこれから小学校でやるような課題を、

今ここ(『うんどうのオフィスアワー』で予習をする必要はないかなということでした。

 

 そんな感じで展開したのは

 

1.どんなことをしていましたか(子)

(ここはお母さんたちがデバイスにこめた“ねがい”を、共有するコーナーです♡)

 

 まずは『走る』感覚ですが、あくまでも助走としての役割でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてスライディング(『滑る』)のデバイスです。

 

 このデバイスの“ねがい”はいったいなんだったのでしょう?

 

 実は『滑る』のがイチバンのねらいではなく、地面(床やマット)と仲良くなること、上手に転ぶこと、手や足をピンと伸ばすこと、そして滑るために体全体をのばしてキュッとしめることなど、“うんどう”の世界をもっともっと広げていくような動感の素材がたくさんあるのです。 

 

 そして今回はこの『支える』感覚をスタートにして、側転へつなげていきました。

 

 あまり直接的に側転を展開すると、ほし組の子どもたちから“うんどう”の場を奪ってしまうことになるので、なるべく共有できるようにと配慮したつもりでした。 

 

 

 

  

 こうやってみるとほし組の子どもたちも、じゅうぶんにデバイスの意味や“ねがい”を理解して取り組んでくれていることを感じます。

 

 どうもありがとう♡って感じですね(^_-)-☆

 

 

 

 ここは課題となる運動をはっきりとさせ、自然と手足が伸びるよう段差を利用してみました。

 

 手で押しきることができない段階でも、自然と腰が伸びるように工夫をしてみました。

 

 

 

 その先にこんなふうにして床に手をついて「側転」になってしまうよう段階的にデバイスを配置してみました。

 

 間に置いたふみきり板は、手をつく目安になりやすいようにするのと、「側転」をしないという選択肢として『跳ぶ』を選べるようにと考えました。 

 

  

 そのあとは坂道を利用して後ろへ『回る』です。

 さまざまなデバイスの取り組みのなかでしっかりとマットをとらえる手のひらの感覚がついてくると、ここでの手のつき方も上手くなってきます。

 そしてここでさかさまになったり、回ったり、勢いをつけたりする感覚が育てば、またさらに運動の感覚が広がります。 

 

  

  鉄棒も置いてありました。

 

 いろいろとドラマもあったようですが、しばらくは逆上がりの場になっていましたね。

 

 せっかくの鉄棒です、たくまくんのように「足ぬき周り」ができたことに喜びましょう。

 

 まずは技ができることよりも、鉄棒でする運動が好きになることが大切です。 

 

 このデバイスは、ゆきこさんちはるさんが考えてくれました。

 ゆきこさんはなにやら反省していましたが、いえいえこんなふうに子どもたちが好きになってくれるようなデバイスを考えていくことが大事だと思いますよ。

 

 

 

 

 今回の柳川郁生はちょっと計算し過ぎの感じがあったので、こんなハプニング要素をもったデバイスの方が素晴らしいとも思いますよ☆

 

 

 側転や逆上がりにこだわりすぎるとなんか一方的なデバイスやコースになってしまい、

きょうはちょっとシステマチックになりすぎて反省している柳川郁生でした。

 

もっともっといろんな感覚をちりばめないとダメですね♪

 

 

 

 2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 

(ここは柳川郁生が発見したお母さんたちのスゴイところを、ほめる(すごいね!と感心する☆)コーナーです♡)

 

 まなみさんが母と子で視線が合い喜びを共感でき気持ち良かったそうです。

 

 かよさんすぐるくんが鉄棒につかまる瞬間に居合わせてうれしい事だったそうです。

 

 なみえさんこうきくんの“やろう”という気持ちがとても良く見えたそうです。

 

 わかこさんもまだまだ負けない気持ちで!(笑)気持ちで一緒に楽しんで、

たくまくんの楽しさに共感できたようです。

 

 お母さんたちの“まなざし”でいろんなことが見えるようになってくると、

楽しいですね♡

 

 

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

(ここは自画自賛。子どもたちの発見をほめるコーナーです♡)

 

  だいち組の子どもたちは、運動の課題を見つけて取り組むことや、

工夫をすることができるようになってきましたね。

 

