つぶやきカルテ2011(9月 8日)
いつも遅くなってしまっている“つぶやき”ですが、オフィスアワーの終わりにちょっとお話ししたように少しみんなと考えたい時期になってきました。
とはいえ9月15日の後しばらくお休みさせていただきます。
9月22日 大学祭準備のため体育館使用ができません。
9月29日 大学卒業式準備のため体育館使用ができません。
『親子・うんどうの日』を控えて残念ですが、大学行事で使用するため仕方がありません。
よろしくお願いします。
1.どんなことをしていましたか(子)
やりたいことがあるので、自分たちで準備です。
そして開脚跳びに取り組みます。
やりたいことが見つかって、少しずつ志向体験が始まります。
ここで展開している『うんどう』というものが少しずつ子どもたちに理解されていっています。
こんな運動(ボール投げ)も始まりました。
なんとなく運動のバリエーション(デバイス)がさびしいので、こんなのや
こんなのを追加してみました。
お母さんたち次回はもうちょっといろいろ試してみましょう、つくってみましょう。
遠慮はいらないし、うまくいかなくてもいいです。
そこをフォローするために柳川郁生がいますから……
ちょっとこんな感じで高くしてあげるだけでも、やる気が出たりします。
やる気が出ると勢いも出てきます。
勢いが出ると勢いのある走りが出てきます。
勢いのある走りが出ると力強い蹴り(ジャンプ)が出てきたりして、こんな風に前転ができてしまったりします。
そう考えると、そのうんどうづくりが子どもたちに伝わった時に嬉しくなるのです。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
お母さんたちのまなざしがわが子に向けられています。
お母さんたちのまなざしがわが子の運動に向けられています。
お母さんたちのまなざしがわが子の運動を応援しています。
とてもいい“まなざし”になってきたと思います。
だからここでもっとそのまなざしを深めていきたくなりました。
そしてもっと広げていきたくなりました。
深めるというのは、もっともっと運動について考えを深めて子どもたちを誘ってあげるということです。
広げるというのは、そのまなざしをもっともっとすべてのお母さんたちと共有して、このオフィスアワーに参加しているすべての子どもたちに向けられるようにするということです。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
こつこつと積み重ねた取り組み(準備)が
こんな風に実を結びましたね♡
こんな風に見事なできばえでなくても
この助走の長〜い距離だってすごいことの現れです。
最初は自分に近いところにしか運動の感覚がないのに、デバイスまでのこの長〜い距離に運動の感覚をもてるようになったということなのです。
伸長化能力
のひとつで、自分の感覚が自分の身体の外にまで伸びていき、ずっと先の運動につながっているということです。
そう考えると場を広く使うということもとても大切です。
子どもたちはずっと先のデバイスに感覚をつなげて、助走の最初の一歩を踏み出すのです。
4.次回のオフィスアワーに向けて
一人一人のお母さんが、わが子のために、みんなのためにデバイスを考えてみましょう。
一人で考えつかなかったらだれかと相談してみましょう。
相談する人が見つけられなかったら柳川郁生に相談してください。
でも一番の相談相手はわが子ですよ。
「なにがしたい?」なんて具体的なことを聞くんではなくて、「どんなことがしたい?」とちょっと抽象的な聞き方をしてあげて、それがどんなことなのか一緒に考えてあげてみてください。
「なにがしたい?」「鉄棒」ではなく、
「どんなことしたい?」「ぶらんぶらん」「じゃあ、どうしようか?」「ロープをぶら下げて……」「高いところにつかまって……」「鉄棒もいいかも……」なんていろんな運動が見つかってくるはずです。
つぶやきカルテ2011(9月 1日)
大変遅くなりました。
やっとつぶやきます。
先週は久しぶりに体操の仲間に会えて、とても充実した時間を過ごせました。かつては「日本の体操は……」なんて世界で生きていたものですが、今ではすっかり離れてしまっています。
でもその世界でずっと活躍している人たちにまた会えたので、嬉しくてずいぶん楽しんでしまいました。
やっぱりいいですネ♡
1.どんなことをしていましたか(子)
お母さんたちはここを歩いて渡ってもらおうとしていましたが、こんなふうに誘ってみました。
『支える』感覚のスタートです!
ここは『回る』感覚ですが、手で『支える』ことができるようになってくるともっとスムーズに回ることができますヨ。
そして跳び箱が置かれています。
このへんが少しお母さんたちの願いのあらわれかなと考えたので、あとで少し変更をしてみました。
あまり唐突に課題を与えるのではなく、いくつかの解決方法のようなものを散りばめておいてからやってみては……?
ということです(笑)。
こちらはひでのりくんお気に入りの「マット登り前転」です。
ひでのりくんは、これを「でんぐりがえしコースター」にパワーアップしたいそうです。
ぜひみんなで考えてあげてください。
すご〜くいい一言ですョ♡
こんなふうに高くしたデバイスも
ちょっと工夫(ロープを置いた)しただけで楽しくジャンプです。
鉄棒も身近な存在になってきました。
シンプルだけれどどんどんダイナミックになっていく鉄棒のスウィングです!
