つぶやきカルテ2011(5月26日)
またまた遅れ気味のつぶやきです。
とにかくこども芸大に『まなざしカルテ』をとりにいくすきもないような忙しなさです。
でもオフィスアワーは柳川郁生にとって安らぎの場でもあります。
やっぱり優しい気持ちでつぶやかないわけにはいかない。
1.どんなことをしていましたか(子)
今回はいろいろと見せ方を変えて伝えたいことがあるので、さらっと紹介です。
「支える」感覚の導入です。
「支える」感覚とさかさまや後方などへの‘体位’の感覚です。
「支える」感覚から切り返しを感じてほしいのですが、最近この‘柳川式’のとび箱が浮いた感じになってます。
もっと別なタイミングやきっかけづくりに登場させた方がいいかもしれません。
子どもたちには、まだ意図が伝わっていませんね。
「走る」感覚です。
スピードにのったいい走りが展開されていました。
「跳ぶ」感覚です。
フワッと「跳ぶ」感覚です。
こんな鉄棒での運動や
こんな鉄棒での運動も登場しました。
そして昨年度からコツコツと取り組んでいるとび箱でも、いろんなドラマがありました。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
お母さんたちのまなざしが2年の月日を経て、だいぶマニアックになってきました。
もう幼児運動の専門家の域に達しているのではないでしょうかと思わせます。
このカラーコーンの並べ方。
子どもの視線で考え、ジグザグに走って欲しいからと言ってクネクネと並べるのではなく直線的にしてあり、子どもたちのなめらかな走りを引き出そうとしています。
そして走ってくる子どもたちの運動のようすを観察し、いろいろと調整をしています。
単なる規制による走り方の矯正ではなく、子どもたちの走りのバリエーションを引き出すような取り組みはさすがですネ。
だからほら!
ななめにきりこむようなカッコいい走りが生まれてきました。
それとお母さんたちの悩みに登場してきたのが、‘だいち組・友だち症候群’とでも言うのでしょうか、毎年ながら体育館で遊びだす子どもたちの様子です。
今までは個人と個人がいっしょにいるだけだった集団が、集団としての一体感をもって成立するような関係が生まれてくるのがだいち組の成長の過程です。
これを経て、だいち組としてこども芸大を卒業していくことになにかちょっと大人に近づいていく頼もしさを感じたりしています。
その最初の段階が友だちどうして遊びだすこの時期の特徴だと思っています。
なので、この時期の男の子たちに戦い(こっちの方が面白いぞ〜という誘い)を挑むのも楽しいかもしれませんし、しばらく様子を見るのもいいかもしれません。
でも、思わずやりたくなってしまうデバイスやコースを創れたらこっちの勝ち(笑)かもしれませんネ。
でも「ワーッ」と跳び箱で盛り上がりがあった時、離れたところで遊んでいながらちらっとその様子を気にする男の子たちの視線に気がつくお母さんたちもイイ感じです。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
『支える』感覚。
これにも『支える』感覚。
これも『支える』感覚。
そしてこれも『支える』感覚。
そしてこんなふうに『支えられる』ようになって
もっともっと『支えられる』ようになって
跳び箱の開脚跳びができちゃったりするんですネ。
跳び箱は、走るスピードと蹴ることだけが大切なのではなく、からだを支えて手首でジャンプしたり、フワッと浮かせたおしりを切り返す感覚など、いろんな感覚をからだが知っていること、つまり“身体知”が大事なんですネ。
そしてこのオフィスアワーは運動のテクニックを身につけさせるのではなく、自分の運動感覚の変化や発見に気づける“身体知”を子どもたちに、そしてそれを見守るお母さんたちに身につけてほしいと思っているのです。
それからほかにもこんなふうに
鉄棒と戯れています。
そんな遊びの中からのまぐれや偶然が
運動の習得の第一歩です。
運動の完成なんてまだまだ先でいいんです。
特にほし組のお母さん、こんな柔軟な感覚をもっている時期に、型にはめ込むような運動をさせてしまってはいけないのかもしれません。
2年後も、3年後も鉄棒が好きでいられるような、もっともっと鉄棒が楽しいと思ってくれるような見方でもいいんじゃないでしょうか。
でも実は、「できたーっ!」て瞬間や、「分かったぞ!」というからだの了解の感覚が一番楽しかったりもするので、ずーっと先の将来にそんなことも意識しておけばよいのではないでしょうか。
それから問題です。
この3人に共通するいいところはどこでしょう?
……簡単ですネ♡
まきこさんの願うフワッとした感じが生まれてきているんじゃないでしょうか。
そしてきりがないので最後にしますが
このほし組のお母さんと子どものような手をつなぐ関係、これがこの時間の親子の運動感覚をつなぐ原点です。
だいち組のお母さんたちがつくってくれたコースが難しかったり、うまく入り込めなかったりしたら、手をつないでいっしょにやってみてください。
子どもの手を引っ張るのではなく、お互いの感覚を調和させていくような気持で運動をしていると、きっとグイッと子どもから引っ張られるような頼もしい感覚が伝わってきたり、「もう大丈夫だよ」という自分の手から離れていく子どもの運動感覚が理解できたりするようになってきます。
ぜひぜひ試してみてください!
4.次回のオフィスアワーに向けて
思わずまた長ブログになってしまいました。
次回は新しい仲間たち(ほし組)のことも考えつつ、優しいデバイスと楽しいデバイスがいい感じにつくれたらいいですネ。
もっともっとほし組のお母さんたちとも時間の中でお話をしたいと思います。遠慮せずにどうぞ。
ふーっ、やっとつぶやき終わりました。
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