うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
*
2013-01-10

つぶやきカルテ2012(1月10日)

 年明け最初の『うんどうのオフィスアワー』でした。

 

 ということで大学生たちのレポート指導期間が始まったり、

今週末は「男子体操競技1種審判員研修会」があったりなので、

お母さんたちの“まなざし”を見る前につぶやいてしまいます。

 

 まあ、今回は久しぶりということでまったりした展開だったのでそれでも良いかと思います。

 

 1.どんなことをしていましたか(子)

 

  お母さんたちといろいろ考えて、

 まずは「支える」感覚をスタートに

 

 

 

 

 

 

 

  こうして鉄棒で「支える」感覚につなげてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあとはフワッと跳びこえたり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 サッと駆けぬけたり

 

 自然と軽やかな足どりがつくられていくようなデバイスです。

 

 

 

 

 

 

  こんなふうに側転してしまうのもいいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ロールに巻いたマットを使って支え跳びこしや

 

 

 

 

 

 

 

 

 いつものブリッジ返し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今回は倒立回転なんて大技も登場していました☆

 

 しっかりと「支える」感覚、背中をのばして「引っ張る?」感覚など、すごく難しい感覚を組み合わせて運動しています。

 

 

 

 そして とび箱を置いたあとに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マットを高く積み上げて跳びのってもらったり

 

 

 

 

 

 

 

 前転してもらったりしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お母さんたちもこの通り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 子どもたちよりカッコよくやっていました☆

 

 

 

 

 

 

 

 

  その先には鏡を置いて

 

 

 

 

 

 

 

 

 かっこよく跳んでもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 

 今回は参加人数も少なく、

デバイスづくりはちょっと物足りないという感じでしたね。

 

 せっかくだからもっとこじんまりとやってもよかったかな♡

 

 でもなんだかこうやって

 

親子でまったりするのもたまにはいいかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 でもいい機会だったので、年末に受けてきた指導者研修の中で感じたことをお母さんたちに伝える話をしました。

 

 そこでは体操競技選手を対象にすごく専門的な要素として「肩甲骨の動き」や「骨盤の開き」、「胸のやわらかさ」などをつくっています。

 

 その一見難しそうで高度に見える運動が、じつは子どもたちが這い這いしたり、高いところへよじ登ったり、高い鉄棒にぶら下がったりすることで自然と行われているのです……

 

 というような話をしたつもりです。

 

 なにも専門的な指導をわざわざするのではなく、“うんどう”の中で自然と発生させることができるはずです。

 

 ぜひまた一緒に工夫をしていきましょう!

 

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 

 今回はなんだかゆったり過ごしていたので特に大きな変化はありませんでした。

 

 でも意外と体操選手のトレーニングの映像に興味を持ってくれたりして、

なにかこんなところにもきっかけづくりのヒントがあるように思いました。

 

 またちょっと面白い運動があったら、

こんなふうに紹介してみるのも面白そうですね。

 

4.次回のオフィスアワーに向けて

 

 今年度の開催は

 1月

17日

 

24日

 

31日

2月

21日

 

28日

3月

7日

 

 

 

 

 

 

1月はあと3回、

そして2月、3月は卒業制作展や、卒業式の準備のため、

あわせて3回となりました。

 

 

 

よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2012-12-20

つぶやきカルテ2012(12月13日)

たくさんの“まなざし”

 

 

ありがとうございます。

 

 子どもたちに、そしてこの『うんどうのオフィスアワー』の取り組みに、

これだけの愛情を注いでくれるお母さんたちがいることがとても嬉しいです♡ 

 

 最近の『うんどうのオフィスアワー』のお母さんたちの“まなざし”は深く広くなってきました。

 

 そのことと「まなざしカルテ」がしっかりと関係していることをすごく実感しています。

 

 やっぱり本音と弱音(笑)を吐かせてもらってヨカッタです。

 

 お母さんたちみんなが再度「まなざしカルテ」を大事にしてくれてからの「うんどうのオフィスアワー」が、

変わってきたことは参加しているすべての人が感じているのではないでしょうか。

 

 なんかスゴイですよね☆

 

 みんなの理解が深まったってことですよね。

 

 これをもっともっと子どもたちに伝えていけば……どんな世界になっていくのでしょう。

 

 すっごく、すっごく、みんなが楽しい♡と共感し、共鳴しあうような“うんどう”を展開できるかもしれません。

 

 それが理想です。

 

 でもきっとそれは正しい人たちには理解されないかもしれません。

 

 けれどもそれが創造的な工夫の世界、つまりART(芸術)だと思っています。

 

 だからこども芸術大学の『うんどうのオフィスアワー』です。

 

 こつこつと地味に書きつづっているようなことが、大事な下絵になっていきます。

 

 子どもたちの“うんどう”や成長への気づきが、少しずつ豊かになっていくということは、

 ものごと(“うんどう”)の本質をみる感性が豊かになったということではないでしょうか。

 

 ・・・・・・またまた怪しいつぶやきになってしまいましたが、なんだか来年が楽しみです☆

 

 ではいつも通り

 

1.どんなことをしていましたか(子)

 

 まずはゆみこさんたちお母さんが山をつくってくれました。

 子どもたちを“うんどう”の世界に誘(いざな)う入口にしたいと“ねがい”ました。

 

 思ったようにいかなかったところもあったようですが、子どもたちや、実際に体験してみたお母さんたちにはすっごく面白い感覚が感じられたようです。

 

 

 ゆきこさんの“まなざし”:「私も「山」を味わってみる。四つばいでつかんでのぼると頂にチャリーン!とさらに体をのばしてタッチしてみる。視点が上を向くと、山は自然と上に登るほど壁に面するように感じた。壁をよじ登る感じ。この感覚は大人だけのものなのかなあ…?」

 

 なんて綴って、ゆみこさんの“母の愛”を感じていましたよ。

 

 そしてつないで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 跳び箱も置いてみたりして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんなデバイスにつなげていきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんなふうに渡ったり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 跳びこんでみたり、うま~くタイミングを合わせながらいろいろと楽しんでいました。

 

 なんだか最近は、子どもたち自身が新しい楽しみ方をつくりだしていったりしています。

 

 

 

 

 

 こんなふうにつくられたコース(デバイス)が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いろいろとかたちを変えながら展開していました。

 

 このつくりっぱなしにしないお母さんたちの探究心が、今年の取り組みの最大の特徴かもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 最後の方はこんなふうに一番シンプルなかたちになりましたが、柳川郁生はここの運動に興味がわいたのでずっと研究(観察)していました。

 

 4本のロープの間隔と高さでつくりだす『走る』感覚のリズムとのびやかなストライドの発生がとても面白かったです。

 

 

 

 

 

 その横のコースではこのペンギンすべり。

 

 こんなふうに地べたに這いつくばれるお母さん(大人)はステキです。

 

 大きくなればなるほどこれができなくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 子どもたちもこんなにきれいに滑りこめるようになりました。

 

 このからだの『伸び』や『しめ』の感覚が、また次の運動の習得に大事な要素となります。

 

 手先から足先まで、きゅっと足を閉じて滑りこむこの姿勢は美しいです★

 

 

 それから『支え』てひっくり返る「ブリッジ返し」のデバイスです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お母さんがこの『支える』感覚を理解できると、肩にすっと自分の身体がのった気持ちの良い感覚を子どもたちに伝えてあげることができます。

 

 マットに頭がつかないようにするためには、腕の力を使わないでふわっと自分の身体(体重)を支えられる感覚をお母さんがそっと伝えてあげるのがイチバンです♡

 

 

 

 

 今回はこんな感じの割とシンプルな“うんどう”だったかもしれません。

 

 (ただいま午前1時25分。あした(きょう)もあるので続きはまた……)

 

