入試課ブログ

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2008-07-03

そつぎょうせいこーえんかいその2

こんにちは、入試課ブログです。

先日行われた「卒業生講演会」の様子をば。
この日は、本学のグラフィックデザインを卒業ののち、
大学院仙台スクールをこの3月に修了され、
今年4月から株式会社ぴえろhttp://pierrot.jp/index.htmlプロジェクト事業本部におつとめの黒岩さんが講師です。
◆(株)ぴえろ 紹介
1979年設立以来、「ニルスの不思議な旅」「幻想魔伝最遊記」「十二国記」「NARUTO-ナルト」などの人気コミックスや、小説を原作としたTVアニメーション「魔法の天使クリィミーマミ」「幽☆遊☆白書」「NARUTO-ナルト-」「BLEACH」等、常に新鮮な感覚で次々と話題作を作り続けている。
代表取締役の布川郁司氏は本学仙台スクール教授。
[事業内容]
アニメーション企画制作/ 版権管理/グラフィックデザイン/イベント企画運営 その他

◆(株)ぴえろに就職した経緯等
アニメが好きなので関わりのある仕事に就きたい、動画を作ってみたい、と思っていた。その時に、幸い仙台スクール教授の布川先生から声をかけていただき、2007年4月入社。
「製作進行(絵を描く人と会社との橋渡しのような仕事)」にも興味があったが、自動車の免許を持っていないといけないことがわかり、現在の所属に。
初めに会社から、「1年で使いモノにならなかったら辞めてもらうよ。」というキビシイお話もあったが、上司に恵まれ頑張っている。どこの企業でも同じ状況であろうが、役に立たない人に投じるお金はナイ!ということ。(掃除も自分達でするし、ゴミ袋1枚をも無駄にはしない、そんな社風。)

◆黒岩さんのお仕事について
現在、プロジェクト事業本部 版権制作部 デザイン課に所属。
版権制作部では、キャラクターを起用したポスターやCDジャケットのデザインなど、主に動いていないアニメを手がけている。自分が関わったものが、カタチとなって世の中で見かけることができるのが嬉しいし、やりがいになっている。これらは動きのあるアニメーションとは違って、1枚の絵をじっと見られるタイプの
ものなので、比較的絵がよく描ける人が担当している。ロゴやポスターのメインビジュアルなどは、社内のコンペで決める。経験年数やポジションに関係なく、それぞれの作品の出来を評価される。(ちなみに、劇場版ナルトのポスターデザインは黒岩さんのデザインです!)
また、「版権案内」も手がける。これは、(株)ぴえろの作品を、出版社やテレビ局等へ売り込む時のカタログとなるもの。(例えば「NARUTO-ナルト」は、集英社で取り上げられ、テレビ東京で放映されています。)会社の「顔」となるカタログなので、制作にはかなり力を注ぎ作り込む。その他、TV用ビジュアル素材(次週の予告のコマ)なども。

☆他のセクション、こんなところもある!
(アニメの絵を描く以外にどのような仕事があるのか?)
イベント課…ジャンプフェスタやアニメフェスタなどでのイベントの企画。
制作部…上記フェスタに出展する、大モノ小モノの製作。キャラクターを起用したデコトラなどを手がけることも。

◆仕事を通じて感じたこと・後輩に伝えたいこと

●モノづくりに関わりたいと考えている人はスケジュール管理をきちんと!
ある仕事をやり遂げる為に自分はどのくらい時間が必要なのかを把握し、その為にどのような取り組みをしなければならないのかを考えられること、これらが基本的に求められる力です。
学生のうちに大小さまざまなものを制作することで自分の「引き出し」を多く作っておくことが大切です。

●心が折れないこと!繰り返し取り組んでいくこと!
仕事が進む中で、出版社や放送局、映画製作会社など多方面の担当者が集まって行われる「監修」という場面が何度かあります。
決まりかけていた案件であっても最後に「一からやりなおし」などということになりとても苦労することもありましたが、製作に関わる人は皆「オリジナル作品の世界観を壊さないように、且つ、より良いものを!」という信念で作っています。そのよう
な人たちの一員として何度でも諦めず取り組むことで確実に良いカタチに仕上がっていきます。これは大学の授業や課題でも同じです。

●文章を読んで想像できることがすごく大切!
仙台スクールの布川先生からいつもアドバイスいただいていたことです。見たままを描いて満足するのではなく、言葉から想像して絵を描けるようになること。沢山本を読んで頭を鍛えることが大切です。

●本気で悩んでください!そして答えを出してください!
就職先を仙台の会社にするかどうか悩んだ時に、その会社の方からいただいた言葉です。悩むことから逃げてしまったら、前向きに進むことなんてできません。精一杯悩んで決断した時に、見えてくることがあります。そして頑張ることができます。

最後に、
私は多くの人に生かされていると感じています。大学時代も社会人をしている現在も、多くの人に支えられ、恵まれてきました。仕事は本当に忙しいし、まだまだ学ぶべきことは多いですが、楽しく頑張れていることを嬉しく思っています。
私も、自分に自信がなくなり今思えば「ぜんぜんダメな時期」がありました。しかし、今がダメだからといって諦めないで欲しいです。そんな気持ちを込めて、今回「夢見るリアリストがちょうどいい」というタイトルを付けました。夢に近づくためには、今日どうしなければならないのか、今日何ができるのかを考えてください。(明日、自分に何が起きるかわかりませんから。)

▼今日の記事
空き箱で兼続の甲冑作り[山形新聞]

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