この先にやってみたいことがあるのですが、もう少し様子を見ましょう。急にやったらきっと本人がビックリしてしまいます。……それまではナイショです。
だいち組を中心にフラフープもおこなわれています。
なんとなくコツを伝えるような会話も生まれているようです。
自分の動感に気づいているということですネ。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
夏休みが明けると、いつも子どもたちは急成長をしています。
なんかちょっと大人になったり、顔がきりっと引きしまったり、おしゃべりが上手になったり、それぞれの子どもたちがいろんな成長をしています。
すると『うんどうのオフィスアワー』での子どもたちのようすも変わってきます。
子どもたちが変化すると、それを見ているお母さんたちも変化します。
子どもたちのうんどうにまなざしをむけていたから、その変化に気づき、その成長に喜ぶことができたと思います。
さあまたこれからまたしばらくこの『うんどうのオフィスアワー』におつき合いいただき、いっしょに楽しんでいきましょう。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
開脚跳びのためにおしりをもち上げる感覚を……ということを意識してデバイスをいじってみました。
自然とうんどうを楽しみながら、フワッとおしりが持ち上がる感覚を見つけます。
こうだよって教えてあげるのもいいことですが、運動の最初の成功は『まぐれ』(偶発)です。
あれ?という偶然が運動の最初の発生です。ですからそんな偶然が起こるようなデバイスを考えるのが私のやり方です。
するとこんなふうにしながら
こんなふうに手で支えることが始まり
少しずつ自分を支える感覚を見つけ
おしりがじょじょに持ち上がってきたりしながら
開脚跳びに必要な運動の感覚が生まれてくるのではないでしょうか。
それから今回の大発見!!
昆虫学者が新種の虫を発見したぐらい嬉しいものを見せてもらいました。
側転が生まれる瞬間です!!!
4.次回のオフィスアワーに向けて
この瞬間を見ることができたお母さんたち、ラッキーでしたね♡
これからゆっくりと時間をかけて、わが子の側転がどう育つのかを見守ることができますヨ。
できた喜びだけでなく、成長のようすをみられる喜び、こっちの方も感じることができるときっと幸せです。
めぐみさん、その通り!
コースづくりはやっぱりみんな難しいです。でもわが子のうんどうの様子を見続けていくとなにかが見つかってきます。
そしてこれも“偶然”だったりします。
みなさんもいろいろとお手伝いしながら、まなざしを向け続けてください。
あれ?という感じでなにかが見つかったりします。
9月3日(金)から3日間、
酒田で行われる第44回全日本社会人体操競技選手権大会に行ってきます。
地元山形からということで、2つのチームから審判のオファーがあり引きうけました。
世界チャンピオンの内村航平選手をはじめ、来月の世界選手権に出場する選手たちも参加する大会です。
まずは体操の仲間に会えることを楽しみに行ってきます。
ということで『まなざしカルテ』を読むのと、『つぶやきカルテ』は来週になりますのでよろしくお願いします。
つぶやきカルテ2011(7月14日)
お待たせいたしました。
やっと手をつけていますが、まずはほし組のお母さんたちにとっては初めての取り組みのしめくくりであり、たいよう組やだいち組のお母さんたちにとってもそれぞれの年代になっての初めての取り組みです。
いろいろとふり返ってみたいと思います。
1.どんなことをしていましたか(子)
まずは7月14日に子どもたちがしていたことを簡単に紹介します。
まずは踏み切り板を使っての連続ジャンプです。
ちょっと間がつまっていてやりにくい感じにしのちゃんとかずよさんが気づきました。
そこでちょっと重ねる踏み切り板の間隔を変えてあげると……
みんな跳びやすくなった感じですね。
こんな発見が大事です!
そのあとにはこんな「跳ぶ」感覚のデバイスがありました。
ぜひぜひこの跳んだあとの着地の柔らかな受けとめ(運動弾性)が、どんなふうに発生するのか見つけられるとおもしろいですよ。
そして跳び箱があればこの通りですネ。
少しずつ少しずつこんな運動につなげていく感覚のデバイスを、次回からもう少し段階的に考えてみましょう。
なにかよいアプローチのしかたが見つかってくると、楽しいですよ。
「支える」感覚と「回る」感覚を合わせたブリッジ返しのデバイスもありました。
それから「支える」感覚で跳びのって、前に回るこのデバイスも子どもたちに好評です。
ほかにもこんなふうに「回る」感覚のデバイスがあり、お母さんたちがいろいろとねらい(願い)をもって工夫をしています。
いろんな“願い”が工夫にあらわれていていいですね♡
それから鉄棒のスウィングのデバイスもありました。
ほんとうにからだを使って運動を発生させることの楽しさを見つけはじめています。
ぐんぐんと勢いをつける自分の感覚に気づけるようになっています。
すごい!
