12月に本学の3年生が六本木ヒルズを訪れました。
目的は、ご存知楽天株式会社で働いている本学卒業生を訪問するためです。
と、ここまで書いておきながら当日の様子の写真はないんだけど・・・
訪問した学生にとって、ものすごく刺激になったようで。
この方は宮城県出身で、本学を卒業後山形で地元タウン誌やモンテディオ山形ファンマガジンの編集チーフ・編集長などをされていました。
その後楽天株式会社に入社されています。
今回は「Web業界の仕事と求められるキャリア」というテーマ。
とはいえ、いまや楽天は様々な業種を持っている会社ですので、本学が東北の大学ということもあり、
「楽天イーグルスの運営に興味がある方がいる場合は、イーグルスを運営する楽天野球団のスタッフもお待ちしています!」
なんてご配慮もいただきました。
社会人として学生へのアドバイスとして、以下のような言葉がありました。
・会社にとって欲しい社員というのは「自分の会社に1円でも多くの利益をもたらしてくれる人物」です。
・99%と100%の違いを考えること、100%と101%の違いを考えること。
・「自分自身の力によって何かを変えることができた」と思える瞬間が訪れるまでは、入った会社を辞めないこと。
いま彼は、「コンテンツ企画推進部」という部署でディレクターの仕事をしています。
ウェブ制作におけるディレクターの仕事とは、
・わかりやすいナビゲーションの配置
・楽しくて簡潔なページ(企画)の作成
・ニュースや企画ページなどからユーザーを誘導
など、ユーザーの目に触れるコンテンツを作る最前線の仕事です。
さて、この卒業生は本学のどの学科の卒業生だと思いますか??
メディア・コンテンツデザイン学科だと思う人が多いでしょうねぇ。
彼は、美術史・文化財保存修復学科の卒業生なんです。
「大学の学部・学科」と「職業」をどうしても結びつけて考えてしまう高校生や親御さん(高校の先生方もそういうところがありますね・・・)にとっては、理解していただくのが難しいかもしれませんが、社会ってこういうものだったりするんですよ。
ちなみに、先ほどご紹介した楽天イーグルスを運営する楽天野球団にも、本学の卒業生がいます。
楽天野球団 スタッフインタビュー[東北楽天ゴールデンイーグルス]
これを見て、「楽天に入るためには、美術史・文化財保存修復学科を卒業すればいいんだ!」なんて単純に考えられてしまうと困るんだけど(笑)。
逆に、「美術史・文化財保存修復学科を卒業しても、美術や文化財の仕事にはつけないんだ!」なんて勘違いをされちゃっても困るんだけど。
大学での学びをもとにして、社会ではいろんな仕事にいかす方法があるんだよ、ということを伝えたいわけよ。
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記念に長いコメントをば。
こんにちは。
楽天株式会社の杉山敬太郎と申します。
東北芸術工科大学の卒業生です。
「へぇー、芸工大もHP変わったねー。
おっ、入試課のブログがあるんだー。
ほう。楽天の人が僕以外にもいるんだぁ。
…ん?
これ、自分か!(笑)」
ということで、発見しちゃいましたー。
記念に以下、長ーいコメントも。
僕はスポーツの強い、しがない公立高校の高校生でした。
大学に入れる学力はほぼなかったに近いのですが、
文章を書く力だけは自信がありました。
それで、芸工大のオープンキャンパスに行って、
その雰囲気の良さに「ここに決めた!」と決心。
大学入試は芸工大以外受けておりませんでした。
芸工大でやりたかったのは、
現代芸術を幅広く勉強して、それを論述できる人間になること。
映画とか音楽、さらには絵画が好きだったので、
ずっと好きでいられるようにきちんと勉強しようと。
そう思ったのです。
入学後は芸術だけで飽き足らずに、
スポーツジャンルの文章を書き始め、
運よく数多くの雑誌に記事を書く機会にも恵まれました。
そして、今度は記事を書くことはもちろん、
記事を束ねる仕事がしたい、と思って雑誌編集者に。
気付けば、父と同じ仕事をしておりました。。。
社会人3年目の夏に転職することになり、
情報を編集できる面白そうな仕事を探し、
今の職にある、という状況です。
世間的に見れば、
体育会系公立高校→芸術系大学で美術史の論文を書く→スポーツも書く→地方の情報誌編集→WEBディレクター
と、「おまえは何をしたいねん?」というわけですが、
僕としては、、、
芸術の基本を学びたい→文章を書きたい→スポーツも書きたい→記事を束ねたい→もっと他ジャンルで情報を編集したい。
と、一本の線で繋がっています。
ひとことで言えば、
「キャリアはスライドさせて、己を常に成長させよう」
そういうことです。
芸工大のいいところは、キャンパスが分散していないところです。
要は仲良くなる人間がデザインをやってたり、彫刻作ってたり、
デジタルコンテンツを作っていたりする。
すると、キャンパスが分散している大きな芸術大学とは違い、
創作視野の広い学生が出てくる。
それが活動の幅やアイディアを補強します。
今後も高校生に目指される大学、
そして、卒業生が誇れる大学になるよう期待しております!
頑張ってください。
…ではなく、
頑張りましょう!
2007/01/26 14:02:楽天株式会社の杉山です
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これはこれは 杉山さん、ありがとうございます。
すいません、いつのまにか記事になってました(笑)
お伺いした学生はほんとに喜んでいたようです。
またぜひブログ見てください。
実は私も拝見してます(笑)
2007/01/26 22:54:かんり
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