うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2013-01-22

つぶやきカルテ2012(1月17日)

 レポート作成指導期間も始まり、週末はセンター試験の監督などもあり、

すっかりとブログアップが遅くなってしまいました。

 

 それでもしっかりと見てくれている方もいるので、心をこめてつぶやきます。

 

 プライベートブログ「コブログHR」の方はちょくちょく手抜きをしますが、

こちらはしっかりとつぶやきます。

 

 ……とはいえただ今1月22日の21時過ぎの研究室です……

 

 

  今回は美術科の総合美術コースの授業と並行して展開しました。

 

 「認識論」という授業の中で紹介した『運動学』を実際にどんなふうに展開しているのか、

そんな理想的な展開が実際に可能なのか、

そして実際にそんな実践を試みているのがこの『うんどうのオフィスアワー』だ、

ということでまずは見てもらいました。

 

 そしてお母さんたちがこの“うんどう”の世界をつくりながら、

どんな“ねがい”を伝えようとしているのか、

そんな質問のようなことを学生たちに投げかけてみました。

 

 そして活動の後で柳川郁生がお母さんたちの“ねがい”をこんなふうに予想して

学生たちに伝えました

 

  1.どんなことをしていましたか(子)

                             

 まずお母さんたちは“うんどう”の入り口をつくっていきます。

 子どもたちが思わず“うんどう”の世界にとびこんでいきたくなるような雰囲気(デバイス)を意識していきます。

 

 この不安定なバランスの感覚が「おもしろそう」という心に届くといいなと思ってつくっています。

 

 

 こうやってふみきり板を連続でつなげたことにも理由があります。

 1枚のふみきり板に向かって一生懸命走っていって、しっかりと踏みきることも大事です。

 でもヨイショッ、ヨイショッと跳びながら、ピョン、ピョン、ピョンと跳んでいく、やがてそれがトン、トン、ト~ン!という感覚へと変わっていく、そんな運動感覚の流れがこの中で生まれてくるのです。

 

 そんなことをお母さんたちは……

 

 そしてこんな箱にも『支える』感覚を見つけていって、ヒラリと跳びこえる気持ちの良さと出会ってほしいという“ねがい”をこめています。

 

 

 

 

 

 

 

 それがうまく子どもたちに伝わると、「側転」なんて運動に結びついてしまったりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてここでは、自分に見えない世界へスッと腕やからだを伸ばしていったり、背中で世界を感じる感覚をつくっている。

 

 そんな発見がこの運動の中にあるので、子どもたちは何回も楽しみながら、どんどんと気持ちの良いやり方を見つけ出していきます。

 

 

 

 

 単純にロープを張っているように見えるけれど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのあとに現れる坂道へ勢いよくかけだすための大事な感覚をここで生み出したいと“ねがい”をこめているのです。

 

 さらにはこの坂道も

 

 

 

 

 

 

 小さな子どもたちは手をついてしっかりと4つ足で踏んばりながら登っていくような、絶妙な角度をいろいろと試しながらつくっています。

 

 しっかりと子どもたちの様子にまなざしをむけ、理解を深めていかないとこの角度は生まれてきません。

 

 

 

 

 そして子どもたちの“笑顔”のために、楽しく安全なデバイスにしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてこれも“楽しいすべり台”的な遊具としてつくったわけではありません。

 この滑る、からだを伸ばす、そして足先までしめるような感覚を少しずつ子どもたちが見つけられるよう、そしてその感覚がジャンプや倒立、バク転なんてさまざまな運動につながっていくようなことを想像しながら展開しています。

 

 

 

 そして鉄棒では「前回り」や「逆上がり」なんて既成の運動課題にとらわれず、一人一人の子どもたちの“ねがい”に合わせてお母さんたちはさまざまな運動の理解をしています。

 

 

 

 

 

 

 

 さらにはこんな高い鉄棒にも「あ~しなさい」「こ~しなさい」という一方的な“ねがい”を押しつけることなく、子どもたちの中に発生した“まぐれ”の感覚をお母さんたちが見逃すことなく見つけることを大事にしています。

 

 

 

 

 

 

 なんてことを学生たちに伝えてみました。

 

 ツクリテのお母さんたち、これであっていますか?

 

そしてこんなふうに

 

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 

 子どもたちの“うんどう”に寄り添いながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

   子どもたちと同じ世界を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして子どもたちに負けないぐら真剣に“うんどう”をし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 楽しんじゃう♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなお母さんたちってスゴイでしょ☆

 

 なんてことを学生たちに伝えました。

 

 そしてこんな理想的なあやしい世界を本気でつくろうとしているんだよ、

ということを学生たちに話しました。

 

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 

 この“うんどう”のデバイスには自由度があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自分なりのやり方を見つけることもとても大事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな子どもたちに刺激されて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 学生たちも「楽しい☆」という感覚を感じてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんかみんなが楽しいと思ってくれた時間になって、とてもうれしかったです♡

 

4.次回のオフィスアワーに向けて

 

 ゆみこさんこじまくんという学生が、

子どもたちとお母さんたちが自分の考えたデバイスを楽しいと感じてくれたことが嬉しくて、

お手伝いをしに来てくれます。

 

 今日あった「芸術と子ども」の授業でもそうでしたが、

“子どもたち”ということを考えるだけでみんながどこかでつながりあう、

そんな不思議な世界がここでは展開しています。

 

 子どもたちのためにいろんなことをしていたつもりが、

自分自身のいろんなことに気づくきっかけとなったり、

誰かの気持ちに気づくきっかけになったり、

本当に面白いことが実際に生まれてきます。

 

 楽しいですね♡

 

 ではまた……もうすぐ23時になります。

 早く帰って晩ごはんにしよう。

 

 

 

 

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