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 

 ここ最近のお母さんたちの関わりはスゴイですね。

 

 頑張ってるというよりは、我慢ができないという感じで“うんどう”をつくろうとしています。

 

 私は“頑張る”=無理をする・“頑張れ”=突き放す なんてひねくれたとらえ方をしているので、

思わず手を出したくなったり、おせっかいをやきたくなったり、楽しくしたくって、喜ばせたくって、

ついつい我慢ができずに張りきってしまうお母さんたちの今の姿っていいなあ♡と思って見ています。

 

 そしてそのために子どもたちにじっくりと、さらにたっぷりと“まなざし”をむけているので、

一度つくったデバイスがつぎつぎと形を変えていったりします。

 

 以前はつくったまんまで子どもたちにも飽きられ、放置されたデバイスに対して、

つくりっぱなし、もしくはつくりかけの公共事業みたいだなんて皮肉ったりしていたのですが(該当業種の方スミマセン)……。

 

 今は子どもたちの様子を見守りながら

 

 

そして子どもたちの気持ちをさぐりながら“うんどう”の世界を構築していきます。

 

 そう、形を作るのではなく、世界を構築(創造)していっているので、その場の状況、その時の子どもたちの心や体に合わせて形を変えていきます。

 

 ちょっとクサい言い方をするとデバイスの形は変わっても、お母さんたちの“ねがい”は不変のものかもしれません。

 

 そんな取り組み方、参加のし方がお母さんたちの主観的なとらえ方につながっているのでしょうね。

 

 はじめのころは「○○ができた」「××ができない」「力が弱い」「やる気がない」なんて客観的な結果ばかりが見えていたお母さんたちの“まなざし”に、

しだいに子どもたちの“うんどう”の本当の姿が見えてきたのではないでしょうか。

 

 今では「楽しそう」「うれしそう」「一番好きかも」「かっこいい」なんて主観的な姿をとらえるようになっていったお母さんたちの“まなざし”。

 

 そして気がつけばその自分が外から見ていたように思っていた“うんどう”の世界の中に自分がいる、

そんな不思議な、あやしい感覚になっているのではないでしょうか。

 

 なんだか理想ばかりをかかげる『うんどうのオフィスアワー』ですが、

でもそんな世界をつくる可能性を信じていきますよ。

 

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

  ほし組の子どもたちは“うんどう”の楽しみ方を分かってくれました。

 

 たいよう組の子どもたちは“うんどう”の楽しさを知っているけど、別な楽しみ方も知り始めたかな。

 

 だいち組の子どもたちはお母さんたちの“ねがい”によって、もうちょっとで次の局面で“うんどう”や“運動”を楽しめるようになりそうです。

 

 これから3月に向けてきっと楽しい展開ができるはずです。

 

 卒業間際のだいち組の子どもたちとお母さんたちの盛り上がりは、いつも楽しみです。

 

 そんな姿を追いかけながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほし組やたいよう組のみんなも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“うんどう”を楽しんでくれると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 嬉しいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして今回は、このジグザグからシンプルなものへと変化していったデバイスに夢中になってしまいました。

 

 子どもたちのすっごく面白い運動の変化に気づくことができたからです。

 

4.次回のオフィスアワーに向けて

 年明けに始まるこの時間が楽しみです。

 

 いろんなお母さんたちの“ねがい”に、お母さん同士も気づける。

 そんな雰囲気ができてきましたね。

 

 そんなお母さんと子どもたちの“ねがい”がしっかりとつながり、分かり合える、

「うんどうのオフィスアワー」にしていきたいと思います。

 

 来年もよろしくお願いします。

 

 

 

2012-12-07

つぶやきカルテ2012(12月 6日)

 最近の『うんどうのオフィスアワー』では、座って観察することがなくなってきました。

 それまではフーッと全体を眺めながら、つぶやくのためのメモをとっていたのですが、

それができなくなってしまいました。

 

 それはお母さんたちの次々とデバイスに“ねがい”をこめてつくる姿が、たくさん見られるようになったからです。

 

 なんだかもうゆったりと「さあて……」なんて批評家ぶったりするような状況ではなくなりました(笑)。

 

 そしてこの『うんどう』ブログにかける時間は長くなってきました。

 

 プライベートブログ(コブログHR)の方ではなるべく時間をかけないよう、

30分以内のブログアップを目指しているのですが、この『うんどう』ブログの方はそうはいきません。

 

 それだけお母さんたちの“まなざし”が深くなっているから、応えずにはいられなくなってきました(汗)。

 

 とはいえ・・・・・・嬉しいかぎりです

 

 というわけで今のところ地震の大きな被害もなさそうなのでつぶやきます。

 

1.どんなことをしていましたか(子)

 

  まずは子どもたちのリクエストもあり、

いつもの山ができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 気がつくとその山の前にこんなデバイスができていたので

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここでの『支える』感覚が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この山のぼりの『支える』感覚へつながってくるな☆

 

 そのために間のマット上でなにか立ちあがらないような工夫があればもっといいなあ♡なんて思っていました……

 

 

 

 

 

 

  そしたらこのデバイスはゆきこさんがつくっていて、

私と同じことを考えていたみたいですね。

 

 ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 そしてこのすべり込むデバイスがつくられています。

 

 うま~くすべり込むためには、ゆかに手をつくことが苦もなくできたり 、地べたに腹ばいになることに抵抗がないようになっていたり、腕やからだをピ~ンと伸ばす感覚を習得していたりなど、さまざまなことが必要です。

 

 

 

 

 だからきっとこの坂道をペンギンのように、そりのように、ロケットのように滑れるようになると、きっといろんな運動の習得にもつながっていくのではないでしょうか。

 

 

 そのあとに置いてあった跳び箱は、

だいち組の子どもたちのことを意識して柳川郁生がアレンジしてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 でもこうやって、小さな子どもたちもその影響を受けはじめています。

 

 この“うんどう”の世界の中で、2歳、3歳の子どもたちにも運動が見えているんですね。

 

 「あーしなさい。」「こういうふうにやるんだよ。」なんて無理に押しつけ(指導)しなくても、自然とそうなっていくのがいいですね。

 

 

 でも「あーしたら。」「こーしたら。」とおせっかいをやくのが

運動の専門家である私の役目なんですけどね(笑)。

 

 

 

 

 そのあとはお母さんたちがどうしようか迷っていたので、ちょっと“ねがい”とは違うかもしれないけどということで

 

 

 まあこれも定番ですが、こんなデバイスにしました。

 

 それでもはじめのころの子どもたちの運動と、終わりのころの子どもたちの運動に変化があったことにお母さんたちが気づいていました。

 

 そんな変化を感じて、発見できると、楽しいですよね。

 

 動感の発見です☆彡

 

 そして鉄棒。

 

 つかんだり、ぶら下がったり、振ったり、脚をあげたり、さかさまになったり、いろんな感覚を体験していきます。

 しかも自分からさまざまな運動に取り組んでいます。

 

 むりやり課題をあたえて体験の幅をせばめてしまうのではなく、広くゆったりと構えるのもいいですね。

 

 

でも「あれができたら、次はこれ。」なんてまたまたおせっかいをやいてしまうのが

運動の指導者である柳川郁生の仕事だったりします)悲(。

 

  それからとなりの低い鉄棒の方では、

前回りに取り組んでいたり

 

 

 

 

 

 

 

 

 逆上がりに取り組んでいたりしましたね。

 

 こんなふうに自ら課題をつくって取り組むのはとってもえらいですね☆

 

 できないことはツマラナイ↴だからヤラナイ×なんて思うのが、“うんどう”を理解していない子どもたちの特徴だったりするのですが、そんなところから少しずつ成長しているんですね。

 

 そして最後は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなデバイスがあり、子どもたちはまたスタートへと向かっていきました。

 

