g*g Vol.20 SPRING 2012

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2011年度生涯学習プログラム受講者作品展
「+art展」を開催しました。

2011年度生涯学習プログラムで、多くの方が芸術文化に触れた成果のひとつとして、15講座・約60名の受講者と担当講師による作品展を、3月13日から30日まで本館7階ギャラリーで開催しました。今回は、油彩講座を受講された4人の方の作品を紹介します。

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『ペイズリーコスチュームの女(ひと)』 渡辺修さん
「モデルが着用したペイズリー柄が、柔らかくとてもいい色だったのでそれを表現したいと思いました。空間の感じを出したかったので、人と背景の境目には苦労しました。描いているうちに調和させてしまい絵の印象が弱くなってしまうんです。これは次の課題ですね。手の関節ももっとしっかり描きたかったな」と語る渡辺さんは、さらに深く美術を学ぶために芸工大を受験し合格。本格的な生涯学習として、今年4月からは新入生として新たなスタートをきっています。

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『想-永遠回帰』三宅桂子さん
自身の作品の背景にはいつも古代遺跡を描き、モデルと対比して時空を越えた想いを描いている、という三宅さん。「今回描いたのは火山の噴火によって消えた古代都市ポンペイです。どうしても震災と重なってしまうのですが、どんなに辛く悲しいことが起こってもいつか大地に花は咲く、一日も早く復興を、という想いを込めて描きました」。モデルの学生が被災地でのボランティアを行っていることも刺激になったそうです。今後は、元気が出るような色を使いオーソドックスな自分の殻を破りたい、と意欲をみせました。

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『胡蝶の誘い』小林久仁子さん
病を患い、気分転換にと始めた油彩講座に魅了され、18年間絵筆を握っているという小林さん。「最初は身体が痺れるのを心配して、1、2回でも受講できたらいいな、と始めましたが、講座の3時間はあっという間!木原教授にも、気持ち良さそうに描いてたよ、と言われるくらい熱中しています。私にとって、この集中した時間は一番楽しく大切なものです」。若々しく優しげな印象のこの作品について小林さんは「モデルや受講者のみなさんの若さから、エネルギーをもらって描きました」と、元気に答えてくれました。

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『若い力』和田富男さん
「モデルから滲み出ている活力を感じ、それを描きたいと思いました。モデルと向かい合っていると、メッセージが発せられてそれを受け取り、決意して筆を走らせる"会話"があります。それにはいつもプレッシャーがあり、乗り越えていきたいと思っています」と語る和田さんは、絵を始めて3、4年目。「妻から、寝言で絵のことを言っていたと指摘されました」と言うほど、悩んだ作品でしたが、瑞々しい感性と色彩は多くの来訪者の目をひきました。

紙面上で講座名が「油彩で静物画を描く」となっておりますが、正しくは「油彩で人物画を描く」の誤りです。訂正致します。

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