さらにはこんな「倒立(逆立ち)」も。
見ているお母さんたちが「それは違うよ」なんて硬い考えを押しつけず、優しく見守れるところもすごい!ですね。
こんなふうにさかさまになった感覚を余裕をもって感じられることも、きっとこれからの運動に役立つはずです。
「倒立」という型や形にこだわるのではなく、さかさまという感覚を大事にしてくれるお母さんたちのまなざしは素晴らしいです☆☆☆(星みっつ)。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
5月、6月、7月を通してつくられてきたお母さんたちのまなざしです。
こやってお母さんたちが、子どもたちの“うんどう”の世界と同じ高さで過ごすようになってきました。
いつでもわが子に微笑みかけたり、子どもからの信号を受けとったり、すぐに視線を合わせたりすることができる素晴らしい環境ができています。
まずはこの子どもたちの運動感覚に近づいていける、お母さんたちの居場所が自然とつくられてきたというのが、
この2011年度『うんどうのオフィスアワー』前半の素敵な成果ではないでしょうか♡♡♡(ハートみっつ)。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
子どもたちは少しずつ少しずつ自分なりの“うんどう”とのかかわり方を見つけはじめたと思います。
だいち組のようなはっきりとした取り組みの見え方はまだまだ先だったりします。
場になじんだり、場を理解したりする時間も、子どもたちそれぞれのペースがあります。
そこにちょっとずつ変化があらわれてくるのを待ちましょう。
待っているときっとその変化を見つけられます。
じっとまなざしを向けながらそれを見つけられたとき、きっと嬉しくなるはずです。
運動ができた、できない、という変化ばかりに気をとられずに、それぞれのペースであらわれてくる子どもたちの志向性の変化に気づけるようにしてみてください。
4.次回のオフィスアワーに向けて
夏休みが終わると「親子・運動の日」が近づいてきます。
今年度のこの『うんどうのオフィスアワー』での取り組みと、お母さんや子どもたちの気持ちをうまくこの日につなげていきたいと思っています。
正直今年のスケジュールは予想以上に厳しいものです。
これから8月に入ると怒涛のレポート作成指導期間に入ります。
こうなるともう柳川郁生に残されたゆとりはなくなります(汗)
ということでお母さんたちにもいろいろと相談させてもらいます。
それからこども芸大のスタッフのみなさんにはたくさん助けてもらいます。
夢のような理想を掲げますが、本気でみんなの気持ちをつないでこのイベントを楽しいものにしたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
「つぶやきカルテ」や「芸術と子ども」のブログ更新
もうしばらくお待ちください。
なんだか手をつけられなくて申し訳ありません。
頑張らずに、優しい気持ちで、時間をかけてつぶやきます♡
それまではこちらでものぞいてみてください。
私的なブログ『コブログHR』です。
つぶやきカルテ2011(7月 7日)
『まなざしカルテ』をありがとうございます。
これを読むと、書かなければ〜(汗)という気持ちになれます。
なんだか今回はお母さんたちにいろんな気持ちの変化や、新しい迷いが生まれてきたりしていましたね。
でも‘迷う’っていうのは、いつも言うように分からないってことが分かったことであったり、気にもしていなかったことが気になりだしたってことであったり、要するに自分自身の中に発生した違和感に気づけたということですから、これもお母さんの成長の一歩ですね。
1.どんなことをしていましたか(子)
踏みきり板を使って『跳ぶ』感覚です。
うまく跳ね返りをもらえるけり方を見つけると、気持ちよく弾みます。
その弾みを利用してマットに乗っかります。
最初はまだこんな感じで構いません。
こんなふうに手をつないでたっていいんです。
少しずつ“うんどう”が理解できてくると、
勢いや反動などをもらって効率的な(気持ちいい)運動ができるようになります。
そうすればこんなふうに軽やかにとびのれるようになるはずです。
そしてお母さんのこんなかっこいい姿が、ちょっとずつ子どもたちの眼に写るようになり、
やがて理解できるようになってくるのです。
まず最初は目の前で起きていることが見えません。
そして見えてきても理解できません。
想像してみてください……
お母さんたちの目の前で
鉄棒の『後方伸身2回宙返り2回ひねり下り』
という技をしたとします。
ちょっとわかりやすく解説すると、
鉄棒からパッと手を離して身体をまっすぐ伸ばしたまま後ろへクルクルっと2回転し、
その間にクルクルっと横に2回ひねって着地するという技です。
とは解説しても、
おそらくいきなり目の前で見たとしたら、
なにか起きているのか全く分からず??????って感じでしょう。
だから少しずつ少しずつそれを見たくなって、知りたくなって、
それと似たような運動を体験していって、段々と見えてきて、段々と理解できてくるのです。
まずは子どもの視線の先にいまどんなことが起きているのか、
なおりさんのように探っていくと子どもたちと同じ世界や感覚が見えてくるのでしょう。
この鉄棒だって、これからどんな運動に発展していくのでしょう。
この勢いをうまく利用していくとやがて……
……楽しみです♥というデバイスを考えていきたいですね!