 なんとなく全体のつながりをイメージしてくれたお母さんたち(ゆみこさん)のおかげでしょうか、

子どもたちは思い思いにこのデバイスのつながりを楽しんでいたように思います。

 

 

 イメージを伝えるって難しいんですが、それを一生懸命やっていると伝わった時に二人とも嬉しくなったり、楽しくなったりするんですよね。

 それが指導者にとっては疲れたり、苦労したりすることなんですが、

その幸せを感じた時の疲労感はとっても気持ちよかったりします。

 

 重たいマットを厭わず運ぶお母さんたちの姿も『母なる大地』かもしれませんね。

 

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

  『感じ』『感覚』なんてことが“うんどう”の中に見えてきたお母さんたち、

一つ一つのデバイスに心のこもった運動へのヒントをこめられるようになってきました。

 

 すっごく高度な取り組みだと思います。

 

 一見するとこの『うんどうのオフィスアワー』は、恵まれた場所と恵まれた器具を使ったぜいたくな時間に見えてしまいます。

 たまに見学に来た人たちにも、本当に念を押すように説明をしないと「広い体育館を自由に使えていいですね~。」「いろんな道具がいっぱいあってうらやましいですね~。」で終わってしまいます。

 このなかでどんなふうに工夫をしながら、子どもたちの“うんどう”にまなざしをむけ、子どもたちの“うんどう”への志向性をつくりだしているかなんてことが見えないのです(まあそれが普通なんですが(笑))。

 

 ですから柳川郁生にとって

 この異様な世界を広げ、深めているお母さんたちは、

スゴイ!!です。

 と思ってしまいます。

 

 「まだ私は……」なんてお母さんたちもいますが、徐々に徐々にその変化の兆しはあらわれています。

 その証拠を見つけた時に、またこのブログで紹介します。

 

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 

  子どもたちはしっかりと手のひらで自分のからだを『支える』感覚をつかんでいますね。

 

 

 

 

 

 

 

 それから自分の感覚の世界をグーッとひろげていって(徒手伸長能力)、からだの先にまでいきわたらせる感覚をもち始めていますね。

 

 この伸ばしきった感じ、スッゴクいいですね♡

 

 

 

 

 そしてだいち組の子どもたちが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鉄棒の前回りに取り組み始めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実はこれは、火曜日に実施した学生たちのワークショップの中に登場していた

 

 鉄棒がきっかけになっているかもしれません。

 

 なんとなく見ていたように映っていた子どもたちの様子は、実は自ら運動の課題をつくり始めていたのかもしれません。

 

 だからだいち組のみんなはできていなかった前回りに、あえて取り組み始めたように思えます。

 

 

 

 そして学生たちはこの前回りの感覚の中に、グッと力を入れて支える感覚から、

フッと力を抜く感覚へと変化させることを伝えたいと思ってこの鉄棒のデバイスをつくりました。

 

  だからグッとこわばってしまうからだの感覚を、お母さんがフッとぬいてあげることができれば

 

 

 

 

 

 

 

  きっと怖がらずに、安心して回ることができるでしょう。

 

 そんな柔らかなサポートをよろしくお願いします♡

 

 

 

 

 

 

4.次回のオフィスアワーに向けて

 年内最後の『うんどうのオフィスアワー』となります。

 

 またそれぞれの“ねがい”や、場合によっては課題をもって体育館にきてください。

 

 “うんどう”に、そして運動に、そして感覚に向きあう志向性をめざして、

ひろくふかくゆったりとこの時間を過ごしましょう。

 

 なんかとっても楽しくなってきたので、ますますわが子を連れて参加したくなってきました。

 時間と心に余裕があったら……㋧

 

 

 

2012-12-03

つぶやきカルテ2012(11月29日)

 たくさんの“まなざし”をいただきました。

 お母さんたちのやさしい“ねがい”や“思い”を伝えてもらうと、

「よ~し♪もっと楽しくしよう♪♪」なんて気持ちになってきます。

 

 ちょっとした“迷い”や”悩み”がつづられていると、

「よ~し♪こんなふうな工夫はどうだろう……」なんて次週への意欲がわいてきます。

 

 こんなふうにしたらもっとこの『うんどうのオフィスアワー』の時間が楽しくなるかな…。

 あんなことをしたら子どもたちももっと夢中になってくれるかな…。

 

 なにか一緒に考えていく材料がお母さんたちの“まなざし”の中にあります。

   

 

 どうかお母さんたち、柳川郁生にとっての喜びはここにあります。

 

 単なる運動指導のサービスをするならお母さんたちはいりません。

 責任を持って私が(英才)指導します。

 

 でもそうではありません。

 この『うんどうのオフィスアワー』は……なんて書くのももううんざりするぐらい熱弁してきていますが、

とにかく『まなざしカルテ』を書きつづけてみてください。

 

 あとからたどってみると、なにかを覚える(記憶する)運動の時間ではなく、

なにかを感じる(学ぶ)運動の時間だということが分かるはずです。

 

 それを理解しないまま参加しているお母さんと子どもたちは、とても損をしていると思います。

 

 参加しているお母さんたちと、書いてもらえる『まなざしカルテ』が同じ数になるのを待ち望んでいます。

 

 ……あと、もう少しです。

 

 

1.どんなことをしていましたか(子)

 

 まずはお母さんたちが、思い思いにデバイスをつくります。

 なんだかテキパキとつくられていきますが、以前とは違いお母さんたちの“ねがい”の存在がそこには感じられます。

 

 そんな思いを子どもたちが感じてくれるのは……って感じもあったりしますが、年齢の低い子ほどそれを自然と受け入れてくれていますね♡

 

 

 だいち組くらいになるといろんな意識や気持ちが育ってくるので、お母さんたちを悩ませていますね。

 

 どこがスタートのデバイスということもなく、いろんな“うんどう”が展開されていました。

 

 ここでは(ハイスピード!)這い這いをしています。

 

 

 

 

 

 

 こんなふうに側転にチャレンジしていたりもします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それからロープを張って「前転をしてほしいな。」なんて願ったのですが、こんなふうに背中を使って進みだしたりし始めました。

 

 でも、こんな遊びに見える運動にだって大事な要素がいっぱいあります。

 ・ひっくり返った状態でどっちが自分の進行方向かを体感する空間認知。

 ・普段意識することのない背中の感覚への体感認知。背中や体幹を使ってグニョグニョと動く感じは、からだの末端へと力を伝えていく最初の感覚をつくってくれます。

 ・それから足で踏んばることもするし、いちばん単純で大切なゆかに寝っころがることをします。

  運動体験の少ない子どもほど、ゆかに手をついたり、転がったり、転んだりすることが嫌いだったりします。

  でもこんな体験をいっぱいしていくと、上手に転んで、上手に転がって、上手に全身で運動ができるようになるはずです。

 

  思い返してみてください。はじめのうちは体育館に来てただ歩いたり、走ったりしているだけだったのに、いつのまにか手をついたり、転がったりを当たり前のようにしているのではないでしょうか。

 

 立って歩き出して、転びそうになったら「あ!あぶない!!」ではなくて、いくら転んでも大丈夫なマットの上でたくさん転んで、上手に転べるようになる、そんな単純なことが素晴らしいと思っています。

 

 それからこれは「側転」を意識していたのでしょうか。

 

 デバイスの前後の脈絡をうまくつくってあげると、もっとお母さんたちの“ねがい”も伝わるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 となりにはこんなふうに『跳ぶ』感覚と『支える』感覚のデバイスがありました。

 

 もうちょっと助走の距離や、高さに工夫をすると子どもたちに分かりやすくなるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 このブリッジ返しも、お母さんがちょっと手伝い方に工夫をしてあげると『支える』感覚が伝わります。

 

 そのことを何人かのお母さんに伝えてみました。

 

