水曜日のネタ。
グラフィックコース卒業生で現在(株)セガのデザイン開発部にお勤めの
伊藤さんによる講演会がありました。
講演会、というとかたそうですけど、
いまのお仕事や学生時代の経験がいまどうつながっているのか、
といったお話を伺いました。
伊藤さんはいま、アーケードゲーム(ゲームセンターなどにあるやつ)の担当で、
主にキャラクターデザインを担当しているそうです。
バーチャファイター5などのキャラクターデザインも担当。
でも、キャラクターデザインを担当しているからといって、そればかりをやるわけではなく、
アーケードゲーム機のデザインやゲームのロゴデザイン、
雑誌広告、店頭用ポスターなどもやるとのことで、トータルなデザインを行うそうです。
(だからよく進学説明会で「キャラクターデザイナーになりたいんですけど」っていう方がいるんだけど、実際の仕事としてはそればっかりやるわけじゃない=トータルな能力が必要、ということがわかっていただけるよね)
その他
・キャラクターデザインの仕事は、プレイヤーキャラクターとコスチュームデザイン。
・仕事はキャラクター班、ステージ(背景)班など、1班5~6人のチームで進める。ワンマンプレイではできない。
・大学で経験したこと(自主制作で友達とミュージックビデオを作ったり、アニメーションを作ったり、グループ展をしたり)は、いますべて生かせている。
・大切なのは人間的なところ。「一緒に仕事をしたいな」と思ってもらえるかどうか。
・「就職試験で受からなかったのは芸工のせいだ!」というのはお門違い。
・作品選考の前に筆記試験(高校レベルまでの問題)があるので、それで落とされたら見ていただくことすらできないので、勉強はがんばりましょう。
・クライアント(お客様や発注先)の要望を限られた中でいかにフルに表現できるか、という能力が必要。そうでなければ「ただ絵が描ける人」に過ぎない。
・キャラクター1体を2体にするのはラク。でも0を1にできるデザイナーは強い。0を1にする際は「どうしたらいいの?」という指示待ちになりがちだが、それではデザイナーといえない。
・大学時代油絵や日本画をしていたという人も多い。
伊藤さんの話を伺って改めて確認したのは、ゲームしか知らない人、ゲームにばかり興味がある人じゃダメだなぁ、ということ。いろいろな経験や体験をすること、いろいろな人と交流があること、結局、社会に出て行く上でトータルに必要となる能力がまずは必要なんだということ。
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