こののりこえて前転も人気がありました。
なにか自分の感覚を見つけたひでのりくんが、
わざわざ「見て〜」と私を呼びに来てくれました。
「ほら、こうすればいいんだよ!」というものを見つけたみたいです。
かがりちゃんが自主練(?)で習得した『倒立』をしていました。
これに触発されたみんなが、「逆立ち」の練習を始めました。
これも‘運動が見えた’ことの現われですね。
オリンピック選手のスッゴイ技もいいけれど、
身近にいるお兄さんお姉さんやお友だち、それからお母さんなど、
なんとなく共感しやすい人の運動って見えやすいのかもしれませんね。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
ゆきこさんが悩み始めました。
ゆきこさんに見えていて、はづきくんに見えていないことがあるからです。
そうなんです。最初は見えていないんですね。
それでもその“うんどう”の流れや空気の中にず〜っといると、やがて見えてきます。
運動ばっかり気にしていないで子どもの表情だけを見てみると、
また何か違う子供の志向性みたいなものが見えてきたりします。
だいち組のお母さんたちに聞いてみてください。
だいち組の子どもたちがそんなふうになってきたのは、すごく最近になってからです。
まきこさんも言っています。
「たまに、親子で向きあって、お互いの、子どものうんどうの力を感じたり、意図的にとても近い所でまなざしを向けることがあるのも良いことなのかも。デバイスや、周りに流されずに運動を感じられる気がする。そんなまなざしがたぶんだいちがほしの頃はすぐ側にあり、そのつみかさねが今なんだと思う。それをほし、たいようさんに伝えることは出来ないのかなあ。」
ということでストレートに載せちゃいましたが、
まだまだ焦らず、じっくりと“うんどう”の世界をつくっていきましょう。
ほし組の今がいちばん子どもの“うんどう”のそばにいられるときですから。
そしてこの時期を一緒に過ごしていくと、やがてお互いの意識が共鳴し、感覚の共振が起きるような時が訪れます。
というわけで、これからを楽しみにしましょう♥♥♥
そして次への一歩のために悩んでいる(のかな?)えつこさん。
そういう時はその場で柳川郁生に相談してください。
今回はまさよさんにひでのりくんの前転について話があったので、こんなふうに少しみんなを巻きこんでやってみたりしました。
みなさんもなにかお悩みや相談、気になることなどなんでも、
ぜひぜひ現場で声をかけてください。
子どもたちの運動を目の前にして、実際にいろいろと試しながら話をするのがいちばんわかりやすいですから。
遠慮せずにどうぞ(/ ̄^ ̄)/ ̄ \(。_ 。\)
そしてふみこさんなど、まだまだ悩み始めた人がいます。
それってきっとお母さんとしての“願い”がやっと見えてきたのかもしれません。
やっと見つかったその“願い”が子どもと共通の“願い”になるのにはまたさらに時間がかかるのでしょう。
創発の時間の学生たちに言っています。
「みんなの“願い”が必ずしも子どもたちに伝わるとは限らないよ。でもなるべく出会ったばかりのみんなの“願い”が子どもたちに伝わりやすくなるよう、デバイスを工夫したり、ストーリーをつくったりするんだよ。子どもたちとみんながはやく仲良くなれるようワークショップに向けて準備しているんだよ。」
というわけで、いろいろと楽しい工夫を考えてみたり、もっとゆっくりとまなざしを向けてみたり、まずは子どもといちばん仲のいいお母さんですから、学生たちと比べたらなにも焦ることなくやっていったらどうでしょう。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
なんだか雑に動いているように見えますが……
しっかりと回転を先どりしている視線があります。
なんだか乱暴に動いているだけに見えても、実は着実に習得している感覚があったりします。
そんなことがはっきりと現れてくるのも、ひとりひとりのペースなんですね。
4.次回のオフィスアワーに向けて
あらあらもうこども芸大は夏休みなんですね。
大学の方はまだまだ8月いっぱいまで授業なので、この『うんどうのオフィスアワー』もまだ続く気でいました。
ということでまずは7月14日は、広いスペースで、子どもたちにやりたいことをたくさんリクエストしてもらって、楽しい時間にしましょう。
よろしくお願いします
つぶやきカルテ2011(6月30日)
5月、6月とオフィスアワーを展開し、だいち組の子どもたちが夢中になって“うんどう”する姿を通して、子どもたち全体の取り組み方も少しずつ変化してきました。
というわけで、その子どもたちの成長に支えるために
ひさしぶりに柳川郁生は、ニコニコしながら怒りたいと思います。
『まなざしカルテ』を書いてください!!
このオフィスアワーは、子どもたちの運動教室ではありません。
お母さんがいて子どもたちがいて『うんどうのオフィスアワー』になります。
子どもたちの運動能力を向上させるのが
この時間の主となる目的ではありません。
お母さんと、子どもたちの運動の感性を豊かにしていくのがこの『うんどうのオフィスアワー』の時間です。
そのためには、運動を見て、運動に取り組んで、
いろんなことに気づけるようになる必要があるんです。
体を鍛えて、体力をつけて、集中力ややる気を育てたいのであれば、
どこかのスポーツクラブへ通った方が効率的ですよ。
ですからこの時間は、もっともっと子どもたちの運動の感性によりそってお母さんたちが応援できるようにするために『まなざしカルテ』を書いてもらっています。
そうすることによって、少しずつ少しずつ子どもたちの運動の感覚や志向性に気づける、お母さんたちの感性が育っていくのです。
だから必ず「お母さんの参加できるときにだけ来てください」といっているのです。
もしお父さんがお母さんの代わりに来たら、お父さんが書いてください。
もしおばあちゃんがお母さんの代わりに来たら、おばあちゃんが書いてください。
このオフィスアワーを開催するときにお話ししました。
まずは書いてみてください。
書こうとすると見えてくることがあります。
書かないでいると知らないままでいることになります。
最初は「書けない」ということがスタートでも構いません。
でも1行でもいいからコメントを残すことで、
少しずつ少しずつ子どもたちの感覚や志向性が見えてきます、理解できてきます。
その取り組みをしないでこの『うんどうのオフィスアワー』に参加していても意味がありません。
しつこく言いますが、自分の子どもがノートも持たずに小学校へ通っていたらどうしますか?