 たいよう組の子どもたちは、

新しい運動感覚に出会うことを楽しいと感じてくれるようになりましたね。

 

 機械的に運動の反復だけをするのではなく、

「あれ?」というような新たな運動感覚との出会いを楽しんでくれています。

 

 筋力や体力で運動ができるようになったり、上達したりするのではなく、

“カン”をはたらかせて工夫をすることで“コツ”が見つかってくるのです。

 

 それが「あれ?」って瞬間で、わが子のその瞬間に居合わせることができて、

お互いの視線が合うときっと幸せなんでしょうね♡

 

 そしてほし組の子どもたちも楽しみ方、取り組み方、すごし方を見つけ始めてくれましたね。

 

 みんなで子どもたちみんなが楽しめる時間をつくっていきましょうね。

 

 

 4.次回のオフィスアワーに向けて

(ここはお母さんたちに次回もよろしくとお願いするコーナーです♡)

 

  やっぱりそれぞれのデバイスはみんなで共有しましょう。

 

 特定の運動課題にこだわることで、独占されてしまうデバイスができてしまいます。

 

 なるべくコースの中で共有できるような工夫をしましょう。

 

 というのが今回の柳川郁生の反省でした。

 

 

 そして以下は最近スポーツセンターで実施している

チャレンジ!!!ジュニアスポーツスクール【9月 チャレンジ!!発見!!!器械運動コース】

 

の保護者向けにつぶやいた内容です

 

ちょっと、つぶやきます♡

 

①. 子どもたちの意欲が育ってきました。

   とてもいいことです。

②. 自分の課題ができたりできなかったりを気にし始めています。

   でもこのスクールはスポーツ塾ではありません。

   体験を楽しみ、運動のきっかけづくりをするところです。

③.  体操クラブを主宰していますが、『逆上がり』や『開脚跳び』などの指導はしていません。

   なぜかというと体操競技にとっての基礎ではないからです。(その先の発展があまり無い)

   それからそれらの課題ができるために必要なことは、体操競技の基礎の中にあるからです。

④.でも短期の講座ではひとつのきっかけづくりとして、直接的な指導をしています。

   それは“コツ”をみつける工夫の意識を知ってもらうためです。

   何回も繰り返して、体力や筋力、そして根性をつけることが上達の近道とは考えていません。

   “カン”をはたらかせて“コツ”を探す。そんな工夫の意識を体験してもらいたいのです。

   この間ある学校で言われたのが「しっとりとした指導ですね」。

⑤. そしてそのなかで“まぐれ”を発生させるのです。

   「あ!」という最初の成功との出会いは“まぐれ”です。

   “カン”をはたらかせて(工夫をして)この“まぐれ”と出会った運動者は、

   “コツ”を見つけることができます。

   逆に言えば“カン”をはたらかせないで“まぐれ”と出会っても、

   “コツ”を見つけることはできないのです。

 

ということで・・・ 

まずは、いろんな基礎的な運動を楽しんでください。

できないことがあったら、工夫をしてみてください。

でも、人と同じようにはできません。

自分なりの工夫の仕方を探してみてください。

だから、塾のように(といっても最近の学校や塾はそんなことはないと思いますが)

人のやり方をつめ込もうとしないでください。

じぶんのやり方(うごき方)を探しましょう。

 

そんな感じで今日は……

 

柳川郁生

 なんか結局同じようなことを言ってますね。

 

 でも本当にそう思っています。

 

 土曜日にわが子と公園に行ったときに、そういえば教えたことないなと思って

「逆上がりできる?」とやってもらったら、やっぱりできませんでした。

 

 なんだかホッとしました♡

 

 ほらね☆逆上がりにこだわらなくたって、

いろんな運動を楽しんでるでしょ!って感じですね♪

 

 きっといろんな“うんどう”を楽しみながら、たくさんの運動感覚の素材を獲得しておけば、

小学生になったときにいろんな工夫ができるようになっているはずです。

 

 そう思ってたくさんの動感素材をちりばめましょう☆☆☆

 

 

  ・・・・・・はあ、やっとつぶやけました。

……ただいま10月23日午前2時です……

 

 

 

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