 すると少しずつ頭をマットにつかないで、しっかりと手のひらの上に肩をしっかりとのせて『支える』感覚を見つけてくれた子どもたちが現れました。

 

 

 そのあとのこの走りは、とっても軽快でいいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてこのミニ平均台を使った『支える』感覚のデバイス。

 上を歩いて渡ったりもありますが、それぞれの運動が展開されればそれでいいですね。

  

 

 

 

 

 

  

 

  そんな中、最近コツコツと“うんどう”に向き合うことに目覚めたかのようなうきょうくんがいます。

 

 何かができかけてくると、何かとつながる。そんな経験をしていって欲しいとねがっています。

 

 

 

 

 それから低い鉄棒があったり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 高い鉄棒があったり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それぞれお母さんたちといろんな“ねがい”を見つけていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのほかにも跳び箱があったり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  倒立があったりしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ゆみこさんがいろいろと工夫を施してくれていたので、ちょっと考えついた鏡も試してみました。

 

 こんな使い方はあまりしないと思うのですが「腕を伸ばして!」「肘をぴんと張って!」「頭をくっつけない!」なんて命令(指導)をしなくても、自然とできるようなきっかけになったかなと思っています。

 

 

 

 あとでうちの息子でも試してみましたが、なかなかいい感じでした♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

  ひさしぶりの子どもたちもいたりして、ちょっとペースを失ってしまったお母さんもいましたね。

 

 毎年のことですが、『親子・うんどうの日』が終わった直後や、

だいち組も後半の時期になると突然参加者の数が増えたりします。

そんな時に今までコツコツと積み上げてきた空気感のようなものが通じなくなります。

 

 そんなことに以前はちょっと焦ってたりしたのですが、

今では季節の節目のように毎年のことと思って、

なるべくゆったりと構えながらなんとなく受け流そうと思っています。

 

 大体そんなときほし組やそれより小さい子どもたちの方が

マイペースにコツコツと“うんどう”と向きあっていたりします。

 

 そんな中でこの『うんどうのオフィスアワー』に参加し続けて、

なにか小さな変化や、上達を感じとれるようになったことを

理解できているだいち組やたいよう組の子どもたちもいます。

 

 でも、男の子たちは『仲間』という楽しさに気づいたり、

サッカーやおにごっこなどの『ゲーム』という楽しさに気づいたりする時期です。

 

 そんなときに小さな子どもたちのようにコツコツと“うんどう”と向きあわせるのは大変ですよね。

 

 けれどもそれを願うのであれば、それに負けない工夫をして、

“うんどう”の場にもっと楽しいものが存在することを発見してもらいましょう。

 

もしかしたらゆみこさんの言うように、原点回帰をして手をつないでみたらどうでしょう。

あきこさんも「ほし、たいよう、だいち、が混ざり合ってできるコースになったら……」と考えています。

まなみさんも「途中で『おうちごっこ』をしたくならないようなデバイスを作りたい。」と思っています。

けいこさんも「鉄棒に誘うだけで拒否されてしまいます……」と悩んでいます。

 

もしかしたらだいち組ぐらいになったら、正直にどんなことがお母さんたちの“ねがい”なのか、

ちゃんと伝えてあげてもいいんじゃないでしょうか。

 

 あれしちゃダメ!これしちゃダメ!ではなくって、

こうしてくれるとお母さんも楽しいなってことを伝えてあげてはどうでしょう。

 

 『うんどうのオフィスアワー』は、お母さんも楽しむ時間なんですから♡

 

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

  たいよう組の子どもたちは、ただ楽しいだけではなくなんとなくあこがれの運動が見つかってきた子と、

まだ見つかっていない子で“うんどう”との向きあい方に違いが出始めてきたかもしれませんね。

 

 ここでお母さんも一緒に考えて「こんなことできたら素敵だね☆」ってことを見つけてみてもいいかもしれませんね。

 そのためには今何が好きで、どんなことを楽しいと感じていて、どれぐらいの運動ができる準備ができているのか、

わが子のそんなところをお母さんが理解してあげることが大切です。

 できないことで引き算をするのではなく、足し算しながら工夫をしていけると素敵ですね……理想ですが♡

 

 ほし組の子どもたちはどんどん場の楽しさを感じてくれていますね。

 子どもたちの笑顔をしっかりと受けとめて、大サービスしちゃいましょう♪

 

 このままのふんいきでだいち組になったら楽しいですよ~♡

 

 だいち組はとにかく小学生に近づいています。

 小学生って大人になるっていうことではなく、より子どもらしくなる頃かもしれません。

 親から独立した“子ども”となっていく時期だから、

これまでのようなコントロールがきかなくなってくるのかもしれません。

 私はとくに教育や発達の勉強をしているわけではないので正解はわかりませんが、

だからこそ子どもには気持ちを正直に伝えて「お前のためを思ってやっているのに~」と言う前に、

「お願い♡こうしてくれると嬉しいんだけどな~。」なんてことを言ったりしています。

 

 だいち組にとっては『うんどうのオフィスアワー』も卒業準備かもしれません。

 まだまだこれからいろんなことを試しながら、お母さん自身が楽しめるように工夫していきましょう。

 

4.次回のオフィスアワーに向けて

  何を言っているのかわからない状態になってきたので、次回に向けてのお話にします。

 

 とくに今アイデアはありませんが……いつもその場の状況で場づくりを考えるので……

なにかお母さんと一緒にできる、

もしくはお母さんと一緒じゃないとできないデバイスがあってもいいかもしれませんね。

 

 そのためにもまずは手をつないで体育館に来てください。

 

 『やながわせんせいが今日は手つなぎデーだよ。」って言ってたことにしてもいいです。

 

 私も次回はわが子と手をつないで登場してみようかな……(保育園を早退させて^^;)

 

 

 

2012-11-27

つぶやきカルテ2012(11月15日・22日)

 15日はいろいろと気を使っていただきありがとうございました。

 

 無事行ってきました★

 

 それからみんなで歌ってくれたバースデーソング♪

 本当に嬉しかったです♡

 

 寂しくひとり旅立つはずの誕生日にあたたかく送っていただきました。

 

1.つぶやき返します

 なんだか2週にわたって宿題を溜めてしまったので、

いつものつぶやきはちょっとやめて、お母さんたちのまなざしにつぶやき返します。

 

なおさん「聞いた説明、ちゃんと意味が分かっているのだなぁと思いました。・・・・・・すごいなあと感じました。親バカ発言スミマセン。」

~ 親しかバカになれません。親が主観的に自分の子どものスゴイところに気づくのがこの時間です。お母さん自身が説明の意味を理解できるように取り組んでいる(たとえば側転に挑戦している)からこそ、そのことに気づけるのでしょう。 ~

 

あやこさん「やりたい事をやらそうと思いつつ、あーだこーだと言っていました。」

~ その場であーだこーだいうのは全然かまわないと思います。だって親子だから。そして一緒に“うんどう”しているから。これを外から見学していて、終わった後に「なんであの時こーしなかったの。」なんて言われちゃうと悲しいですよね。このオフィスアワーのなかでは、親子げんかもありだと思っているぐらいです。 ~

 

ゆいこさん「楽しさが運動を身につけていくように感じました」

~ ありがたいお言葉です。楽しく運動するとか、運動が楽しいとかとまた違った、この時間にお母さんたちがつくる楽しさが運動を育てているということだと思います。このニュアンスの違いはなかなか奥深いですね。 ~

 

ゆきこさん「母も一緒に参加し、デバイスを作り、子供の目線で考えるよう試みる事を勉強したら、一緒に遊具を使って息子と遊んでいる私に先週末気がつきました。」

~ 目線からさらに深まって子どもの感覚で考えられるようになってくると、もっともっとヨロコビの共有ができるようになってくるでしょう。胃のない私はすぐに食べることに例えてしまいますが、自分が世界一美味しいと思っているソースが子どもの表情をパッと変えた瞬間をとらえたとしたら、きっとお母さんの口の中にもその世界一の味がふわーっと広がると思いませんか。それが醍醐味です。 ~