「お母さん、なんでぼくの『まなざしカルテ』を書かないの?」と聞かれたらなんと答えますか?
柳川郁生は真面目にこの時間を大事にしています。
そんな大切な関係をつくろうと思っているのに、
『まなざしカルテ』を書いてくれないお母さんとは
片思いなんだなと思います。
柳川郁生だけではありません。
みんなでみんなでつくっている、
大事な大事な『うんどうのオフィスアワー』の時間です。
みんなで”まなざし”をつづって、“つぶやき”をかえして、
こつこつと積み上げてつくりあげてきた時間です。
ここまでつくるのには本当にみんなの『愛情』が必要でした。
大変でした。時間がかかりました。
ですから「書かなくても……」なんて思わないでください。
みんなで本当に大切にしている時間です。よろしくお願いします。
この時間を大切にしているがゆえに長々と書きましたが、そろそろ本編へ……
1.どんなことをしていましたか(子)
まずはこんなデバイスがつくられていました。
子どもたちは支えたり、跳んだりしていました。
その先はこんなふうに登っていって、跳ぶでした。
その先には先日たいよう組の「うんどうの日」でつくった、跳んで支えて跳ぶデバイスをつなげてみました。
これを使ってみんないい踏みきりの感覚を見つけ始めたのと、何人かの女の子が跳び箱に興味を持つきっかけになっていたので、せっかくだから登場させてみました。
それからお母さんたちが考えたデバイスです。
支えて跳び乗って、跳んだり、回ったりできます。
子ども芸大の子どもたちは、ひとつのデバイスを使って本当にいろんな運動を展開します。
そしてお母さんたちも、広〜い理解でそれを見守っています。
そこんところがスゴイですネ。
そのあと少しデバイスに人がたまってしまうので、次をつなげてみました。
マネジメント的なことですが、混んできたら流れをつくってあげると、みんなが一つ一つのデバイスを十分楽しめるような余裕がつくれたりします。
これも工夫ですね。
鉄棒なんかを置いたりもしました。
この肘をピンと伸ばしてバーの上で支えている感じがいいですね。
これは腕の力がついたからではありません。
自分の身体を支えるいい感覚が見つかったからです。
なにか運動ができるようになったり、できなかったりすると、すぐに力や体力、気持ちや根性のせいにしがちです。しかしいい運動の感覚で発見した運動のやり方(通り道)は、楽に最小限の力でできる方法です。
力がないから逆上がりができない。力がないからおしりが持あがらない。力がないから腕で支えられない。
そんなふうにすべて力のせいにしているのであれば、みんな運動なんてせずに筋トレをするのが近道のはずです。
ぜひ自分で書いた『まなざしカルテ』を読み返してみてください。
どう書いてありますか……
正解があるわけではありませんが、そうではないもっとここちよい感覚でできてしまう運動のやり方が見つかってくるはずです。
それから2本のコースをつなぐために、長〜くマットをつないでみました。
すると側転をしだす子どもたちが出現しました。
最初のきっかけはさやちゃんでした。
そこから次々と取り組みだす子どもたちが増えて、まだ入学前の子どもたちもマネをしだしました。
見えているんですね。写っているんですね。2才の子どもの眼にも。
そこでうまく側転の運動を見つけられるよう、こんなふうに跳び箱を置いておきました。
こういった運動の感覚から、少しずつ側転の感覚が見つかってきます。
いきなり逆さまになるとわけが分からなくなったりしますが、こうやって少しずつ自分の肩にふわっと体重がのっかったり、身体がくるっと回転したりする感覚を体験していって側転につなげていったりします。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
やってましたねえ。
夢中でしたねえ。
いい感じでしたねえ。
スゴイですねえ。
こんなふうに取り組んでみると、「わからない感覚」「できない感覚」「わかりそうな感覚」「できそうな感覚」「わかった感覚」「できた感覚」など、いろいろな感覚と出会うことができると思います。
なんか「分かりそうな感覚」や「できそうな感覚」がちかづいてくると、顔がニコニコしてきます(*´∀`*)
「できそうな感覚」の次にやってくる「できた感覚」を身体が感じとったとき……キタ━(゚∀゚)━!って感じになるんですよね。
ゆみこさん、ぜひぜひ側転をマスターしてください。
この側転の楽しさを知ったときに、きっとこの気持ちよさをゆうたくんに伝えたくなるはずです。
そしてそれが伝わったときに、お互いの運動感覚が共鳴し合って、すっごく充実した幸せを感じることができるはずです。
グルメ雑誌に載っていたレストランに連れていって、おいしいと紹介されていたオムレツを食べさせるのではなく、自分が見つけて実際に食べてみて、最高に美味しいと感じた親子丼を「うわーっ!本当に美味しい♥」と言ってもらえた時のように、自分が見た夕焼けを今そのとき一緒に見てお互いに共感しながら「すっごくきれいだね♥」と感じるように、運動の世界でつながり会えると本当に幸せですよ。
そんな幸せに出会えるから、そんな幸せを伝えたいから、
柳川郁生はオフィスアワーを続けています。
だからお母さんたちに「まなざし」をむけてもらい、わが子を通して見えてくる姿や表情、取り組みや気持ち、運動の変化などを書きつづることによって“うんどう”の理解者になってもらおうと思っています。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
子どもたちは、このオフィスアワーの“うんどう”というものを見つけ始めています。
だからいまここで大人たちは“うんどう”と“運動”の違いを意識しなければいけません。
そしてそれは簡単に説明できるものではありません。
でも「まなざし」をむけていったお母さんたちには、なんとなくその空気が分かっています。
書きつづった『まなざしカルテ』を振り返ってみると、それが見えてきたりします。
今これから秋の「親子・運動の日」に向けて,
子どもたちの運動の感性はグングンと育っていきます。
そんな子どもたちによりそって、
いちばんの理解者として愛情たっぷりに応援できるよう、
