すでに8月7・8日の「オープンキャンパス2」に向けて動き出しているので、終わったばかりのはずの「オープンキャンパス1」がだいぶ前のできごとだったような気さえする今日この頃です。
さて、6月に入ったこともあり、AO入試に関する御質問も増えてきました。
美術科彫刻コースと環境デザイン学科(06年4月より建築・環境デザイン学科に名称変更予定)では、<A日程>のエントリー締め切りが6/23です。
「<A日程>と<B日程>では何か違うんですか?」という御質問をいただくことがあります。違う所は「日程」だけで、選考方法や「早い方が有利」などということは全くありません。「もう準備は万端。いち早くチャレンジしたい!」という方は<A日程>で、「もう少しじっくりと」という方はそれ以降の日程をお選びください。
ここからが今日の本題。
毎年本学の新入生には「新入生アンケート」を実施し、その中に「来年度東北芸術工科大学を受験する方にアドバイスを」という項目を設けています。さすが芸工大生、毎年びっしりと書き込まれたアンケートが私達の手元にきます。今年の新入生(現1年生)のアンケート結果がまだまとまっていないのですが、それ現2年生が書いてくれたアンケート結果の中から、彫刻と環境デザインのAO入試に関するアドバイスを抜粋しましたので、ぜひ参考にしてください。
(ただし、あくまでも「アドバイス」です。この通りにやれば絶対だ、というものではありませんので御承知を)
美術科彫刻コース
○私の場合は、高校に美術科はあるものの、私はそこへ入学できず、普通科(進学)での合格だったので受験勉強はとてもきついの一言だった。1年~3年までの高校の授業のカリキュラムに『美術』の授業が一回も入らなかったので、授業でも美術をすることはできませんでした。本格的に美大へ行こうと思った時は高2の秋。先生には少し遅すぎだと言われ、部活よりも絵を描く事に専念しました。放課後は、美術科のアトリエに通い、毎日、8時くらいまでデッサンをしました。朝も早く行って、授業がはじまるまで一人でアトリエでデッサンをしました。それまで思っていた美術が楽しいと思えなくなり、正直向いてないのかなと悩みましたが、そんな甘いもんではないと自分に言いきかせ、夢中でデッサンをしました。だんだんデッサンのコツをつかむと『楽しい』と思えてきて、だんだんうまく描けてくると、『超楽しい』と思えるようになり、もっと写真みたいに、もっと本物近づけるために、もっとまるでそこにあるかのように、つかめる位にと思えてきて、『超超楽しい』と思えてきて、デッサン1つでも作品として愛着が沸き、もっとうまくなろうという向上心までも手に入れることができました。はっきり言って自分のレベルは低いと思いますが、日々うまくなってると自分に言い聞かせ頑張っています。実技対策としては、とにかく描く、描く描く…だったので対策っていう対策はなかったです。あと、うまい人のデッサンを研究する事です。
環境デザイン学科
○初めて東北芸術工科大学を訪れたのは、AO入試の面接を受けた日でした。大学の外見にまず感動しました。環境に恵まれ(空気や自然の音が聞こえたり…)入学したい気持ちはとても高まった気がします。実際に入試(AO)を受けてみての感想は“びっくり”の一言です。課題を作成するために、私の地域を自転車で冒険する毎日でした。その中で人とたくさん接したり、自然を目の前にして一人で昼食をとったり、試験の課題なんだけど、自分も楽しませてもらったりしながら“自分の街を紹介する本”が仕上がったときの達成感は、忘れられません。次の試験日には、新聞を作成したり、みんなで話し合ったり、楽しかったです。新聞を書くことや絵を書くことは好きなので絵を書いていたりすると時間がとても早く過ぎてしまうので、そういう所に注意しながらがんばりました。受験生!まずはAOを受けてみてはどうでしょうか?自分の好きなことで受験出来るんですよ。受かっても落ちても絶対後悔はしないと思います。自分の力が発揮できれば、絶対合格します。私は発揮できました。“環境デザイン”をAO受験する人にやっててほしいことは、“絵を書くこと”“本を読むこと”です。自分を信じて、受験がんばって下さい。