 

けいこさん「毎回、デバイスに参加することが少ないので、楽しく工夫して、参加してもらいたい。」

~ しばらく参加していない期間があったので、ひなたくんにとってはちょっとペースがつかみづらいのかもしれませんね。なので創発の時間にやったデバイスを再現してみたりして、逆にひなたくんが知っているペースで取り組めるものを準備できるといいのかもしれませんね。 ~

 

ちかさん「今日のうきょうくん、いい感じーと思っていましたが、とび箱のTVをみてやりたいという気持ちを母がひろってたんですねー。よかったですねー」

~ そうですね。お母さんと子どもたちが体育館に“ねがい”をもってきてくれるといいですよねー。そしてそんなお母さんや子どもたちのもってきた“ねがい”に気づけるまわりのお母さんや子どもたちがもっともとつながってくるといいですね。そんなこともあって今回はお母さんたちのまなざしを共有しようと思ってこんなふうにつぶやいてみました。 ~

 

ゆりさん「自分から“今日は運動をやるよ”と言って体育館に行きました。前よりは、やる気が出てきているのかなと思いました。」

~ そうですね。ことねちゃんはやる気というよりは、自分のペースで運動に取り組めるこの時間で少しずつ自信のようなものをつけていっているように思います。まわりの子たちと同じような勢いでワーッとするのではなく、コツコツと工夫をしながら、ゆっくりと、そしてもっとゆっくりと失敗をのりこえながら取り組んでいるようにも見えます。大きなチャレンジばかりが目につきますが、小さなチャレンジと小さな失敗にコツコツと向きあっていくこともスゴイと思います。真剣なことねちゃんの“まなざし”を見るとそう感じたりします。 ~

 

ゆみこさん「規定のルールは作らなくても、イメージ作りの手助けをすることで可能になることが増えるように感じました。」<♡うんうん♡>「視線の行き先、手をつく場所、そのイメージ作りは音楽をイメージして歌うと音程が合ってくるように、感情を込められるようになるのと同様に思うので・・・・・・」<☆スゴイ☆>

~ なんか深くなってきましたね。でもいろいろと工夫をしてみると面白いですよね。いろんなことを試して、うまくいかなかったら適当にごまかしてみたり、ねらい(“ねがい”)通りにいかないこともありますが、研究です。そしてすべり込まないゆうたくん。プライド高く、運動(勢いよく走ること)の得意な男の子は、転んだり、手を床に着いたりするのが苦手だったりします。もっともっと転ぶ、そして転がる経験が必要かもしれませんね。 ~

 

まなみさん「遅れて来たので短時間の参加でした」

~ 残念でした。前回の“まなざし”に書いてあったように、「力強さ」、「ため」とか「しならせ」なんていう質的な運動の見方がどうなるか楽しみにしています。

 

ゆみさん「動きが体幹から先端に向けて流れていく様子にうんどうの中で成長を感じた。」

~ 私(柳川郁生)のような大人は、どうしても冷静な立場で子どもの運動をとらえがちであったりしますが(スミマセン<(_ _)>表現を変えてみました)・・・・・・これまでの客観的な運動の見方が少し主観的に(あやしく)なり始めたのではないでしょうか。どうしても私たちがやっている運動学というものは、美術やアートと同じように、科学的(客観的)な基準でとらえることに慣れた人たちにとっては信用できないものとしてとらえられたりします。でも「動きが体幹から先端に向けて流れていく様子」なんてあやしい現象を科学的に証明しようとしたらうまくできなかったりします。人に感動をあたえる作品を科学的に、客観的に数量化して証明することができないとしたら科学の持っている力は・・・・・・なんて考えたりするのが『運動学(動きの感性学)』です。科学なアプローチで証明できないこと『運動学』で説明をし、『運動学』で説明できないことを『科学』で証明する。そんな関係です。 ~

 つまりこどものうんどうの中に成長を感じるというのは、『科学』をつきぬけた『運動学』的な本質の見え方なんではないかと思うんです。

 

さちこさん「何度もフワッとする感覚を手に入れたようです。側転の練習で回ろうとする動きが、無理矢理だけど気持ちがよく伝わった。」

~ ですね!イライラしてもめたりもしますが(笑)、子どもはお母さんのことを絶対に嫌いになりません。鬼のような顔をして怒ったって「お母さ~ん(+o+)」て抱きついてきます。そんなわが子の感覚に共鳴できると、愛おしくてしょうがないはずです。そのためにも次回「ペンギン滑り」と「倒立」、そして「足で立つこと」と「手で立つこと」のお話をしましょう。そして一緒にやりましょう!! ~

 

ゆみさん「先生ととび箱を飛ぶ自分だそうです。」

~ たびたび『まなざしカルテ』に絵を描いてくれるみきちゃん。体育館だけではなくて、ここでもお母さんと共有の時間を過ごしてくれていると思うとうれしいですね。 ~

 

なおみさん「こはなもそうですが、自分の母じゃない母に見てもらったりほめてもらうのがすごくうれしいようで、それが自信につながっているように見えました。

私も、自分の子じゃなくても、がんばってる姿を見たり、上手にできたりする姿を見ると、自分の子のようにうれしく思える。このかんきょうに感謝します。」

~ う~んそうですね。少しずつ少しずつ横に広がり、縦につながりながら、みんなが仲良くなってきたように思います。子どもたちが仲良くなればお母さんたちも仲良くなり、お母さんたちが仲良くなれば子どもたちも仲良くなる。お母さんたちと私が仲良くなれば子どもたちとも仲良くなり、子どもたちと私が仲良くなればお母さんたちとも仲良くなる。そうやってみんなが仲良くなれば嬉しいな、楽しいなと思っています。子どもたちのワークショップを企画する学生たちにも言っています。「まず企画するみんなが仲良くならないと、楽しいことは伝えられないよ。」 ~

 

ひでこさん「(書ききれません”)」

~ ついに出ましたね。『まなざしカルテ」の裏面使い。これはあきこさんが得意としていた技ですが、子どもの成長が見えたとき、自分の迷いが見えたとき、“うんどう”に発見があったとき、いろんなときになにかが見えるようになったときに起きることです(笑)『つぶやきカルテ』を書く私がそうですが、『うんどうのオフィスアワー』の取り組みや、お母さんたちの『まなざしカルテ』のなかにいろんな発見があるからいつも長~~~い、ダラダラとした文章をつづってしまいます。

前にも書いたようなことを、また発見したかのようにつづってしまいます。でもそれだけいつもなにかに気づいてしまうんですね。そんな気づきをみんなで共有しましょう。

 

 いろいろといっぱい書きましたが、

私だけがお母さんたちの“まなざし”を知るのではなく、

みんなで共有することも必要なんだなと思いました。

 次回はどんな形でできるかわかりませんが、

少し時間をとってふり返りができたりしたら嬉しいですね。

 

 

2012-11-14

柳川杯

 

柳川杯

今年はどうする?

 

みなさんから要望の声があまり聞こえませんが……

今年もやっちゃう予定です♡

開催日は12月16日(日)

記念すべき第20回ということで、

主催者本人(柳川郁生)が

勝ちにいこうかなと思っています☆

 

弱い挑戦者求む(毎年のように)♡

……詳細は後日掲示……

2012-11-10

つぶやきカルテ2012(11月 8日)

 積極的なデバイスづくりが展開されるようになってきました。

 

 そしてブランコや滑り台のような受動的な遊具のようなデバイスではなく、

子どもたち自らが能動的に“うんどう”に取り組めるデバイスを中心とした展開になってきました。

 

 そこでどんなふうに、どんな感覚で、どうからだを使って、どんな工夫をしてほしいのか……などなど、

お母さんたちの“ねがい”が少しずつ見えてきたのではないでしょうか?