私たち大人も一緒に育ちましょう。
4.次回のオフィスアワーに向けて
オフィスアワーに参加したら、
必ず次回の参加までに『まなざしカルテ』を書いてください。
そして柳川郁生も『つぶやきカルテ』を書き続けます。
だってここは“うんどう”の世界をつくることによって、
“運動”の感性を育てていくところですから。
子どもたちに運動させるだけなら、大人が理解者になろうとしないのであれば、
この時間を、この場所で過ごす意味はないと思っています。
みんなで楽しいオフィスアワーをつくっていくために、
よろしくお願いします。
先週は、だいち組対象の創発カリキュラム『うんどうの日』のワークショップがありました。
学生たちがいろんな運動の感覚を引き出すデバイスを工夫して展開しています。
「こんなふうに動いて欲しい」「こんなふうに感じて欲しい」「こんなふうに気づいて欲しい」「こんなふうに体験して欲しい」「こんなふうに楽しんで欲しい」と、学生たちの願いがつまった運動のデバイスです。
このブログで紹介していますので、そちらの方もご覧になってください。
お母さんたちの願い、学生たちの願い、保育に関わるスタッフや職員の願い、そしてなにより子どもたちの願い、それをつなげるのがこのブログ(柳川郁生)の願いです。
だから学生が展開した“うんどう”のこと、こども芸大で展開した“うんどう”のこと、“うんどうのオフィスアワー”で展開した“うんどう”のこと、全てをここで公開しているのです。
つぶやきカルテ2011(6月23日)
1.どんなことをしていましたか(子)
走るきっかけをつくってくれるデバイスでしょうか。
走ったり、ぴょんぴょんと跳ねたり、子供たち自身がいろんなことを試していました。
「支える」感覚のデバイス。
ほし組やたいよう組の子どもたちは歩くことが中心ですが、もうひと工夫することでこんなふうに4つ足で歩いてくれるかもしれません。
跳び乗ってジャンプのデバイスですね。
ここも学生たちのつくったキノコを登場させてみました。
「回る」感覚のデバイスです。
ここはブリッジ返し。
後ろへ「回る」感覚と、胸や肩の感覚を使って「支える」感覚を体験するデバイスです。
そしてかけ上がっていって「跳ぶ」感覚のデバイス。
学生たちがつくった恐竜のデバイスとも自然とリンクしていたのではないでしょうか。
ここも「跳ぶ」感覚のデバイスでしたが
ちょっと「跳ぶ」イメージをもってもらうために、学生たちが準備した草を生やしてみました。
高い台に乗るよりは、ピョンと跳び上がるイメージができたでしょうか。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
ほし組や、たいよう組のお母さんたちもデバイスつくりに参加してくれるようになってきました。
そして子供たちの様子をみながら、実際に自分で試してみながら、ちょっとずつ手を加えていきます。
なにか完成品を準備するのではなく、ちょっとずつちょっとずつつくっていく。これが工夫ではないでしょうか……。
それから手をつなぐことなどをきっかけに
子どもたちの“うんどう”にそっと寄り添ってみる。
焦らず、ゆっくりと……
そうすると
こんなふうに生えているキノコや花の匂いをかいだりして
子どもたちはもっともっとイメージを広げて
“うんどう”を楽しめるのではないでしょうか。
少しずつ少しずつ、というよりもかなり早い段階で“うんどう”が理解できてきたかもしれない子どもたち。
どんなことが見えているのか、お母さんたちもそのまなざしの先に見えているものを見つけてみてください。
そんなまなざしを自然と大事にしているはづきくんとゆきこさん。
だいち組の鉄棒のスウィングを見て思わず
「うわ〜きれい♥」
なんて言っていました。
「きれい」なんていう運動の質的な評価ができるというのは、運動の感性が生まれてきたということでもあります。
スゴイ、スゴイ言葉でした。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
だいち組がほかのデバイスに集中しだすと
ほし組やたいよう組の子どもたちが
コースを廻り始めました。
ある意味
原志向位相から探索位相
ということですね(^^♪
それからなぎくんが……フッ……と鉄棒に興味を示しました。
その瞬間をかおるさんも見逃しませんでした。
そこでちょっと鉄棒のデバイスに工夫をしてみました。
するとこんなふうにカッコイイスウィングが生まれてきました。
ほかの子どもたちもそれに刺激を受けて集まってきました。
おもしろそうな運動の感覚って、子どもたちの直感になにか信号を送るみたいですね。
本当に不思議と突然鉄棒にみんなが集まってきました。
そしてひそかに「逆上がり」にも興味をもったなぎくんでした。
そんな変化に気づけたりすると、なんか嬉しくなってだれかに伝えたくなったりするでしょう。
そんな発見をするためにコツコツと綴っていくのがこの『まなざしカルテ』です。
愛情たっぷりの発見をして、それを喜ぶことのできるお母さんでいて欲しいというのがこの『うんどうのオフィスアワー』を始めたきっかけです。
かおるさんおめでとうございます。
大発見ができましたね\(^o^)/
そしてなぎくんに感謝ですね☆
ヨカッタ、ヨカッタ♥
4.次回のオフィスアワーに向けて
“できっこない”『バク転』の練習も続けていきましょう。
気づけばこんなふうに笑顔で背中からジャンプできるようになっています。
それからこんなふうに背中や肩で自分の身体を支えてひっくり返る感覚もついてきています。
こんな感覚がいつしか結びついていって“できっこない”『バク転』ができちゃったりします。
次回も結果を急ぐことなく、でも栄養たっぷりの愛情を注いで、子どもたちと工夫をしていきましょう。
こつこつとまなざしを向けて、書き綴っていくと……とっても幸せなできごとを見逃すことなく、子どもと共有の感覚の中で喜びを感じることができるはずです。
そしてその嬉しさが、さらにさらに子どもたちの“うんどう”を応援したい気持ちにしてくれます。
3年かけてつくっていきましょうね。
まだまだ書ききっていないことがありますが、また長くなってしまったのでこのへんで終わります……end.
