一般入試(後期)については、最終的に小論文や実技等の試験を行わず、
高等学校の調査書(学習成績評価、出欠の記録、特別活動の記録等)
または高等学校卒業程度認定試験合格成績証明書に基づき
総合的に評価する個別審査により合否判定を行うことといたしました。
決断としては非常に厳しいものでした。
入試課内でも相当のやりとりをしました。
これまで頑張ってきた受験生のことを思えば、
いつもと同じように受験をさせてあげたいに決まっています。
しかし、震災の現状は、好転しているとは言えません。
山形市には被災地から多くの被災者の方が避難してきています。
後期入試出願者の中にも、国公立大学入試の後期日程に出かけていて、
受験先で足止めを食らい、自宅に戻れていない方もいます。
もちそん、受験生にとって入試と言うものがどれほど大きなものなのか、重々承知しています。
「受験できる人だけ受験させればいいじゃない」との考えもあるかもしれません。
ただ、一例をあげれば、東京の会場で試験をするには、
試験用品を搬送するために搬送トラック1台を借り上げ、
スタッフを飛行機や新幹線で東京に送り込む必要があります。
本当にいま必要な人の分を、それによって使ってしまう恐れもあります。
もちろんそれだけではありませんが、
その他いろいろな状況を考えて、今回の決定になりました。