 

 いや!見えてきています!!

 

 だから「こんなふうにしたら」「こうしてみましょう」なんて感じで、

柳川郁生もいっしょにデバイスづくりに参加できるようになってきました。

 

 いっしょに考えることができるって、なんか楽しいです。

 

 なので、考え方を深めるいい機会かなと思って、

共通演習『芸術と子ども』の授業で企画したワークショップ

を紹介したりしました。

 

 

 

 

いろいろとアイデアを出し合いながらデバイスづくりをしていきたいと思っているので……

 

1.どんなことをしていましたか(子)

 

 こんなふうに鉄棒が置かれていましたが 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  すぐとなりにこんな高い鉄棒も並べられて、前回のようにスウィングのきっかけづくりが展開されていました。

 

 子どもたちにもとびついた反動を利用したりしながら、スウィングする気持ち良さや、楽しさが伝わってきたかもしれません。

 

 継続した展開も子どもたちの理解を深めるためにはいいですね。

 

  マットをジグザグに並べての『走る』感覚のデバイスです。

 

 見てください!この切りこんでいく感じの走り!!

 

 

 

 

 

 

   かっこいい★バランス感覚ですよね。

 

 これって実はジグザグに見えてジグザグじゃない、直線的なラインで走れるマットの並べ方がポイントなんです☝

 

 

 

 

 

 

 ただマットが置かれただけでも、こんなふうに運動してくれる子どももいます。

 

 さすがですね!

 

 

 

 

 

 

 

 そのとなりでは側転をというお母さんたちの“ねがい”のコースがつくられ始めていました。

 

 そしてなおさんがこの側転の感覚をみづきちゃんに……ということだったので、いっしょに体験していきましょうということでデバイスを並べていきました。

 

 

 

 

 しあげはこんな感じでマットに手をついて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆の形になれば側転のできあがり!って感じの以前共通演習『芸術と子ども』の授業のなかでつくったデバイスです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それからまたとなりにもどると、跳んで支えるデバイスがつくられていました。

 

 なんとなく子どもたちが溜まったり(詰まったり)していますが、なんかもっとちょうど良い高さとか、ちょうど良い助走の距離の確保とかの工夫があるともっと面白いかなと思っていました。

 

 

 

 そしてこの支えてブリッジ返し。

 

 最後の方で登場しましたが、これも次回はいくつかのバリエーションや発展系とつなげていっても面白いかもしれませんね。

 

 なんとなく楽しみが広がります♪

 

 

 

 ふつうはこんなふうに渡るんですが、「支える」感覚のデバイスにする子どももいたりして、それも面白いですね。

 

 でもここであえて「この平均台を渡るバランス感覚って、いろんな運動場面のどんなことにつながると思います?」と問いかけてみたいと思います。

 

 

 そんなことを考えてデバイスづくりの工夫をすると、また新たな発見があります。

 

 ただ単に既成の概念で道具を置くのではなく、なんか違う使い方や、導き出し方のようなものを見つけていく工夫をするともっと面白くなると思いますよ。

 「これだ!」って発見をしたり、自分に代わって子どもが発見してくれたりすると、その瞬間がけっこう楽しいもんです♡

 

 2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 

 最近はお母さんたちが積極的に研究活動をするようになってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんな感じかな? こうすればいいのかな?

いろいろと試してみることはとても大事です。

 

 そのなかから子どもたちとの運動感覚の共鳴が生まれてきたりします。

 

 それよりもまず、わが子の運動感覚の一番の理解者になれたりします。

 

 おそらくお母さんたちはわが子の気持ちはとてもよくわかると思います。

 

 ときどきよく分からなくなるのは大人の基準にあてはめた時かもしれません。

 

 でも「どうしたの?」「うん、うん」といって子どもの気持ちを受け止めてあげるのは、

やっぱりお母さんたちが上手ですよね。

 

 そこにわが子の運動感覚まで理解できるようになったら……幸せだと思いませんか。

 

 『美味し~い』って顔をしたときの瞬間とおなじように、

わが子の『楽し~い』って感覚を自分の動感といっしょに共感できたら。

 

 まなみさんもかなりの研究者になってきました(笑)

 

 きらりちゃんたちのうんどうを見て、

 音と迫力、力強さ、体のため、しならせ、勢い……いろんな感覚をまるで専門家のように見抜いています。

 

 『体のため』なんてかなりの専門用語ですよ!

 

 

 そしてそんな研究の成果を利用して、子どもたちの運動感覚を導き出してあげることだってできるようになるはずです。

 

 なにか特別なデバイスをつくるのではなく、お母さんの“まなざし”、お母さんの“立ち位置”、お母さんの“ほほえみ”ひとつで、子どもたちの運動を導いてあげることができるはずです。

 

 

 

 ただいま11月10日午前2時13分……このままつぶやき続けるか、そろそろ寝るか……

 

 なんて思いつつ……

 

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 

 だいち組の子どもたちは、楽しいというよりは多少の達成感のようなものを意識できるようになってきたのではないでしょうか。

 

 ですからお母さんたちはその先へ行かなければいけないのかもしれませんね。

 

 まあその辺は一緒に考えていきましょうということで、あえてだいち組にとって刺激的なものをと思ってこんなことをしてみました。

 

 こんな展開をたいよう組やほし組の子どもたちが見ているだけで十分伝わるものがあるはずです。

 

 ゆみこさん いろいろ試してみましょうね。

 

4.次回のオフィスアワーに向けて

 

 本当はもっとつぶやきたいこともあったのですが……「ピーマンのはなし」や、「マジックのはなし」……。

 

また書ききれなくなったので次回のオフィスアワーの中でお話しできればなと思っています。

 

 まずはまた余裕があれば追加でつぶやきますが、となりで息子をこんな状態にしてしまっている悪い父親状態なのでこれぐらいにしておきます。

 

 次回もまた楽しく、

明るく元気な時間をつくっていきましょう。

 

2012-11-09

共通演習「芸術と子ども」 後期 第一回ワークショップ

 後期第一回目のワークショップでした。

 

 コツコツと試行錯誤をしながらたくさんの運動感覚を想像していきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 授業時間外にもみんなで集まって制作したりして準備を進めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしていよいよ本番の日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは『支える』感覚のデバイスです。

 

 

「4つ足で体を支えて歩く感覚を思い出してほしい」(学生たちの“ねがい”です)

 

 

 

 

 

 

 

 「腕と足で支える感覚をより意識してほしい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「支えながら横に移動する感覚を知ってもらう」

 

 

 

 

 

 

 

 

「自分の手のひらに体重がかかる感覚を知ってもらう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『支える』感覚を担当したみんなの“ねがい”は子どもたちに伝わったでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次はちょっと『支える 』感覚と『回る』感覚の連続です。

                                              

  かる~くひじを伸ばして(支えて)鉄棒にのれるようになれば、 前回りだって怖くなくできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

  そして『跳ぶ』感覚のデバイスです。

 

「より高く、遠くへ跳ぶ感覚を子どもが普段跳ぶ高さではないところから跳ぶことによって得てもらう。」

 

 

 

 

 

 

 

「 高く跳べばそのぶん浮遊している感覚を、遠くに跳ぶことが出来ればそのスピードを味わうことが出来るであろう。」

 

 

 

 

 

 

 

さあ、『跳ぶ』感覚のみんなの“ねがい”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもたちに伝わったでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『回る』感覚のデバイスです。

 

「助走から始まり、跳び込んで手をついて体を支え、あとは体を自由に回転させながら坂を下っていく。」

 