○私はAO型入試を受験し、合格しました。私自身の経験を交えながらアドバイスしたいと思います。まずAO型入試に向けてしたことは、東北芸術工科大学を知るということでした。大学の合同説明会に行ったり、大学で出しているパンフレット等には何回も目を通しました。大学を知るという点ではオープンキャンパスや大学祭への参加も一つの手だと思います。大学を知ろうと思うことで一次試験で行われた面接にも自分の疑問を面接官に投げ掛け、緊張することなく一次試験をクリアできました。AO入試の二次試験は、プレゼンテーション、グループディスカッションということだったので、ある程度予測を立て、私の志望する環境デザイン学科に関係するものが出るのだと思いました。なので、二次試験に向けては環境デザインに関する本を読みました。本を読むことで考えるということが身に付いたような気がします。プレゼンテーションやグループディスカッションでは、しゃべるという動作も必要になります。しゃべることが特に苦手な私がこうしてようやく普通にしゃべれるようになったということを紹介します。まず、縦のつながりを持つということです。友人や家族というようないつも一緒にいる人達で話をしても何も変わりません。私はアルバイトというものを経験しさまざまな世代の人達と話すことを実行しました。世代によって考え方が変わってくるので、その中でどう自分の意見を言えるかだと思います。
○私はAO入試で環境デザイン学科を受験しました。先輩からどのようなことを勉強したか聞いて、まず最初は先輩と同じように自分の周りの道を歩いて何でもいいので気がついたことをスケッチブックにかきこんでいました。例えば、自然について、ここは田んぼばかりだとか、風景がいいなどなんでもいいと思います。次に自分で歩きながら地図を書き、スケッチし、写真をとって一枚の紙にその地図の写真とコメント付きのオリジナルの地図をつくりました。そしてそれを先輩にみてもらって、自信をつけていけばAO入試では自分の力を出せると思います。
○【AO入試合格体験記】…「AO入試」と聞いて難しく考える人は多くいると思います。私も実際そうでした。しかし、予想と現実は違うものですね。そうです、私はこのAO入試を受け
て入学資格を得ることができました。私のAO入試に対する不安を解消し合格へと導いてくれたきっかけは、各地方で行われる合同説明会でした。高校最後の球技大会が明日へとせまっているのに、休日練習をサボってまで出かけたことを覚えています。その合同説明会の席で芸工大の入試課の方と30分くらいAO入試を中心に相談をし、「AO入試は募集定員の少ない面はデメリットだが、前期・後期の2回もチャンスがあり、仮に両方失敗しても推薦入試や一般入試も受けられる面がメリットです。小さな可能性を大事にして下さい。」ということで、私の挑戦は始まりました。私は自宅へ帰ると早速AO入試の手続の書類を書きました。その最中、美術部でもなく芸術のことにはあまり無関心で体育会系な自分がAO入試に受かるだろうか、ましてや芸術の道を進めるのだろうか…と次なる不安が私を襲いました。しかし、自分が本当にやってみたい事を考えるとやはり芸工大が良いのです。芸工大に行きたいのです。絶対に。私は一心にその気持ちをAO入試の手続書類に書きました。一次二次三次試験の全てが初めての体験でしたが、その一つ一つの体験で自分のやりたい事、好きな事、考えを充分とは言えませんが表現できました。自分と一緒に受験した人、全てが自分よりずっと凄いや…と、へこんでいました。ちなみに合格後、その人達と話をしているとみんな私と同じ事を考えていた事が分かりました。己の道を進めば良いのですね。 私は無事にAO入試に受かることができました。そこで必要に感じたことは、熱意(制限時間さいごまであきらめない、自分の考えを曲げない)と今まで生きてきた中で培った知恵です。どちらもこうすれば手に入る、というものではありません。自然と見につくのです。私の場合、体育系だったからこそ熱意が備わり、環境デザインに興味があったのでそれにまつわる文章は念を入れて読むことで少しの知恵は補うことができました。最後に、チャンスは待っていたらやって来ません。自分から行動を起こせば必ず成就します。自分に弱点があってよいのです。弱点を恐がって食い下がってはいけません。100%後悔します。
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