山形みやげと言われるどなんだべね?
こんにちは、入試課ブログです。
もちろんさくらんぼやラ・フランスなどの果物だったり、
お酒だったりおしどりミルクケーキだったりもあるんだけど、
いま山形新幹線の中で山形みやげとして売っているのは、
シベールの「ラスクフランス」です。
なかのひとも県外に行くときには、ラスクフランスをおみやげにするととても喜ばれ。
山形市内の小さな洋菓子店が、
いまでは東京や大阪にもお店をもち、
ジャスダックに上場されているシベールさん。
そのシベールの熊谷社長と本学プロダクト卒業生でシベールで活躍されている森居さんが、
先週行われた授業「キャリアプランニング」で在学生にお話をしてくださいました。
◆(株)シベール紹介
[理念]
日本の食卓の情景、ゆかしい贈りものの風習を豊かで創造的で幸福感に満ちたものにする。
[事業内容]
ラスクその他焼菓子等の通信販売及び洋菓子・パンの製造販売、レストラン、カフェ
■熊谷社長のお話
◆お菓子屋になろうと決めたのは11歳の時
家業が和菓子屋だったこともあり、自然と「お菓子屋になる」とは思っていたが、小学校5年生の時に校長先生から「お菓子屋になるのは勿体ない。志があれば学校の先生にだって、何にだってなることができるのだから。」と言われたことが、逆に「お菓子屋として頑張っていこう!」と決心するきっかけとなった。
◆他者の言葉に生きる
私はお菓子屋になろうと決めた時点で、大学に行くことを選ばなかった。皆さんのように大学で4年間学んでいない、その差は大きい。だからこそ私にとって「他者の言葉に生きる」ということが重要になった。
「悩みを突き抜けて歓喜に至れ」 …ロマンローラン、ベートーベンの生涯
「丸い地球の水平線に何かがきっと待っている」 …ひょっこりひょうたん島 井上ひさし
など。
◆山形で初めて洋菓子のお店「シベール」を創業(25歳)
お金も技術も知り合いも、何も無いところから始まった。私は劣等感の固まりだったが、商業界の岡田徹先生の「小さな店であることを恥じることはないよ」という言葉に励まされ今に至る。
◆社長として
○パーソナルインテリジェンスシステム
社長は照明器具でしかない。光は社員である。私はあえていうなら「他者の能力を汲み取る力」を身につけた。会社とは、社員が会社という場を介して社会と接点を持つ場。私達の仕事は他の方の仕事の集積だと考えている。(例えば生クリーム。年中無休で働いている酪農従業者からいただいている。)
サービスや技術を施して(付加価値)、お客様にお届けしている。
○「不平」と「不満」は全く違うものだと社内に浸透
会社で働く中では、辛いことや矛盾が沢山あるもの。「不平」は、一方的に他に求めていることに過ぎない。不満はあっても、例えば自分の提案が10回のうち2回通れば良いではないか。
○「ここ(シベール)に来れば、日本の未来を信じられる。」
今どきの若者はスゴイ!当社では、若い人もベテランも関係なく、良いことを評価し合える環境にある。日本の将来に希望を抱けるような、そんなサービスを提供していきたい。
◆皆さんに伝えたいこと「創造はどこから生まれるのか」
最初に敗北感を味わい、挫折感とは無縁に生きよう。心にキズを負うことなく創造するということはあり得ないのだから。
■卒業生、森居さんの話
現在は、ポスター、チラシ、商品カタログ、パッケージのデザインなどを手がけているが、いつでも現場(売り場)に出られるように制服を着ている。現場に出ることで、お客様の声や販売している人の声を聞くことができ、それを仕事に反映させることができることが楽しい。忙しいことを有り難く感じている。楽な仕事はどこにも無いが、「自分は必要とされているのだ。」と前向きに受け止めて頑張っていきたい。
シベールさまでは、最近劇場と図書館が一緒になった「シベールアリーナ&遅筆堂文庫」をオープンさせ、
山形から文化の発信をされています。
大学からも遠くないので、芸工生もぜひ利用してみてくださいな。
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