大学も今日から年末年始の一斉閉館となりました。
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さて、19日に、
文化財保存修復研究センターのエックス線室に、保存科学の米村先生(右)と西洋絵画修復の森先生(左)が。
14日まで宮城県美術館で開催されていた「生誕200年 ミレー展 ―愛しきものたちへのまなざし―」で展示されていた「群れを連れ帰る羊飼い」(吉野石膏株式会社所蔵[山形美術館寄託])の調査を行っていました。
保存修復の分野は、人間でいえば医者と一緒なので、レントゲンで内部構造を確認するわけです。
一口に「レントゲン」と言っても、内部構造を把握するためにエックス線の強さが必要になるのかは例え絵画作品だとしても作品によって異なるので、強さを変えながら試し撮りをしていきます。
ちなみに、人間のレントゲン撮影だと一瞬で強いエックス線があたりますが、文化財などの場合は、比較的弱いエックス線を時間をかけてあてます。
この場合は、写真でもあるように2分間あててますね。
この機械でエックス線写真ができあがってきます。
木枠に止められているねじが、ストレートのものとスクリューのものがあったり、布地に入り込んでいる顔料が見えたりと、このレントゲンでもいろいろ把握できます。
ちなみに、このエックス線取扱いの資格を在学中に取る学生も。
大学院生では修復工房に就職する方もいれば、いわゆる「理系」な分野にもなるので、4年生の中には気象情報会社のウェザーニュースに内定している方もいます。
「保存科学とお天気???」と思うかもしれませんが、文化財などは屋外に設置されているブロンズ像を処置したり、ということもあるので、「屋外環境」についての研究をしたりしているから意外とつながるものなのよね。
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