2012.06.02
開催中|石川直樹写真展 『やがてわたしがいる場所にも草が生い茂る』
2012年6月1日[金]―7月31日[火]
東北芸術工科大学やまがた藝術学舎
東北復興支援機構は、写真家・石川直樹が、震災後の風景の変容を記録した写真展『やがてわたしがいる場所にも草が生い茂る』を開催いたします。2011年3月10日、新聞紙面で石川直樹の土門拳賞受賞が報じられた翌日に、東日本大震災がおきました。石川は授賞式への出席を辞して、2日後には支援物資を携えて被災地に入りました。本展の写真群には、震災直後に撮影された岩手県宮古市を中心に、定期的に同地を訪れた石川の、風景の変化を追う眼差しが記録されています。
世界の名だたる山々の頂きに立ち、極地を踏破してきた写真家は、自然の猛威がすべてを奪い去った後の人間の風景に、何を見て、感じたのか? 同時期に東北芸術工科大学ギャラリーで開催されるもうひとつの石川直樹展『異人 the stranger』とあわせてご高覧ください。
展覧会名:石川直樹写真展『やがてわたしがいる場所にも草が生い茂る』
会 期:2012年6月1日[金]―7月31日[火]10:00 – 17:00(日曜休館/入館無料)
会 場:やまがた藝術学舎(山形県山形市松見町17-1)
主 催:東北芸術工科大学東北復興支援機構TRSO
企画協力:ニコンサロン
アクセス:山形駅前5番バス乗り場[ヒルズサンピア行き]に乗車し松見町バス停で降車
イベント:石川直樹アーティスト・トーク(聞き手:宮本武典)
2012年6月29日[金]14:00 – 15:30
石川直樹|Naoki Ishikawa
1977年東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。2000年、Pole to Poleプロジェクトに参加して北極から南極を人力踏破、2001年、7大陸最高峰登頂を達成。人類学、民俗学などの領域に関心をもち、行為の経験としての移動、旅などをテーマに作品を発表し続けている。2006年、写真集『THE VOID』により、さがみはら写真新人奨励賞、三木淳賞。2008年、写真集『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞。2009年、写真集『Mt.Fuji』(リトルモア)、『VERNACULAR』(赤々舎)を含む近年の活動によって東川賞新人作家賞。2010年、写真集『ARCHIPELAGO』(集英社)にて、さがみはら写真賞。最新写真集に『CORONA』(青土社)がある。著書に『いま生きているという冒険』(理論社)、『全ての装備を知恵に置き換えること』(集英社文庫)、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。2011年に第30回土門拳賞受賞。
【同時開催】石川直樹 異人 the stranger
会 期:2012年6月1日[金]―6月30日[土]
会 場:東北芸術工科大学本館7階ギャラリー
主 催:東北芸術工科大学
協 力:水と土の芸術祭実行委員会
企 画:東北芸術工科大学美術館大学センター
ウェブ :http://www.tuad.ac.jp/museum/
関連情報:石川直樹アーティスト・トーク
日時=2012年6月29日[金]16:30 – 18:00
会場=東北芸術工科大学本館7階ギャラリー(入場無料)