 

 

 

 

 

 

『 走る・跳ぶ・支える・回る の4つが揃っているが、回る瞬間の体が一瞬浮く感覚を楽しんでもらいたい。』

 

 

 

 

 

 

 

『回る』感覚の“ねがい”は伝わったでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しめくくりは『走る』感覚のデバイスです。

 

「歩幅を広げると、スピードと勢いが出ることを体感してほしい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「腕を大きく動かす反動で、ボールを高く飛ばすことが出来ることを発見してほしい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スピードに乗ったり、腕を大きく振る動きの面白さを感じてもらう。」

 

 

 

 

 

 

 

  

歩幅を広げたり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腕を大きく動かしたり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スピードにのったり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

できたでしょうか。

 

 まずは子どもたちの運動の感覚を想像しながらつくってみたデバイス。

 

 ただ単に面白そうだからとか、楽しそうだからではなく、

子どもたちにとって本当に楽しい運動の感覚がそこにあるのかを考えながらつくってみました。

 

 そしてそこへストーリーを後からつけて子どもたちとの共有のイメージをつくっていきます。

 

 そのイメージを子どもたちに伝えやすくするために、

愛情をこめた作業を進めていくのがこの授業のやさしい気持ちです。

 

 そんなやさしさが子どもたちに伝わっているとイイですね♡

 

 そんなワークショップの今回のストーリーは

 

お~い!サンタさ~ん♡

 

山の木の葉も赤くなったり、黄色くなったり、

まもなく秋が終わり、冬がやってきます。

 

そして冬といえば雪。

 

雪といえばクリスマス。

 

それなのに……

 

サンタクロースの住む町にはまだ雪は降っていないようです。

 

クリスマスが待ち遠しい僕たちは、

サンタさんの町へ早く雪を降らそうと思いました。

 

さあ!サンタさんの住む町へ出発だ!

 

向こうの山の上に雪が見えるぞ。

 

登ってみたらサンタさんの家があるかもしれない!?

 

丘の向こうにトナカイらしき角が見えるぞ。

 

跳び越えてみたらサンタさんの家があるかもしれない!?

 

おや?今度は向こうにオーロラが見えるぞ。

 

くぐりぬけてみたらサンタさんの家があるかもしれない!?

 

あ!向こうに見えてきたのは……

 

さあみんなで、サンタさんの町に雪を降らそう。

 

 

………でした☆

 

 

 

 

 

2012-11-02

つぶやきカルテ2012(11月 1日)

 155枚の写真を撮ってパソコンにダウンロードしたら94枚に……

 

 ちょっと残念ですが、

画像依存にならないようにするいい機会ということでつぶやきます。

 

 そしてこのブログも広報室の中嶋さんのおかげで、

少しずつうまくアップできるようになってきました。

 

1.どんなことをしていましたか(子)

  

 まずは鉄棒がありました。

「ブタの丸焼き」や「前回り」など、それぞれ自分が得意な(好きな)ことを見つけてやっていましたね。

 鉄棒が苦手だから「ブタの丸焼き」ではなくて、好きで得意だから……、そんな“まなざし”ではるきくんを見てくれているともこさんです。

 

 

 

 

  いつも学生たちに言うのですが、運動が好きとか嫌いとかというのと、得意とか苦手というのは違うんです。

そして得意とか苦手というのは客観的な比較によって生まれてくるから、第三者の大人が決めつけてはいけないよ。と。

 どしても専門家になるとその子の可能性を見抜いてしまうようなところがありますが、ここではそんなことは考えず、

大好きなことをいっぱい見つけてあげましょう♡

 

 得意げな子どもの「ブタの丸焼き」を見るとそう感じてしまいます。

 

 次の鉄棒は、あえて先週と同じものをつくってみました。

 毎回違うものというよりは、同じことをやっているなかで、実は変化があるということを発見するのも大事だと思ったからです。

 前回よりもスウィングが大きく振れるようになってきて、子どもたちもその気持ちよさに気づいてきたな感じたら、新しいものへ……なんてしてあげるのも大事ですよ。

 毎回毎回違うもの、新しいものではなく、同じものの中での発見も大事にしましょう☆

 

それにしてもみんな、いいスウィングになってきました!!

 このあとにパッと手を離して、空中にとび出してクルン♪

なんて宙返りしちゃうと最高に気持ちいいですよ。

 本来鉄棒って「逆上がり」をするためのものではなくって、ビュンビュンと振ったりグルングルんと回ったりして楽しむものですから。

 

⇐ ほら!そんなふうに見えませんか。

 

 

 

  これは軽やかに駆けぬけるデバイス。

  いろいろと試行錯誤してみましたが、もっと効果的な方法を工夫できそうです。

 子どもたちがガーッと駆けぬけたくなるデバイスをまたみんなで考えましょう。 

 

 

 

 

 

 そしてこのデバイスではいろんな運動が展開されていました。

 お母さんたちの“ねがい”が伝わっていたり、こうこちゃんのように自分で運動をつくりだしたり……(これは田中兄弟の特徴ですね)……、それに刺激されて運動へのチャレンジを始めたり、一つの組み合わせのデバイスの中でさまざまな“うんどう”が展開されていました。

 

 面白い!

 

  ダイナミックに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私だって……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして『支える』感覚のデバイス。

 この運動の中に柳川郁生は側転の発生を見ています。

 だからせっかくなので「側転きょうしつ~!」なんていうのを今回はあえてやってみました。

 手で支えて、フワッとおしりが浮いて、手のひらと肩の上に軽~くからだがのせられるようになると……くるっときり返すことによって「側転」の感覚が近づいてきます。

 

 

 

  それから前回つぶやいた「待つ」感覚の発生……ちゃんと起きていますね♡

 

 だから横入りが許せないなんてことも((笑))

 

 でも子どもたちにとっては重要なことです。

 とくに楽しさを知っている子にとっては。

 

 

 

 2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 ともこさん 「鉄棒にとびつかせたい」

 ゆみこさん 「逆立ち、側転、とび箱……やりたくなるデバイス」

 よしこさん 「楽しい!」「もっと高く跳びたい」「もっとこうなりたい」

お母さんたちにいろんな“ねがい”が生まれてきて(みえてきて)、

工夫の気持ちがデバイスや“まなざし”に表われています。

 

 ゆきこさんの“まなざし”はかなり深まってきているので、

来年の授業で特別講師をしてもらおうかななんて思っています((笑))

 

 「子どもたちの運動とともに育つお母さんの“まなざし”」みたいなテーマで♡

 子どもの運動の感覚に共鳴できると、本当に愛の力のようなものでフワッと空中に引き上げることができるんです。なんて怪し~い話をきっと真顔でできるようになっているはずです。

 

 それからあきこさん、いろんな母たちや子どもたちに向けた“まなざし”は、もうりんくんみちるくんこうこちゃんのお母さんを越えて『うんどうのオフィスアワー』のお母さんの“まなざし”に深まってきたのではないでしょうか。

 

 『うんどうのオフィスアワー』の♡母♡って感じでしょうか。

 

 3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 たいよう組やほし組の子どもたちも、じっくりと“うんどう”に向きあってくれるようになりましたね。

 ここって楽しいんだ!体育館って“うんどう”するところなんだ!っていうのを理解してくれているんですね。

 

 あんまり自由で楽しいから、‘遊ぶ場所’と思ってしまう子もいますね。

 それはそれでしょうがないし、友達との仲間遊びができるようになってくるとそっちの方が楽しくなってしまいます。

 そこでうまく子どもたちをまた“うんどう”の世界に連れ戻してくるのが私たちの工夫だと思います。

 

 少しずつ裏工作(「遊ぶのはここじゃなくていいんだよ」みたいな)もしながら、せっかく体育館にいて遊んでいたらほんとうに楽しいことがなんなのか分からないまま終わってしまうということを、ぜひ感じてもらえるようにしたいですね。