芸術と子ども
今年度第1回目のワークショップでした。
いよいよワークショップの日になりました。
こども芸大の子どもたちは楽しみにしてくれていたようです。
学生たちはちょっと緊張気味でドキドキした心境でしょうか……
自分たちが準備したデバイスを子どもたちが楽しんでくれるのか、心配なところです。
体育館にはさまざまなデバイスがつくられています。
「走る」感覚のデバイス
フープについた鈴を鳴らさないようにつま先立ちで走ることにより、かろやかなステップを生み出します。
続けて「走る」感覚のデバイス
コーンをすり抜けてジグザグに走るのではなく、タッチすることでからだを正面に向けたままサイドにも移動しながらグングンと前に進むスラロームのような感覚を生み出します。
さらに「走る」感覚のデバイス
置かれたフープをとびこえることで、大きなストライドを生み出します。
「支える」感覚のデバイス
4つ足をスタートに支える感覚を生み出します。
このトンネルをくぐることで、自然と子どもたちは這い這いや4つ足歩行をしてくれます。
そしてその先におかれた跳び箱のデバイスの感覚へとつなげていきます。
そう、このデバイスとデバイスの間には「支える」感覚のつながりがあるのです。
今回子どもたちの気持ちを引きつけたのは、跳ぶ感覚のデバイス
グーッと坂道をかけあがることで自然と重心が引き上げられ、それが空中へパッと放たれる……そんな感覚を生み出します。
ここは「回る」感覚のデバイス
(毒?)キノコをよけることで大きなふところの感覚をもった前転のきっかけを生み出します。
これも回転した後にサッと立ち上がるための促発の工夫です。
そして最後はこのカーテンからさまざまな「回る」感覚の運動を生み出してもらいます。
さあ、それではワークショップ「恐竜探検隊」が始まります。
ここでは、このワークショップの世界のなかで子どもたちと学生たちがはやく共通理解し、同じようなイメージを持って“うんどう”を展開できるようにストーリーがつくられています。
それは・・・・・・
『恐竜探検隊』
ぼくらは恐竜探検隊
遠くの山まで恐竜の化石を探しに出発です
もしかしたら山には危険がいっぱいあるかもしれません
お父さんやお母さんが心配するかもしれないので
気づかれないよう、足音をさせないよう、静かに外へ出ます
木や草をかきわけ、大きな谷もとびこえて山へ向かいます
やがて行く手に洞くつが・・・・・・、さっとかがんでくぐりぬけます
すると今度は大きな岩が・・・・・・、でも大丈夫!手をついてピョ〜ンととびこえます
お!大きな山が見えてきた
けわしい坂道をいきおいをつけてかけ登ります
す、すると、坂道だと思ったのは恐竜の背中で
山は恐竜の化石でできていたのでした
あ!こんなところに恐竜の卵を発見!!
さあ、はやくおうちに帰って大発見の報告です
そうすればお父さんとお母さんも安心してくれるでしょう
恐竜の卵のようにごろんごろんと転がって
いそいでおうちに帰ります
するとこんなふうに“うんどう”が展開されていきます(*´∀`*)
ぼくらは恐竜探検隊
遠くの山まで恐竜の化石を探しに出発です
もしかしたら山には危険がいっぱいあるかもしれません
お父さんやお母さんが心配するかもしれないので
気づかれないよう、足音をさせないよう、静かに外へ出ます
木や草をかきわけ
大きな谷もとびこえて山へ向かいます
やがて行く手に洞くつが・・・・・・、さっとかがんでくぐりぬけます
すると今度は大きな岩が・・・・・・
でも大丈夫!手をついてピョ〜ンととびこえます
お!大きな山が見えてきた
けわしい坂道をいきおいをつけてかけ登ります
す、すると、坂道だと思ったのは恐竜の背中で
山は恐竜の化石でできていたのでした
あ!こんなところに恐竜の卵を発見!!
さあ、はやくおうちに帰って大発見の報告です
そうすればお父さんとお母さんも安心してくれるでしょう
恐竜の卵のようにごろんごろんと転がって
いそいでおうちに帰ります
こんな感じですネ(*^^)v
こうやって学生と子どもたちは、共通のイメージの中で“うんどう”を展開していきました。
そして子どもたちも「走る」「支える」「跳ぶ」「回る」といった運動感覚を中心に、たくさんの体験と発見をしていきました。
最初はうまくいかなかったけど少しずつうまくいく。
アッ!って感じで偶然スゴイのができちゃった。
よ〜く見ていると、恐竜に向かってジャンプするどの子どもの視線も高いところを見ている。
などなど、いろんな“うんどう”のできごとがありました。
だからみんな夢中になっていたんですネ♥
子供たちの背中にも、なにか成長を感じさせてくれるたくましさがありましたヨ!
そしてそんな取り組みに手応えと喜びを発見した学生たちも、さっそく次回のワークショップに向けて話し合いをスタートしました。
・・・・・・終わったばっかりなのに、エライですね(^^♪
今日も「芸術と子ども」を履修する学生たちが、あすの創発「うんどうの日」の準備のために研究室横で作業をしています。
だれか(子どもたち)のためになにかをする。
そんなことを当たり前のようにやってしまう優しい学生たちがここにはいます。
柳川郁生が学生のころ(30年近く前)は、こんな気持ちはありませんでした。
つくづく素晴らしいなあと思ってしまいます。
つぶやきカルテ2011(6月16日)
1.どんなことをしていましたか(子)
前回だしたお題に基づいて、
まずは手をつないでということでこんな感じでスタートです。
次はこんな感じになっていました。
親子の感覚がつながってくると、
こんな感じになるのでしょう♡
これもいきなりできるのではなく、
お母さんが子どもの感覚に共鳴できるようになり、
子どもがお母さんの感覚に共鳴できるようになる、
相互の感覚交信が必要になります。
ですからじっくりと何度も何度もくりかえし探りを入れることが必要です。
2、3回やってあきらめるのではなく、
お互いにじっくり向き合える時間の流れをこれからゆっくりつくっていきましょう。
まだまだ『うんどうのオフィスアワー』を始めたばかりの子どもと……実はお母さんが、
ある程度長い時間うんどうと向きあうことがまだできていません。
少しずつ、少しずつ向きあえるようになればいいと思います。
そして子どもたちがすぐに飽きてしまうのは、実は大人が先に飽きているからだと思ってみてください。
ワークショップを展開していていつも思うこと、
それは子どもよりそれを見ている大人の方が先に飽きてしまうことが多いということです。
大人が夢中になっている姿も大事ですョ。
跳び箱を使わない跳び箱のための……ということでこんなのもつくられていました。
そしてこんなふうにお母さんが跳び箱になったりしていました。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
漠然と自由にしているよりは、なにか課題をもったほうが考えやすいかなと思ったのですが、ちょっと難しかったでしょうか。
でもやっぱりいろいろと考えて、工夫をしながらやっていかないとこの時間(『うんどうのオフィスアワー』)はでき上がってこないと思います。
これでいいんだといつものやり方ができ上がってしまったら、それはきっと既成の概念(ステレオタイプ)ってやつになってしまっているのですから。
ですから悩めるお母さん、いっしょに悩んでいきましょう。
それが創意工夫ってやつですよ。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
今年度はだいち組の子どもたちがイメージをもってどんどん動いています。
だから新しいほし組やたいよう組の子どもたちも見よう見まねでどんどん入りこんできています。
そしてそうでない子もいます。
ですが実はそうでない、中に入りこめないほし組の子が正しいのです。
初めて出会ううんどうの世界を少しずつ少しずつ理解しながら近づいてきてくれればいいと思っています。
ですからお母さんたち、もっとゆっくり、そしてゆったり親子でうんどうを楽しむ時間の流れをつくってみてください。
そしてこんなふうに運動していても‘間違い’として正さなくたっていいんです。
まずはこれが運動への入り口です。
そしてやがて理解ができてくると、こんなふうに運動することが見つかってきます。
そんな運動感覚の発見が、子どもたちの運動の感性を育ててくれます。
だからこんな表情になっていくのではないでしょうか。
ぜひお母さんたちもそんな感性をひろげていってください。
子どもたちのうんどうにまなざしを向けていくことで、それが可能になってきます。
4.次回のオフィスアワーに向けて
次回の課題は、
だいぶ体育館の温度も上昇してきます。
ということで、まずは大人が飽きないということをお願いしますネ♡
それから効率的なやることだけやって帰るのではなく、ゆったり子どもの時間の流れをつくってあげてみてください。
ちょっと生温かくなっていますが、立って見ているのではなくお母さん自身がペタンと床に座って見てみたりするのもいいかもしれません。
体力的にはほし組は長く居る必要はありませんが、ダラダラと運動の世界になじんでいくこともこの時間にとっては必要です。
いろいろとお母さんのまなざしで意識をしながら、探ってみてください。
だいち組のお母さんたちは、最近子どもたちの成長に負けているかもしれません。
跳び箱って課題をやらせるのではなく、
“こんなこともできちゃったらすごいのにな”なんてデバイスをいっしょに考えていきましょう。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 7月 | ||||||
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 |