 

 でもきっと、いまほし組やたいよう組の子どもたちはそんなことに気がつき始めたと思っています。

 

4.次回のオフィスアワーに向けて

  お母さんたちの“ねがい”と学生たちの“ねがい”、そして柳川郁生の“ねがい”、みんなの“ねがい”をつなげられるよう、デバイスづくりのいまそのときに、子どもたちが“うんどう”の世界にいるいまそのときに、お話をしながらオフィスアワーしましょう。

 いろいろあとでつぶやいちゃいますが、やっぱりその場のいまそのとき伝えたいですね。

 

 次回もよろしくお願いします。

 

 

 

 

2012-10-26

つぶやきカルテ2012(10月25日)

新しいブログシステムへの転向第一号なので、

まだまだうまくアップロードできませんが、

まずは内容重視ということで画像等の見苦しさはかんべんしてください。

 

1.どんなことをしていましたか(子)
 

 子どもたちの“ねがい”も取り込みつつ、積極的にデバイスづくりをしてくれています。

 そんな姿に触発されてかはづきくんきらりちゃんも自分たちの構想でデバイスをつくってくれたようです。

 

 

 

 

 

 最初のデバイスは鉄棒でした。

 少し遠くから跳びつくことでスウィングの“まぐれ”を発生させること、それから前に跳んで下りるようにお母さんたちが考えていたので、すり鉢状にマットを設置することで安全に降りられるようにしました。

 

 

 

 

 結構平面のまま前に跳ぶと足をすくわれてひじ関節の脱臼なんてことがあります。

 なので着地を受けの斜面にしておくと少し安全になります(参考まで)。

火曜日のたいよう組の“うんどう”の時間に「バク転」をちょっとだけしたので、みきちゃんなつきちゃんのやりたいとリクエストでこんなデバイスもつくりました。
  まずは背中からジャンプして倒れる。
単純なように思えますが、この見えない感覚がやがて見えるようになる感覚へと変わっていくという高度な運動感覚の発生が起きるのです。

 

 

すると実際には見えていない背中で着地することが怖くなくなるのです。

そしてこんなふうにお母さんに手伝ってもらってブリッジやバク転をするコーナーも設けてみました。

 

 

 

 

 

 そのあとはなんとな~く 跳び箱が置かれていました。

 なんだか“ねがい”はよくわからなかったので、あとでちょっとだけアレンジして、少しだけ子どもたちにアドバイスを入れてしまいました。

 ……ついついほっとけなくて余計な手出しをしてしまいます 😉

 

 

 

 

 このデバイスはゆうたくんからのリクエストでもあったようです。

 先週から継続のデバイス。

 またやりたいと思ってもらえるのもいいですね。

 ここでは『走る』感覚、そこから『跳ぶ』感覚、そして『支える』感覚、『回る』感覚と、次から次へと運動の感覚をつなげていくことが必要になります。

 そんな心地よさに気づくと楽しくなるんですね。

 ほかにも『状況投射化』や『伸長化』といった現象も起きていますね(あとで説明します)。

 

 

 こんなふうに『支える』感覚のデバイス。

 まさえさんはもっとタフなイメージで考えていたみたいですが・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 まずはこの程度でもいいんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 

 そしてこんなふうに最後のデバイスがあったのですが、ちょっとわかりにくいかなと思って・・・・・・、

 

 

 こんなふうにサイドにフープをならべてみました。

 

 なんとなく“ねがい”が分かりやすくなったかな。

 

 なんとな~く全体的に『支える』感覚の多いデバイスでしたが、成長するにしたがって床に手を着くような運動はどんどんしなくなってきます。

 でも結構いろんな運動に発展するためには大事な素材です。

 手や足、全身を協応させながら展開する『支える』は、ぜひいっぱいやりましょう!

 

 

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 

 「台の上でくるっと前転したい」「バク転の練習がしたい」「側転がしたい」子どもたちの“ねがい”をお母さんたちがくみ取ってくれています。

 そんな子どもたちのためにお母さんたちはいろんな運動の感覚を探ってくれています。

 実際に動いて試してみたり検証を繰り返し、探していきます。

 これはもう運動の専門家の「実験」と「研究」の世界です。

 愛の力を持ったお母さんたちの「研究」は最強です!

 

 でもそんな下地はこんなふうに子どもとおんなじ感覚をたどってみると見つかってくるのかもしれません。

 

 一緒にビョ~ンと跳んでみたりしながら

 

 二人の感覚をつなげていくと

 

 気持ちが良かったり、楽しかったり、心地よかったりした運動の感覚を

 

 伝えてあげることがうま~くできるようになるはずです。

 

 今だからできる子どもたちの運動感覚との共鳴!
 まだまだ手をつないでくれる今、まだまだギュッと抱きしめさせてくれる今を大事にしましょう。

 

 いや、思う存分満喫しましょう♡

 

 それにしても本当にお母さんたちが子どもたちと一緒に跳び、一緒にひっくり返る、子どもたちに運動を指図するのではなく、一緒にたどっていく、そんな場面が広がっていてすっごく素晴らしいなと思っています。

 

 

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 

  いつものことですが

 自分の前が空くまで待てる子と

 

 待てない子がいます。

 

 

 この変化は、その子の規律の意識というよりは運動の感覚世界がどれだけ広がっているかということの方が重要だと考えています。

 今自分がいる状況のその先で自分がどんな運動をしようとしているのか(状況投射化能力)、そしてその先の感覚と今の感覚がつながっているのか(徒手伸長化)、なんてことが分かってくると踏み台の先の運動を気持ち良~くするためには、だれにも邪魔されないようここからスピードをつけてあそこへたどり着かなければいけないんだということがみえてきます。

 だから前の子が終わるのを待てるようになります。

 まだその感覚が発生していない子は、やりたくてしょうがないから、楽しくてしかたないから、待てないんですね。

 だからそれはそれで良いことかもしれません。

 そんなふうに考えると、待てなかったり、横入りしたりすることも、子どもらしいいい反応なのかななんて思ってしまいます。

 こんなこともこの『うんどうのオフィスアワー』のみんなで共有できると、やさしい時間がつくれるかもしれませんね。

 それよりも子どもたちはからだを巧みに使ったり、工夫をしてできるようになったり、なにか意識を持って“うんどう”に取り組むことに気がつき始めていると思います。

 きっとお母さんたちの“ねがい”を工夫してみると、「!」って感じで気づいてくれるでしょう。

 

 

4.次回のオフィスアワーに向けて

 

 う~ん、なんて言うか次回はなんて気張らないで、ゆったりと次回を迎えたいなという感じです。

 でもいろんなところで『感覚』を深めることもしていきたいなと思っています。

 子どもたちが変化すると、お母さんたちも変化します。

 子どもたちの“うんどう”が深まると、お母さんたちの“まなざし”も深まります。

 いろいろ深めていきましょう。

 

 ・・・・・・やっぱりまだ使い勝手がしっくりこないので長時間かかってしまいました。

 もう少しうまく扱えるようになれば、もっと伝えられそうですがそれまでは・・・・・・

 

 それからきのう5歳の息子から「マジックと魔法は違うの」と聞かれました。

 なんかうまく説明できなかったけど、運動に当てはめて考えてみたら「」ちょっとした発見がありました。

 なるほど!「教える人はマジックを使って、教わる人は魔法を使うんだ。」ということでした。

 詳しく書くとまた長くなるので、また今度・・・ほかの仕事もしなくてはいけないので<(_ _)>

2025年6月
« 7月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

最近の投稿

最近のコメント

アーカイブ

カテゴリー

ブログロール

関連リンク

メタ情報

東北芸術工科大学
TUADBLOG